interview vol.13 「結露とカビで悩んでます」 2005/11

   
−  この季節、結露とカビに悩まされます。
倉田 そうですねぇ、最近の住まいは気密性が高まっている分結露しやすくなっていますし、
  その湿度と温度がカビの発生源になっています。何処が結露しますか?
−  特に北側の寝室ですね、窓ガラスや枠はびっしり、壁も少し結露します。
倉田 水蒸気を含んだ空気が外壁側で急激に冷やされ飽和点を越えると水滴となります、
  だから窓ガラスなど外の気温の影響を受けやすい所ほど結露します。
−  なるほど。
倉田 また空気の対流の少ない所ほど結露しやすくなるので、
  壁と天井の入り隅や家具の裏側などで外壁に面している所は結露しやすくなります。
−  言われてみれば確かにそういった所が結露しています。
倉田 特に寝室の場合就寝時の発汗により空気中の水分が多くなっていますので状況が顕著になっていると思います。
−  改善の方法はあるでしょうか?
倉田 段階的に考えていくと、まず一番簡単な方法は窓ガラスを2重にする事です。
  ペアガラスにするという事ですがアタッチメント付のペアガラスにすればガラスの交換だけで済みます。
−  本当に簡単そうですね。
倉田 断熱効果があるので、窓際のひんやり感も軽減されます。
  ただガラス部だけなので枠は結露したままです。
−  枠を替えると大変な工事になりそうですねえ。
倉田 そこまで気にする方には2重窓をお勧めしています。
−  インナーサッシっていう物ですね。
倉田 それも一案ですがアルミサッシの内側に木の窓を付けるっていうのはどうですか?
−  そんな事も出来るのですか?
倉田 冷たいアルミサッシが見えなくなりインテリアがぐっと良くなります。
  他の建具工事と一緒にやれば費用もそんなにかかりません。
−  一石二鳥ですね。
倉田 後は壁についてですが、
  断熱不足であれば断熱材とプラスターボードの複合板を張って仕上を施すか、
  既存の壁や天井にけいそう土を塗ると結露は多少軽減されます。
−  けいそう土に調湿機能があるからですよね。
倉田 よくご存知でしたね。
−  はい、いろいろ勉強していますから。
倉田 あとは日中よく部屋の換気をしてください。
−  分かりました、何だか快適な部屋が出来そうです。


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