6月の。2005。
ビックカメラに延長コードを買いに行った。3台もレジがあるのにけっこう人が並んでいる。繁盛しているみたいだ。やっと1台空いて自分の番が来た。480円。1000円を渡し、せっかくだからとポイントカードを作ることにした。 申込書に汚い字で必要事項を書き込んでいると、近くで「カランカラン」と騒々しい鐘の音がした。うるさいなぁとイライラしながら書いていると、続いて「おめでとーございまーす、100人に1人、お買い物金額無料キャンペーン御当選でーす」と店員が叫ぶ。 うるさいなぁもう集中できやしないじゃないか、と思いつつやっと住所欄を書き終えて顔を上げると、そこには僕に向かってにっこり微笑む店員の姿があった。 延長コードは無料になりました。その後、壁に貼ってあるチラシを見て知ったのですが、10万円まで無料になるそうです、このキャンペーン。自分の渡した1000円を再び受け取るという、何だかよく分からないやりとりをし、曖昧な顔で礼を言って帰路につきました。 そして最後にお知らせをひとつ。どうやら僕の実家は欠陥気味のようです。軽いリフォームをする事になって、壁板や床を剥がしたところ、6時のニュースで見るような欠陥が続々。あるべき所に断熱シートが入っていない、柱が下まで届いていない、寸法が足りなかったのか、2枚の板を継ぎ足して1枚として使っているなど。 面白い事になってきやがったぜ、と漫画の主人公(親分肌の熱血漢)のように思いました。 |
電動耳掃除機を近くのホームセンターで買ってきました。イヤークリーナーという名の商品。500円。文庫本一冊と同等の値段だなんて、まぁ手頃。 問題の核心であるところの、取れるのか、いや、獲れるのかという点ですが、「まぁね」としか語れないほど、中途半端な使い心地です。 ただ、大物は獲れないにしても、入口に向かって多少移動させるだけのパワーは持っていると。そんな風に信じています。つまり、呼び水というか、ゴキブリホイホイにおける「くっさいエサ」の役割を彼に与えてやってもよいのではないかと考えています。 結局、綿棒は必要ということなんですが。 ところで六月某日。 「山ちゃん、ちょっと自転車貸してよ」 「駄目」 「いいじゃない、ちょっとだけだからさ」 「駄目駄目、絶対だーめ」 「5分、いや3分でいいよ」 「駄目だね、絶対戻ってこないもん」 という会話を60歳代の男性二人が繰り広げている現場を見ました。ノビタとスネオの顔がふわっと頭に浮かびました。ただそれだけのお話です。 |
電動耳掃除機というものの存在を知った今、僕はもはや心中穏やかじゃいられません。 利き耳が左なのかどうか分かりませんが、どうも左耳を掃除すると咳が出ます。喉がむずむずするのです。 生来小心者のせいか、どこまでハードにガリゴリやっていいものか、いまだにコツが掴めません。 もしかしたら、この2点を彼が解決してくれるのではないか、とほんのり期待してしまいます。メーカー希望小売価格3800円のところを2000円くらいで販売しているのが、大体の平均のようです。 「買っちゃえ買っちゃえ」という声が、僕の口から聞こえてきます。 続く |