1月の。2006。


1/23 22:45 『しんしん』
雪が降りました。そんな訳で、土曜日は一日中、園内の雪かきに従事していました。ニホンザルは、ひそひそ話をするクラスの女子のように、何グループかに分かれて身を寄せ合っていました。
ホッキョクグマは内心の嬉しさを必死に抑え、「普段どおり、普段どおり」と自分に言い聞かせてクールに振舞っているように見えました。
カピバラは呆然とした表情のまま座り込んでいましたが、普段からそういう感じなので、感情の動きを推し量る事は出来ませんでした。

アメリカバクの御尻(こう書くと、すごく荘厳な感じがします)は雪にもめげず、けなげにぷりぷりしていました。

1/14 23:50 『黄金時代』
本日、卒業検定の日でした。

何日も前から分かりきってはいたのだけど、予報は雨。送迎バスに乗る時は、まだかろうじて曇りだった。バスに乗り込み、音楽でも聴いて集中力を高めようと目論んで、バッグをごそごそやっていると「おやっ、この前はみきわめだったよね」と、運転席から声が。

うわ、金縁さんだ。

この、金縁眼鏡をかけた、桂文珍似の運転手のおじさんに僕は目を付けられている。
彼との出会いは、1ヶ月ほど前にさかのぼる。ある日の送迎バスの車中、僕が例によって、ぼうっと視線を漂わせながら考え事をしていると、「他人の運転、興味あるのかい」と声をかけられた。顔を上げると、バックミラー越しに、金縁眼鏡が妖しく光っていた。どうやら、自分の運転を観察しているのだと思われたようだ。

「いいえ、全然」と言えば良かったものの、やはりそこは社会人兼日本人。だらしない笑みを浮かべて「いや、まぁ」などと、恥らう演技をそつなくこなす自分がおりました。

その日から、話しかけられ放題の日々がスタートしたのです。
「俺もバイクは好きでね、16歳で免許取って改造改造の毎日だったよ」
「レースに出るような、ハイスペックなバイクに乗せてもらった事があるんだけどね、あれだよ、バイクが『お前には無理だ』って言ってたよ。肌で感じた」
「言い訳するつもりじゃないけどさ、教習と実際に公道で走るっていうのはまた別物じゃない。だから生徒さんなんかに、教習所の人なのにスピード出しすぎですよなんて言われちゃうとさ、困っちゃうよね」

など、貴重なお話をたっぷり聞かされることになりました。こんなに鮮明に覚えている自分が腹立たしいのですが、彼ってば頻繁に、ちゃんと話を聞いているかどうかをバックミラーで確認しやがるのです。
仕方が無いので、彼がバックミラーを見る時だけ「なるほど」という顔を作って頷き、他の時は窓の外を眺めて聞き流すという、「だるまさんが転んだ」的なイベントを毎回開催していました。なのに聞き流したつもりが、大部分を脳みそにへばりつかせてしまっているこの事実。悔しい。

そして、今日。前述の発言に対し、渋々、卒業検定を受ける旨を告げるやいなや「あぁそう、ついに卒検かぁ。でも2輪は合格率低いんだよねぇ」とため息。
普通は励ますでしょう、そこは。まぁ、受かったからいいんですけど。

最後にフォローを。この金縁さん、悪い人じゃないんです。だからこそ余計に・・・・・あれなのです。


1/10 23:56 『2千跳んで6』
2006年になってから、10日が経ちました。

日記本来の目的であるところの今日の出来事から始める事にします。

今日は、自動車教習所へ「みきわめ」を受けに言ってきました。それにしても、最後のまとめとなる技能教習を「みきわめ」と名付けたのはどなたでしょう。非凡なネーミングセンスの持ち主ですね。いや、そうでもないですね。

シンガーソンガーという名の団体において、懐かしのあの子が歌を歌っている事を最近になってようやく知りました。くるりの眼鏡君もいるなんて、豪華。


ホームセンターの温室で観葉植物を見る。かっこよろしい植物に出くわし、じたばたするほど欲しくなるが、飼育しているカメとの10年近い倦怠期を考えると、同じ道を辿りそうな気がして手が出せない。もうそろそろお迎えが来てもいい年齢のはずなんだけどなぁ。