白馬岳山行 ・・・画像集・・・

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2004年8月3日:猿倉〜白馬尻〜大雪渓〜葱平〜白馬山荘〜白馬岳頂上
2004年8月4日:白馬山荘〜杓子岳〜白馬鑓ヶ岳〜鑓温泉〜小日向のコル〜猿倉



 前年は天候に恵まれず、雨の中、大雪渓の往復だけに終わってしまったので再度の挑戦となりました。
 前日の夜に猿倉に入り沢沿いの大きな駐車場で仮眠しました。 猿倉からは林道を歩いて約1時間で白馬尻になり、そしていよいよアイゼンをつけて雪渓に取り付きます。

 登るにつれて今回は後方の景色も良く見わたせます。また前方の空の色も濃い青色で、 雪渓の白と岩、そして緑とコントラストが強く願ってもない光景です。
 前年よりも雪渓が小さくなっているようですが、 あとで聞いた話ではこの暑さと新潟地方の長雨の影響のようです。

 葱平でアイゼンをはずし、村営頂上小屋を過ぎると左に杓子岳と鑓ヶ岳があり、 右上に白馬岳があってこれが白馬三山となります。 前年に同じく白馬山荘に宿泊の手続きをして、その後ピークに向いました。
 剣、立山、槍ヶ岳、さらに富士山まで見えていましたがそれもほんの少しの間で、 下からガスが上がってきてしまいすぐにかき消されてしまいました。
 この画像は白馬岳のピークから見た杓子岳と白馬鑓です。 この風景にチシマキキョウを配したものが京王電鉄の観光ポスターにもなりました。

 さて、白馬岳ピークにはあの新田次郎の「強力伝」にも登場する人力で運び上げたという 「風景指示盤」があります。山頂に現存するこれを見るのも今回の目的でした。 分割したとはいえ50貫、約187kgの花崗岩です。 昭和16年、一人の男によりこの石二個が担ぎ上げられました。 側面には確かに寄贈した読売新聞社の文字が彫られていました。

 夜明け前に起きると月も出ていて天気はよいようです。日の出の時刻にあわせて外に出ます。 妙高、戸隠方面に雲が多いのですがきれいな日の出が見られました。

 はるかかなたにある八ヶ岳と富士山です(10数倍の望遠ズームで)。 右から編笠山、権現岳、阿弥陀岳、赤岳、横岳です。

 この付近の山の形は非対称であるのが特徴で、西側は緩やかな斜面ですが 東側は急な崖で落ち込んでいます(正面は白馬岳)。覗きこむとゾクッとします。 つまりこれはフォッサマグナの西端、糸魚川静岡構造線でここから大地溝帯が落ち込んでいるのです。

 白馬山荘から杓子岳まではゆるやかなアップダウンで、 進むにつれ振り返ると白馬岳の様子が絵葉書のように見えてきます。 鑓ヶ岳に向ってはちょっといやらしい登り道が見えていましたが何とか登りきりました。
 白馬鑓ヶ岳の頂上からの眺めがまたすごいものです。富山湾から能登半島、 岐阜県の白山まで見えます。北アルプスの山に囲まれた黒部ダムまでも見えます。

 稜線から鑓温泉に向かって下ります。ガラガラのガレ場を下り、 いったん平らな大出原に出るとハクサンコザクラやクルマユリの群落がみられます。 その後、つるつるの岩をトラバースする形のクサリ場を過ぎると硫黄のにおいとともに 天然の温泉が流れている白馬鑓温泉につきます。
 この画像は温泉の下の雪渓です。そしてここからはほぼ水平方向、 小日向のコルに向って道筋が見えます。楽だと考えていたがとんでもないことで、 細かいアップダウンやガレた危険箇所も多いです。さらに小日向のコルからも飽きるほど長く、 危険箇所はないもののダラダラと樹林帯の中を猿倉へと下ります。


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