今を去ること８年前、新穂高温泉から鏡平への道は雨模様でした。期待した光景を見ることなく笠ヶ岳に向かい、 わさび平へと戻ってきました。今回はそのリベンジともいえ、絶好の天気を狙っての山行としました。
前夜発として新穂高温泉の近くの公園で車中泊、夜明けとともに深山荘の駐車場に入れてわさび平に向いました。
天候は晴れ、林道から小池新道へと入って紅葉も真っ盛り。 見上げれば岩稜と空の青さが申し分なく目に入ってきます。振り返れば錫杖岳や西穂の稜線が、 そして前方右手には槍の穂先が少しだけ見えてくるようになります。 南アルプスと違うのはこの歩きやすさだろうと思います。 秩父沢を過ぎ、シシウドガ原、熊の踊場と通過して絶景の鏡池に到着しました。 その途端、息を呑む美しさに感動しました。まさにこの光景を見たいがために登ってきたのです。 槍・穂高の稜線が鏡のように映ることから鏡池と名づけられたこの場所、紅葉と相まってなんとも美しいものです。
（Please click：正面左から右へ槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳、キレット）
まだ早いので小屋に予約をいれてから弓折岳への稜線に向かいました。 上のほうでは紅葉はすでに終わってしまっていますが、より高い位置からは槍・穂高の見栄えがよくなります。
夕刻になって再び鏡池に戻ると、突然正面の山塊が赤く染まりだし、 ほんの２〜３分であったと思いますが夕映えに赤く染まる穂高連峰を見ることができました。ラッキーです。
ちなみに翌朝は雨模様でしたのでそのまま下山しました。
（2008年10月）