奥多摩むかし道と秋の花

 
【東京都奥多摩町 JR奥多摩駅〜奥多摩湖】

 奥多摩駅から奥多摩湖まで旧青梅街道、またの名を甲州裏街道、 奥多摩むかし道としてハイキングコースが設定されています。
 奥多摩駅を出て南氷川の入口から羽黒坂という旧坂を登ります。 紅葉には少し早いようで思っていたほど人は多くありません。水根貨物線の遺構を目当てにレールを見下ろし、 あるいは橋脚を見上げながら進みました。奥多摩らしい、旧道らしい雰囲気の集落を見ながら進みます。 コース全体は道標がしっかりしていて適宜トイレ付休憩所もありました。

 これは水根貨物線廃トンネルを背景にしたツリフネソウです。ほかにシュウメイギク、コスモス、 シュウカイドウ、ミズヒキ、名前のわからない白い菊のような花、黄色い花と秋の花がコースを彩っていました。

 小中沢の集落から国道の上を越えると川に沿った渓谷の道になります。 白髭には神社に覆いかぶさるようにして大岩がありますが、これは白髭大岩という東京都指定の天然記念物で、 石灰岩に残された断層の露頭であるということです。
 また近くには弁慶の腕ぬき岩といって、 下のほうに丁度腕が入るほどの穴が貫通している岩が立っていました。 他にも耳神様、虫歯地蔵、馬の水飲み場など面白いものがたくさんあります。

 落石防止用のネットが目立つものの渓谷沿いの道が続き、 かつて人馬が通ったであろうと昔の面影を偲びながらのんびりと歩けます。ダムの下のところで道は折り返し、 舗装路から一転、細く急な山道へと入ります。中山の集落を超えてもう一山越えると滝ノリ沢分岐を過ぎ、 水根の集落に出て終点の奥多摩湖です。
 実はこの付近に崩落個所がありその迂回路として水根貨物線の廃トンネル(たぶん中山トンネル) が歩けると聞いてそれを目的にきたのですが、すでに崩落箇所は修復されトンネルを通ることはできませんでした。

 (2006年10月)
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