埼玉県の林道トンネル(Ⅰ)

「寄国土トンネル《

 「よせくど《とよみますが、ほかに「ゆすくど《、「いすくど《、 「よくど《などの読み方があるようです。
 広河原逆川林道を秩父側に下りて狭い集落を抜けた後の急に広くなった道、つまり浦山の秩父さくら湖の 湖岸にあります。(なお、現在この狭い集落は「毛附トンネル《でバイパスされました(2002年7月))
 入口、出口の両側に獅子舞のレリーフがありますが、 国道140号線側からは獅子の大口に飲み込まれていくような感じになっています(下の画像)。 ちなみに浦山は獅子舞でよく知られているところなのだそうです。 この先は3つほど普通のトンネルを通って国道140に出ます。
 (1997.9.14)




「山掴トンネル《

 浦山ダム(秩父さくら湖)の東岸、浦山大橋を通る新道側から旧道側にひっそりと見える トンネルがありますが、それが山掴トンネルで扁額には「山摑トンネル《と古い漢字が使われています。
 全長197mでそれほど長くはないのですが中でカーブしていて照明もないため真っ暗です。 二子山トンネルと同様、ここでも中ほどに退避場所があり、入口で手をたたくとそこで反射したこだまが 返ってきます。反射時間は短くて、♪しあわせなら手をたたこっ、パン、パン と黄色の部分がちょうど良い具合に返ってきます。
 (2005.6.18)


「萩の久保トンネル《

 浦山ダム(秩父さくら湖)の西側で「ネイチャーランド《に下っていく道の真上あたりに別の道があり、 そこに「萩の久保トンネル《があります。この道はどこに行くのかわかりませんが入口にゲートがあって、 車では入っていけません。たぶん天目山林道につながるのではないかと思います。
 (2002.7.13)


「鞍掛隧道《

 武州日野駅から川浦谷に沿って道があり、そこは秩父併用林道といいます。 杉林の中の暗く狭い舗装路ですが、3kmほど入ったところに岩をくりぬいた素彫りのトンネルがあります。 長さ20m程度で何の表示もないのですが地図によると鞍掛隧道となっています。
 ちなみにここに来るまでオーバーハングした岩の下と切り立った崖の上を通り、 スリル万点でした。また、この先は1kmほどでチェーンゲートがあり進入禁止になっています。
 (2003.7.20)
「駒ヶ滝トンネル《  (このトンネルはすでに通行できなくなっています)

 おなじみの信号付き交互通行トンネルです。大滝村の秩父湖手前にあります。
 中ほどでY字型に分岐している珍しいトンネルで、左に行けば二瀬ダムの堰堤の上を通って三峰、 雲取林道方面に、そして右(ほぼ直進)に行くと旧の国道(秩父街道)です。 この街道は「雁坂トンネル《が出来てすぐのときは渋滞がひどかったのですが、 滝沢ダム側に出来た新しい国道(大滝道路)によって緩和されました。というより使われなくなりました。 ちなみに秩父街道の秩父湖側にはさらに旧道があり、栃本の先で3本が合流しています。
 (2000.11.11)

 ←これがその内部Y字路です。
 (2005.6.18)




「駆ヶ越(かけごし)トンネル《

 秩父の大血川地区(大陽寺側)と三峰地区(三峰神社側)はこの林道大血川線の駆ヶ越トンネルと 三峰トンネルによって結ばれました。駆ヶ越トンネル(1996年完成)は275mです。 三峰トンネル(1988年完成)は488mとやや長いのですがいずれも直線で真っ暗です。 大血川林道はすでに(2003年ごろ)全線舗装されて開通しています。
 (2011.11.17) 


「雁坂トンネル《

 長いことかかってやっと開通した埼玉と山梨を結ぶ唯一のトンネルで、 雁坂峠の真下を通って三富村広瀬湖、西沢渓谷方面に抜けることができます。
 国道140号線はそれまで開かずの国道、行き止まり国道といわわれていましたが、 平成10年4月にようやく開通しました。全長6.6km、一般国道のトンネルでは最長です。 有料(普通車710円)です。
 (1998.4.29) 


「要(かなめ)トンネル《

 埼玉県小鹿野町日尾の合角ダムから藤倉に向かう県道にあります。
 このトンネルの前後は2車線幅ですが、ここだけは絞られてチョー狭くなっています。 長さもたったの14m。ここを一日何便かの路線バスが通るそうで、バスの形に整形されているような気もします。
 (2002.5.2)
「矢通反(やとおそり)隧道《

 荒川村にありますが、またの吊を「空の見えるトンネル《といいます。
 つまり、峠への急な坂道を登っていくとこのトンネルになるのですが、その傾斜のまま出口まで続いていて、 出口からは下り坂になっているため入口から出口を見ると空が見えるという珍しいトンネルです。 昭和16年の完成、幅2.5M、高さ3.0M、長さ32M、短い上に狭いトンネルでもあり、 ジムニーがぎりぎり通過できるサイズでした。 近くに案内看板がありました。
 なお、この場所は立派な急坂ワインディング道路でバイパスされていて見つけにくいところです。 武州日野駅の南西500m、S字カーブの東側です。
 (2002.7.13)




「普寛(ふかん)トンネル《

 大滝村の林道御岳山線の上の方にあります。
 長さ65mですが、ポータルが木で覆われている珍しいトンネルです。
 (2003.5.2)


「畑トンネル《

 飯能市下畑にあります。
 青梅と飯能を結ぶ幹線道路にあったのですがバイパスができてこちらは御用済みとなり、 トンネルともどもすっかり廃状態になっています。
 下畑バス停側からはバリケードがあって車は入れないため、 廃道を約500mほど歩いて登ると、峠には長さ約80mのこのトンネルがあります。 明治に着工されたというレンガ巻きのトンネルですが、何かが出るといううわさがあるようで、 たしかに上気味です。抜けてからのクリーンセンタ側はオープンな感じで上気味さはありません。
 (2001.2.25)
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