【多摩のちょいスポット:027】
 

宇津貫のラッパイチョウ

宇津貫のラッパイチョウ

 横浜線みなみ野駅から近い宇津貫(注)の熊野神社にイチョウの木があります。 (注:現在この場所の住居表示は「兵衛」に変わっています)
 大正13年の皇太子御成婚(昭和天皇のことです)の時の記念樹ということですからほぼ樹齢90年に なるものですが、実はちょっと変わっていて「ラッパイチョウ」と呼ばれているのです。 イチョウの葉は通常扇形になっていますが、その普通の葉に混じってラッパ状(漏斗状)に巻いた葉が ところどころにあるのです。これはイチョウの変異種といって、 国内でも10数本しか存在が確認されていないものなのだそうです。都内では確認されていません(現地案内板より)。 天然記念物とまでいかずとも何らかの保存指定があってもよいと思います。
ラッパイチョウ

 またこの熊野神社自体も相当古く江戸時代から存在するもののようです。明和2年(1765年)に 造られたという狛犬の像が拝殿前にあります。これもちょっと普通ではないです。
熊野神社の狛犬

 この辺り、つい最近(20年程前)までは未開発地でした。相原から片倉まで横浜線に沿って 細い道が一本あっただけと記憶しています。みなみ野駅が開業したのでさえ1997年(平成9年)のことです。

 (2011.11)



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