【多摩のちょいスポット:019】
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南大沢駅から南西方向の小山内裏公園の近くにテニスコートのある内裏谷戸公園があります。
何の変哲もない公園ですが、東側の小学校に向かって切り落とされた崖のところに御殿峠礫層の露頭を
見ることができます。といっても夏は草ぼうぼうで見られなかったので冬に再度見てみましたが、
この画像のようにやはり地層の表面、つまり露頭を見ることはできませんでした。
せっかく見学用の階段があるのですが残念です。(礫:レキとは小石のことで、この場所に石ころだらけの
地層が見られるはずでした。)
御殿峠レキ層とは多摩丘陵北西部の山頂付近に約10mの厚さで堆積しているものでここの露頭の上部が 関東ローム層、下部が御殿峠レキ層となっているはずです。この地層の岩レキは秩父山地のものではなく、 丹沢山系のものに似ているということで大昔においては相模川が東に向って現在の多摩川方向に流れていたと 考えられているのです。つまり、太古の相模川の運んだ川床の石がやがて隆起して多摩丘陵に 残されているということです。 (2009.12) |