音無橋

 昭和5年に石神井川の都道455号線に架けられた橋です。近くには王子という地名のもととなった 王子権現(現在の王子神社)があり、この付近の石神井川は滝野川または音無川とも言われていたようです。 現在では洪水対策のため橋の直前から流れが変わり暗渠によって飛鳥山公園の下をくぐっています。 そしてこの橋の下のもとの流れは親水公園となっています。
 3連のアーチ橋になっていますがどことなく御茶ノ水の聖橋に似ています。

 音無親水公園は平成元年に日本の都市公園100選に選ばれました。岩や樹木により、また滝や水車を配置して 憩いの空間を作り出しています。
 公園の中央部には木製の舟串橋という橋が架かっていますがかつての狩野川台風で流された橋を 復元したものだそうです。

 親水公園の国道を挟んで向かい側には飛鳥山公園があります。ここを花見の名所にしたのは八代将軍吉宗 とのことです。因みに飛鳥山という山(標高25.4mですが)は存在せず、地理的には丘なのだそうです。 丘の上までは「あすかパークレール」があって「アスカルゴ」が約2分で往復しています。無料です。
 なお、明治の財界人渋沢栄一の御邸の遺構が2棟(晩香廬・青淵文庫)残り、記念の資料館や 王子製紙関連などの博物館もあります。

 
 
(2013年 5月)



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