国立天文台

 国立天文台三鷹キャンパスは三鷹市大沢にあります。元々は麻布飯倉町(現麻布台2丁目) にあった東京天文台が1914年(大正3年)〜1924年(大正13年)にかけてこの地に移転してきたもので、 構内には移転当時の面影を残す大正期の建物が点在しています。 入口の守衛所(受付)からしてとてもレトロです。
 

 代表的な建物が「大赤道儀室」で、1926年(大正15年)に建設され、2002年(平成14年) に国登録有形文化財に指定されています。 内部にはカール・ツァイス社製屈折望遠鏡 が置かれているほか、天文台歴史館としての展示があります。
 ほかに第一赤道儀室1921年(大正10年)、ゴーチェ子午環1924年(大正13年)、 レプソルド子午儀室1925年(大正14年)、アインシュタイン塔1930年(昭和5年)などがあります。


 旧図書庫は1930年(昭和5年)の建設で、20世紀末まで図書資料を保管していた建物ですが 現在中には入れません。アインシュタイン塔と同じように壁面が引っ掻き模様のあるスクラッチタイルで 装飾されています。窓の位置やひさしのデザインなどがアクセントになっています。 左側が建物入口になっていて脇に丸窓が見られます。
 
 
(2009年 8月)



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