長池見附橋

 かつて新宿区四谷の甲州街道で外濠跡(JR中央線)にかかっていた四谷見附橋は、 多摩ニュータウン別所長池のこの地に移築復元されました。交通量増加に伴う道路幅拡張のために 架け替えられることになったためです。そして長池見附橋と名前を変えました。
 

 四谷見附橋は1911年(明治44年)にアメリカから鋼材を輸入して着工され、 大正2年に竣工しました。近くの赤坂離宮(今の迎賓館)の装飾を模した飾り付けがなされていて、 下に中央線を跨ぎ、上には路面電車も通過していました。そして昭和49年に架け替えることが決定し、 平成元年から解体が開始されたのです。


 平成2年にアーチリブが撤去され、移築後再利用されていますが橋台と装飾付帯設備は忠実に 再作成されたものとのことです。
 四谷見附橋の架け替え工事は平成3年10月に完了しており、その後の平成5年11月に長池見附橋 の開通式が行なわれています。元もとの幅員は22mであったものが約5mほど短くなっているものの 付近のゆったりとした景観とよく調和した建造物となっています。
 
(2009年 1月)



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