早稲田大学演劇博物館

 大隈講堂は早稲田大学を象徴するキャンパスの代表的建築物です。



 その西早稲田キャンパスの奥まったところに他の校舎とは一風変わった建物があります。 5号館として扱われていますが「坪内博士記念演劇博物館」です。
 日本で唯一、演劇を専門的に扱う博物館とされ、作家坪内逍遥による雑誌『早稲田文学』の成立や 「シェークスピヤ全集」の翻訳完成を記念して1928年(昭和3年)に建立されました。


 多くの舞台写真や図書をはじめ、錦絵、能楽関係資料、衣装、人形等、 演劇・映画と関わりのある資料を多数収集、保存しています。
 ちなみに演劇博物館脇には坪内逍遥博士の銅像があります。その銅像の差し出されている手と握手すると 合格できるという言い伝えがあるそうです。


 建築自体もひとつの劇場資料となっていて、古いイギリスの劇場を模して設計されたものといいます。 正面が張り出し舞台、入口はその左右、中に楽屋、舞台を囲むようにある両翼は桟敷席、 建物前の広場は一般席となっているとのことです。
 

(2007年11月)



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