立教大学構内には昭和初期に建築された洋風木造建築があります。 校宅11・12号館というこの木造2階建ての建物は当初宣教師の居宅として建てられ、 最近まで大学事務室として使用されてきましたが、この場所に新たな教室棟を建てるため解体されることになりました。 そして9月のある日、解体前にこの校宅の最後の見学会が開かれました。 |
1931年(昭和6年)、同大学では宣教師が学内で生活し学生と交流するため この校宅を建築しました。左右対称の構造で2つの住居に分かれ、いわゆる2世帯住宅のようになっています。 すでに内部は家具や調度品が取り払われ、解体直前の状態でした。 |
玄関ホールから中に入ると1階に台所、配膳室、メード室のほか暖炉付きの洋室がいくつかあります。 階段を上がって2階には浴室他洋室があってさらに上には屋根裏の小部屋がありました。 |
この下見板張り白色ペンキ塗りの洋風建築は学生たちにとっても外国の生活や文化を学べる 貴重な場所であったといいます。解体後の保存についても検討はされているが決まっていないそうです。 |
(2007年9月) |