JR鶴見線・国道駅

 JR京浜東北線の鶴見駅から川崎港の京浜工業地帯を走る鶴見線に乗り換えると 最初の駅が国道駅となります。国道15号線(つまり旧国道1号、またの名を第一京浜国道という)を跨ぎ、 入口が国道に面していることからこの名がつきました。


 鶴見線そのものは1926年(昭和元年)に貨物線として開業した鶴見臨港鉄道が元になっていますが、 1930年(昭和5年)になって全線が電化され、国道駅も営業を開始しました。 その後、1943年(昭和18年)に国有化されています。
 高架下の空間は今もって昭和初期を思わせる風情の店舗が並び、昭和のムードをかもし出しているということで有名です。


 鶴見線はこの駅を始め全線が無人駅です。木枠でできた改札口に簡易Suica改札機が設置されている ところがちょっと興ざめです。


 ホームまでは階段を上るのですが、当然ながらエスカレータやエレベーターの設備はありません。 直進すると浜川崎方面へのホームへ、そして鶴見方面へのホームには途中の踊り場を横切っていくという 構造になっています。


 駅ホームはカーブしており、電車との間にかなりの隙間が発生していました。
 

 国道に面した一番上の画像の建物正面右側の中段(ちょうど歩行者信号の右側あたり)に 外壁の凹凸がありますが、これは戦争中に米軍によって機銃掃射を 受けた銃弾の痕であるといいます。
 

(2007年6月)



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