スカンジナビア丸


 純白の豪華客船として有名なスカンジナビア丸は1927年、つまり昭和2年にスウェーデンで 建造されました。当時、北極星を意味する「ステラ・ポラリス」と命名され、冬季には地中海、 夏期にはフィヨルド、その間にも世界一周クルーズに使われていました。
 1969年(昭和44年)に引退が決まり、翌年西武グループの伊豆箱根鉄道が購入、 海上ホテルやレストランとして営業していました。


 沼津市の内浦湾に係留されて営業を続け、最盛期には年間10億円もの売り上げがあったといいます。 白亜の船体は優雅で、夜になると海岸線を走る県道からもきらびやかな姿を見ることができました。
 しかし、その後収益は伸び悩み、2005年(平成17年)に35年にわたる営業を終了しました。


 そして生まれ故郷であるスウェーデンの会社に売却が決まり、改修工事のため、 上海に向け曳航する途中、2006年9月2日未明、和歌山県潮岬沖3qで沈没してしまいました。
 

(2006年9月)



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