日本橋高島屋



 日本橋高島屋のビルは1933年(昭和8年)の完成です。低層、中層、高層の三層からなり、 低層は花崗岩仕上げ、中層はタイル仕上げで上層の8階は大きく張り出した軒蛇腹を持っています。 また丸みをもたせたコーナーも特徴となっています。


 現在は全館百貨店ですが、竣工当初は日本生命の事務所と高島屋の店舗とが同居していたそうです。
 設計者は公募(コンペ)により選ばれた高橋貞太郎という建築家です。旧前田公爵邸の洋館の設計者でもあります。


 この建物は2009年(平成21年)6月に国の重要文化財(建造物) に指定されました。百貨店建築で重要文化財に指定されるのは初めてということです。 イタリア産の大理石をふんだんに使っているそうですがほかにも贅を尽くした見どころがあるようです。 創建時の姿をよく残しているということで地下階から屋上までいつか改めてよく見てみたいと思います。
 

(2006年6月)



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