東京中央郵便局



 
 東京駅の丸の内南口を出ると目の前に白い5階建てのビルがあります。 東京中央郵便局で1931年(昭和6年)に竣工しました。設計者は旧逓信省の吉田鉄郎という人です。 中央郵便局としての機能を備えた頑丈な鉄筋コンクリート建てです。
 このビルも付近のビルと同じように建替え案が出ているようです。郵政民営化に伴い、 高層ビル化して賃貸収入を得るということのようです。


 局舎の中に入ると高い天井と黒い八角形の柱が目立ちます。他の郵便局と違うところといえば 記念切手のコーナーが、展示を含めて多くとってあることだと思います。


 窓からは赤レンガの東京駅が見えました。

 局舎の外に出ると「葉書の木」というのが3本ほど植えられています(下の画像)。 正しくは「タラヨウ」といい、葉の裏に先のとがったもので字を書くとその跡が残ったことから 「葉書」の語源になったといいます。



  (2006年6月)

 (注) 2012年5月にJPタワーとして建て替えられました。地上38階、 高さ約200mです。旧局舎の外壁部分はかなりの割合で保存され、内部の窓口フロア、 あの八角形の柱を含めてそのままです。新庁舎内の低層階には商業施設「KITTE」 がオープンしています。



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