昭和40年代のころ、国際見本市やビジネスショーといえば、晴海で開催されていました。 今では東京ビッグサイト他にとって代わられましたが、円形ドームの象徴的な建物を中心にいくつかの展示会場が ありました。それすら取り壊されて今はないのですが、その晴海の埠頭に潮見方面から貨物線が引き込まれていたそうです。 そしてもう一つ、新橋駅の近くの汐留地区にはかつて広大な貨物ヤードがあり、 そこから短いながらも築地市場までの貨物線があったということです。いずれもですが、 こうなるまえにもっと早く見ておくべきだったと思うことしきりです。 |
(2006年3月 記) (2018年10月 加筆修正) |
中央区晴海にあった東京国際見本市会場は、1959年(昭和34年)に完成し、 1996年(平成8年)に閉鎖されました。その後の開催は東京ビッグサイト(東京国際展示場) に引き継がれています。 なんだか不便なところで、満員のバスに乗せられ銀座を抜けて勝鬨橋を渡りようやく行き着いた という記憶があります。そのときには思いもしなかったのですが、少し南の埠頭には日通の倉庫があり、 貨物輸送の線路もあったのです。 |
さて、それから30数年の時が流れた今、どうなっているのでし
ょうか。
JR亀戸駅から南に下っている貨物線(越中島貨物線)は江東運転免許試験場の先で西に向きを変え、 豊洲運河を渡ったあとY字に分岐して豊洲埠頭と晴海埠頭に向っていました。 |
東京臨海新交通臨海線「ゆりかもめ」が2006年3月に有明から豊洲まで 延伸開業しました。豊洲埠頭では大型商業施設や高層ビルが立ち並び、大きく様変わりしています。(2006年4月記) |
汐留駅とは日本の鉄道発祥の地、つまり旧新橋駅にあった国鉄の 貨物専用駅でした。長い間、貨物輸送の拠点として機能していたのですが、その衰退とともに 1986年(昭和61年)に廃止されました。 その後跡地は再開発され、高層ビルが建ち並ぶ汐留シオサイトとなっています。 |
築地市場はやがて有明地区に引っ越すことになっています。 (注:2018年10月6日 最後の営業を終え豊洲市場に引っ越すことになりました) |
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