DT200WR オイル漏れ修理

YAMAHA　DT200WR 　オイル漏れ修理
２００４年　２月１４日
通勤からレジャーまで軽快な足としているバイク　YAMAHA DT200WR。最近、駐車すると地面に染みが・・・。う～んやば、指に採ってにおいをかいで見る。どうやら、ギヤオイルのようです。エンジン底を観察するとオイルの道筋が出来ておりました。
●リーク場所の特定　まずは一旦拭いて、場所の特定をします。３日間ほど拭いては観察の繰り返し、そして場所を特定。幸いな事にリーク場所は右クランクケース下部のガスケットからでした。これがミッションの方だったら、たいへんな修理になりますが、クランクケースということで一安心。　まずはYSPへ部品発注。翌日には納入され、交換となりました。ハヤッ
●分解と原因究明　エンジンを開けてみると、一目で原因がわかりました。元々このバイクは中古で購入したのですが、以前のオーナーあるいはショップで過去ここを開けたようで、組み付けの時ガスケットの一部を変形させたまま締め付けられたようです。この変形によりガスケットのシール幅が一部だけ非常に狭くなっておりました。
しばらくは幅が狭くても大丈夫だったのでしょうが、老朽化と共に弱い部分となり、ここからオイルが漏れていたのです。それにしても、ここを開けるまでが結構大変。まずはマフラーを取り。ギアオイル、冷却水の抜き取り。ブレーキペダル、キッククランク、冷却配水管などを取り外します。その後、インパクトドライバーでクランクケースのボルトを外すとやっと、パカット、取れるのです。
●修理と組み立て　組み立ては古いガスケットを取り除き、貼りついた部分はカッターでエンジンにキズが付かないように剥がします。今回の交換部品はクランクケースガスケット、ダウエルピン、ウォーターポンプガスケット、オーリング、マフラ用ガスケットです。組み付けの時はクラッチアームの角度とその他のギヤの噛みあいに注意して、はめ合わせます。オイル／ウォーターポンプのギヤは樹脂製なので、過度の力を加えると破損する事があるからです。組み立て後はギアオイル、冷却水であるクーラントを注入して完了です。なんとも２時間の工事でした。

●最後に　このバイク走行距離はさほど、いっていないのですが、メーカー製造後１０年を経過しておりますので、今後も色々メンテが発生しそうです。しかしながら、２サイクルエンジンは環境保護のため、現在では製造中止。よって次第に入手が困難になりますので大切に乗って行きたいと思っております。ハイパワーで構造が簡単な２サイクルエンジン貴重です。
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