不思議な常夜灯

不思議な常夜灯　
　光センサーはどこに？

２００６年１２月２６日(火)
　　
　■光センサーがないのに暗くなると光る常夜灯　　
　　今回紹介する回路、ＬＥＤだけなのに暗くなると光ります！？
　常夜灯や車の防犯警告灯に利用できるアイデア回路としてを紹介いたします。
　使用ＬＥＤは赤で、制御はＰＩＣマイコンを使用します。

　●動作原理
　　　制御には小ピンマイコンを利用します。LEDは光を受けると電圧を発生する不思議
　　な特性から、ほんの僅かな期間、マイコンの出力ポートを入力に切り替えて、LEDの
　　電圧をマイコンのＡ／Ｄで測定します。この測定期間中、LEDは消灯しますが、この
　　結果が閾値以上の場合は出力ポートに戻しLEDを消灯。閾値より以下の場合は点灯
　　させます。周囲の光のバタツキでの誤動作をなくし、安定動作するよう、同じ測定結果
　　が５回連続で得られた場合に点灯と消灯を切り替えます。

　　以上の処理をを高速で行っているため、測定中の消灯は人間の目には認識できず
　　常に点灯しているように見えます。
　　回路はとても簡単。マイコンにLEDと抵抗、スイッチを付けるだけ♪

　●閾値設定／記憶機能
　　プッシュスイッチにより、現在の明るさを読み、この値を閾値にすることができます。
　　環境により、点灯、消灯するポイントを変更することができ、ＰＩＣ内蔵のメモリに記録
　　するため、電源を切っても覚えております。設定後は確認として、LEDが３回、ブリンク
　　します。
　●LEDの色を変えることにより、特定の光に強い反応を示す事ができます。
　　ＬＥＤのレンズはウォータークリアタイプを使用してください。
　　指向性が強い場合は、拡散キャップをかぶしたり、ＬＥＤのレンズを研磨して、均一に
　　光が入るようにしても、面白いとおもいます。
　●ソフト
　　LEDを光センサーとランプを兼ねて使用するソフト　「led_senser.txt」

　■LEDをセンサーとして利用する　　

　　以上のＬＥＤは電流を流すとその色を発色しますが、特に同色の光をＬＥＤに当てると
　電気が発生します。これは波長を絞ったセンサーに応用が可能です。
　ＬＥＤの構造は太陽電池とよく似ているようです。逆に太陽電池に電気を加えると光る
　事もあるようです。但し一面が均一に光ることは無いようです。又、ＬＥＤをたくさん並べ
　て、電卓や消費電力の少ない機器を動かすことができます。
　　たとえば紫色のＬＥＤに紫の光を当てると１．５Ｖ程度の電圧が発生します。
　紫色のＬＥＤに赤色を当てても、電圧は発生しません。しかしながら、日光や電球の
　光を当てるとよく反応します。ＵＶセンサーは高価ですが、紫色ＬＥＤは安価で簡単な
　ＵＶセンサーとして利用できそうです。　