2005年 1月 3日(月)
赤外線リモコンの送受信ユニットが完成しましたので、今度はこれを利用して赤外線リモコンでコントロールするミニカーを製作します。
赤外線リモコンカーの仕様
リモコンカーは小型軽量である事。電池は汎用のものが使用できる事、舵取りは2つのモーターを個別に制御する事としテーブル上で走行ができる様なミニカーとします。
写真は駆動系モデル図
駆動系
●動力源
小型に作るためにはモーターも小さいものが必要です。最近は携帯電話用の着信を知らせるバイブレーターの小型モーターが容易に入手できますので、まずはこれを利用して小型化を図ります。
しかしながら、このモーターのシャフト径はφ0.8mmと細く、これに対応するギヤを探すのに苦労しました。
チョロQなど、玩具のギヤを利用しても良かったのですが、今回はインドアプレーン用のマイクロサーボーの交換用ギヤセットを入手しました。
これでもシャフト径はφ1.2mmなのでモーターのシャフトに合わせるため、ステンレスパイプ内径0.8mm 外形1.2mmを使用してモーターシャフトにギヤを取り付けました。
写真は携帯電話用モーター
●ギヤユニット
モーターシャフトのギヤからタイヤまでは合計で3枚のギヤを使用し回転数をダウンさせてトルクを稼いでおります。
これでギヤ比は10:1となりますが単5電池を使用する場合はもう少し、ギア比が大きいほうがいいようです。
尚、ギヤは小さくピッチも細かいので、 ギヤ軸受け(真鍮製)の穴開けは慎重に行いました。この精度が悪いと、ギヤの噛み過ぎでモーターへ余計な負荷が加わったり、
逆にギヤ同士の噛み合いが浅いと空転が発生しギヤを破損させるからです。
ギヤユニットの各軸はステンレスパイプ外形φ1.2mmを圧入しております。 写真はギアユニット CAD画像
●タイヤ
タイヤにはミニ四駆用のガイドローラーを使用しました。旋盤で削り出しても良かったのですがたまたま、ぴったり合ったのでこれを使用します。
制御部
次に制御部ですが、マイコンには赤外線リモコン受信編でも使用したPIC12F629を使用、受信部のプログラムを若干変更して搭載しております。
前回までのプログラムでは押したら別のスイッチでリセットするまでポートが固定だったのですが、これでは大変操作性が悪くなります。
従って押した時のみ、指定のポートが動作するように変更しました。赤外線センサーは前回の受信部と同じものを使用しておりますが、金属枠を外して取り付けております。 写真は赤外線センサー
モータードライブ
モータードライブにはトランジスタを一段入れております。モーターの電流は3Vで100mA以下なので一般的な2SC1815を使用しました。
これはIC(CE間の電流)が150mAまで耐えられるものです。今回はモーターの逆転には対応しておりません、従って前進、左右だけなので、
操作を誤って障害物に絡むと手で持って移動させる必要があります。次回はトランジスターでブリッジを構成しバックも可能にする予定です。
「赤外線リモコンカー 車載側のソフト」 ・ 「赤外線リモコンカー リモコン側のソフト」
以下準備中
「赤外線リモコンカーの回路図」
4チャンネル・赤外線リモコン・組立キットについて
2009年11月21日(土)
●赤外線リモコンがキットになりました。
小型・多機能・4チャンネルリモコン
通常のリモコンに加え、PWMによるLED調光モードも使用できます。
詳しくは 「4チャンネル赤外線リモコン組立キット販売ページ」をご覧ください。
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