2002年 6月 4日
3月末、師匠から多摩川の河原に雷魚のミイラがあるとの報告を受け、早速拾いに行きました。ミイラの内部は見事なほど綺麗に空っぽでした。多分鳥がたべたんでしょう。
でも、変わったことする人だなと思うでしょ。実は前から雷魚の歯をじっくり観察してみたかったのです。そこで、骨格標本を製作するため持ち帰り庭に埋めて皮などを腐敗させておりました。
つい先日このヘッドを掘り出し良く洗い、15分程度煮沸し、完全に皮などと骨を分離しました。その後漂白材に2時間程浸し、天日乾燥で4時間。これでまずは骨の取り出しが完了しました。
だいぶ痛んでいるみたいで所々が割れて復元にはパズル状態の所もあり、顎以外の部位はあきらめしました。又だいじな歯も少し触れるだけでポロポロと取れるので、瞬間接着剤で固めました。
下あごは左右分かれているので、上顎を参考に粘土で固定しながらパテと瞬間接着材で固定しました。通常生きている時は見えにくい雷魚の歯ですがこうやって見るとやはり鋭く、
歯も内側に反っている事から喰った獲物は逃がさないような形になっております。なにしろ、雷が鳴っても口を開けないことから雷魚と呼ばれるこの魚、ルアー喰っても中々口を開けず、
やっと取り外すとウッドルアーにはばっちり歯型が残ります。手を喰われたら、大変ですね。今シーズンは雷魚に変わり、ナマズがよく釣れますが雷魚もそろそろ釣れてもいいはずが、一向に釣れません。早くここで紹介できたらなーと思っております。
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