第5回 関西オフ 報告 感想(音)編
敬称略 ( )内は返信者
音編
 発言者  内容
 kana  「激変モア君の感想」
 
 あまりにも、変わったので、驚きました。
 はじめは、エンヤや、オリガを聞いてしまって失敗。
 高音部のやわらかさがなくなったかと思いましたが、これは、ソースのせいでした。
 やはり、解像度が上がればあがるほど、録音の良し悪しが、際立つようです。
 
 芸能山城組を聴いたとき、ほんとの?モアの力を知りました。
 お腹にずしっとくる重低音! 空気の流れが変わるのを体感できました。
 また、今まで、金属の楽器だと思っていた音が竹製の多分、
 風鈴のように紐でつるされた楽器であろうと言うこともわかりました。
 
 やはり、ESと、ツイーター、リング、砂などなど、努力した成果がよくわかりました。
 以前は、高音部で、紙のような音 パシッとした音が、ちょっと気になったのですが、
 そんな音も、ぜんぜんしませんでした。
 こなれた感じで、すごくよかったです。
 
 私の聴きたい曲ばかり、聴き散らかして、すいませんでした。
 おかげで楽しめました。
 
 ドンキーも、初めて聴きましたが、とても、あんな小さなspとは、思えないいい音でした。
 サイズといい、いいですね。やっぱり
 
 コエフさん
 おっ  ウルトラセブンといえば、先日のCDいかがでしたか?
 じまん部屋に入ったとき「こ・これはウルトラセブンのそっくり!」
 と思ったらウルトラセブンだったていうやつ。
 ``r(^^;)ポリポリ 
 
   【上記レス集】
 
 (コエフ)
 >おっ  ウルトラセブンといえば、先日のCDいかがでしたか?
 帰ってきたウルトラマンジャズですね。
 私としては音楽的に気に入ってますが、オーディオ的にはモア向きかも。
 楽器の鮮明さは良いと思います。
 ふと見ると24ビットHDレコーディングと書いてありました。流行ですかね。
 
   (よっしー)
   ウルトラマンジャズは確かに良いですね。
 
 (げんきまじん)
 >はじめは、エンヤや、オリガを聞いてしまって失敗。
 失敗ではなくて新たな発見につながったのでOK。
 
 >高音部のやわらかさがなくなったかと思いましたが、
 硬めに調整してあるからねェ。ちょっと向かなかったかな。
 
 >私の聴きたい曲ばかり、聴き散らかして、すいませんでした。
 聴きたくないの聴くより有意義でしょう。お気になさらずに。
 
 >ドンキーも、初めて聴きましたが、とても、あんな小さなspとは、思えないいい音でした。
 実はインシュレーターがピンポイントであまり合ってなかったです。
 ホントはもっと良い音がします。(沢村式が足りなかった為でゴメンナサイ)
 だから、また聴きに来て下さいよぉ〜。
 
   (kana)
   はーーーい!  でも、ほんとのドンキーって・・・(^^ゞ
 
 hama  「関西オ〜ッフ!」
 
 げんじまじんさんへ
 どうもありがとうございました。思い切って、出かけて本当に良かったです。
 次回は、道を間違えないで行けるぞ、きっと・・・行ける筈だ。
 で、オフ会の感想を私も忘れないうちに・・・
 ただ、悲しいかな、うちの奥様ほどお耳が良くないし、
 比較対象はスワンちゃんだけしかできませんのでご了承をば・・・
 
 モア・パワーアップバージョン
 久々に聴くモアはやはり強烈というか、鮮烈というか10センチとは比べ物にはなりません。
 (当たり前だ!)
 今回は最初にビジュアル(ジュラシック・パーク)を拝見しましたが、「画面の大きさ+音の迫力」
 に子供たちは完全にビビッテいました。
 (もっとも、耳を抑えつつ、目はしっかりスクリーンを見つめていましたが)
 
 次に私が唯一作成に成功したCD-R(女性ボーカルの寄せ集め)を聴きましたが、これは不可。
 モアが、ではありません、ソフトが、です。
 もともとソース自体の音質も良いとはいえないと思いますし、コピーということもあってか、
 音が随分荒れて聴こえました。
 モアの分解能と大音量の前にソフトの"アラ"が丸裸にされるようです。
 
 あと、どかちんさん持参のソフトとまじんさん所有のゲテゲテ・ソフト(僕は好き!)を拝聴
 いたしました。以前のモアと比べて変わったなぁと感じたのは、次の2点です。
 
 (1) 低音の量感
   もちろん以前もスワンとは比べ物にはなりませんでしたが、量感がとても豊かになっていました。
   堅牢なまじん部屋が振動します。そのせいでしょうか、(あくまでも印象ですが、)
   低音域の輪郭のようなものが少しボンヤリしてしまったような気もします。
   このモアにはもっと丈夫な床が必要なのかな?
   箱自体にも、もっとウエイトが必要なのかもしれません。
 
   どかちんさんによれば、それでも超低域のレベルは低いとのこと。深い・・・
 
 (2) きれいな中高音
   スワンのユニットをΣからESに交換したときにも感じましたが、紙臭さがなくなったと思います。
   それとツィーターの存在が気になりません。
   ツィーター自身も良い物なのでしょうが(実は価値がわかっていなかったりする)、
   コンデンサーを含めてセッティングも効いているのでしょうね。
   スワンでは聴こえない、いろいろな音が聴こえてきます。
   あいまいな表現ですが、きれいな音がしていると思います。
 
   モアを聴いてしまうとどうしても口径の大きいSPが欲しくなってしまいます。
   資金と置き場所がないけど・・・
 
 ドンキー
   じっくり聴いたのは初めてでした。
   うわさどおり、あの小さい成りからは想像のできない鳴りぷっりです。
   若干のCD、ファンタジア2000、同オリジナルを見聞きしましたが、繊細な中高音、
   豊かな低音で満足度は高かったと思います。
   実は、初めて自作スピーカーを作ろうと思ったときに、バッキーと比較したのが
   ドンキーでした。結局、ユニットの費用とネットワークの有無でバッキーにした
   のですが、ドンキーを作っていたら、また別世界が広がっていたように思います。
 
   これもまた、長岡先生の傑作の一つですね。
   もちろん、まじん娘さんの確かな工作、まじんさんの確かな教育の賜物でもあり
   ますが。スタンドを使って、もう少し高い位置で聴くとどうなんでしょうか?
 
 スーパー・フラミンゴ
   88ESの使い道を決めかねているので、とても気になっていたのに、
   聴くきっかけがなかった・・・。残念!
 
 #乱文、長文、不適切な表現、ご容赦ください。
 
 (注:原文の項番は丸付き文字でしたが機種依存文字の為括弧付きに変えました)
   【上記レス集】
 
 (コエフ)
 hamaさんの「低音域の輪郭のようなものが少しボンヤリ」モアの件ですが、
 私もそう思います。
 特定の帯域での強調感(ピーク)が低域の解像度をマスクしていると思います。
 原因は別として、症状は八角堂と同じようなものに思えます。
 
 エージングで解決するかどうかは、SSモアの最初の鳴り方がどうだったか、に
 かかっていると思いますが、ジャズ系のウッドベースが上へ下へと走るような
 ソフトでなく、げんきまじんさん好みのゲテモノ系ソフトでは気になり難いの
 も確かでしょうから、気にすることないのかもしれませんね。
 
 モアの価値はバランスとかそういう所にあるわけではないし。
 
   (げんきまじん)
   ホントに?
   バランス良いと思ってたのになぁ、そんなに悪かった?
   確かに定位については少し問題もあるけど、、、
 
     (コエフ)
     バランスは良くなったと思います。
     ただ、バランスやf特のフラットさを求めるのなら、D-58を作れば良いという意味です。
 
 (げんきまじん)
 >子供たちは完全にビビッテいました。
 ちょっと音が大きすぎましたか。済みませんでした。
 
 >まじんさん所有のゲテゲテ・ソフト
 ノー!、ノー!。あれは音楽です。
 
 >低音域の輪郭のようなものが少しボンヤリしてしまった
 >ような気もします。このモアにはもっと丈夫な床が必要なのかな?
 >箱自体にも、もっとウエイトが必要なのかもしれません。
 皆当たってるなぁ。
 エージングだけで何とかごまかしたいまじんです。
 
 >口径の大きいSPが欲しくなってしまいます。
 行きましょう。
 まだ208ESも売ってますよ。
 
 >ユニットの費用とネットワークの有無でバッキー
 妥当な判断でしょう。
 私はバッキーを知らず、ドンキーは一回音を聴いていたからね。
 大きさからすればドンキーはコスト高かな。
 
 >スタンドを使って、もう少し高い位置で聴くとどうなんでしょうか?
 ムム、なかなかスルドイつっこみ。
 おそらく、かなり良くなるはず。
 スタンドを考えます。(持ち主と相談しなくっちゃ)
 
 >聴くきっかけがなかった・・・。残念!
 すみません。気が付きませんでした。
 
 あかし  いやー、アナログって音が"濃い"ですね。
 CDと全然違う魅力がありました。
 CDではあまり高く飛んでいるように感じなかった零戦も、
 ADでは高く飛んでいる事がはっきりと分かりました。
 
 炭山アキラ   「2001年第1回オフ会報告 −炭山版−」
 
 このたびは、コエフさん、UENOさん、竹田さん、Golさん、あかしさん、
 そしてげんきまじんさん、皆様(順不同)に大変お世話になりました m(_"_)m
 楽しかったですね。
 
 今回はあんまりいろいろ持ち込みすぎて、結局全部こなすことが
 できませんでした。16F10の音も久しぶりに聴いてみたかったんですが。
 やろうと思えば簡単だったんですけどね。ちょっと根気が…… (^^;
 
 それでは以下、思いつくままに報告なぞ。既にどういう順番だったか
 記憶は定かではありません。抜けてる部分があったらご指摘下さい。
 
 1) 「モア」コンデンサー変更
   FE208ESにとんぼさんのリング、JA0506IIトゥイーターと、以前聴かせて
   もらった時から格段の変容を遂げていた「モア」の音をまず試聴。
   一聴して聴き慣れたJA0506IIの音とは違う気がしたので、うかがうと
   CTすみやまさんより頂いたコンデンサーが入っているとのこと。
 
   早速コンデンサーをとっかえひっかえいろいろ遊んでみましたが、
   まるでユニットそのものが変わったのではないかと思えるくらいの
   変化に、しばし言葉を失いました。優劣ではなく音の質の次元で、
   改めてネットワーク素子の重要さを痛感。私個人的には、くずてつさん
   特製のスタビライザーつきコンデンサーが一番性に合いました。
 
 2) 「スーパーフラミンゴ」改造
   いたいけな「小鳥ちゃん」を幾度となく改造して「パワード小鳥ちゃん」
   の完成を目指す秘密基地の主、かずさんに対抗して、われわれも
   愛しの「スーパーフラミンゴ」を改造。大成功に終わったので、
   雑誌に売り込むことを画策しています。というわけで、詳細は後日に。
 
 3) 「タルコフスキー」ユニット変更
   年末の「チャリティオークション」で、ひょんなことから私の手元へと
   やってきたF-73「タルコフスキー」は、それ自体で完結した極めて
   完成度の高い製品なのですが、試しにユニットを交換してみました。
 
   用いた素材はテクニクス16F20。ひょせんさんが長年DRWで使われていた
   ユニットそのものをお譲りいただいての実験だったので、エージングは
   ほぼ万全だったはずなのですが、あまりに強烈な中高域の自己主張に
   一同茫然。オリジナルユニットのパイオニアPE-16Mが、この手の古典
   ユニットの中では元気者の部類とはいえ、やはり穏やかなキャラクター
   だったので、余計に際立ってしまった嫌いはありますが、それでも
   「HiFi(高忠実度)とはいえない」というのが正直なところでした。
 
   #実は私、ああいった自己主張の強い音は結構好きなんですが (^^;
 
 4) 「バーチャル大音量スピーカー」復活
   昨年の8月、長野県の山中で“爆死”した私のメインスピーカー
   「バーチャル大音量スピーカー」が、ユニットのテクニクス10F20を
   交換して復活。ユニットのエージングがゼロだったので音は“片鱗”
   程度でしたが、やはり聴き慣れた音に近いものがありました。
 
   #それにしても、16F20をつけた「タルコフスキー」とキャラクターの
   似ていること。そりゃ同じようなダブルバスレフに同じF20のユニット
   なんですから、似ていても当然なんですけどね (^^;
 
 5) インシュレーターいろいろ
   UENOさんと竹田さんが立派なジュラルミン製のインシュレーターを製作、
   持ち込んでいらしたので、私が持参したオーディオテクニカのスパイク
   (生産完了)とタオックのタイト(角形)、そしてげんきまじんさん
   お手持ちの「沢村式」とで同時比較。それぞれに驚くほど再現が違って
   楽しめました。私は沢村式が一番性に合いましたが、コエフさんと
   Golさんはテクニカのスパイクがお気に召したようですね。
 
   UENOさん、竹田さん、あかしさん、げんきまじんさんはどれが一番の
   お好みだったでしょうか。投稿期待。
 
 6) CD-10
   げんきまじんさんのシステムは、デジタル系のプレイヤーがコンパチ機
   1台で、パイオニアDVL-H9だから間違いなく高級機ではありますが、
   単体CDプレイヤーと聴き比べたらどうなんだろう、という興味が
   あり、私が現用中のNEC CD-10を持ち込んでみました。
 
   結果はというと、明らかに低域の馬力とスピード感が向上し、音場も
   やや広くなったようには感じますが、DVL-H9もコンパチと聞いて感じる
   「一段落ち」「兼用品」のイメージは一切なし。見事なものでした。
   十分ピュアオーディオ用途に耐える高音質製品だと思います。
 
 7) フォノイコライザー
   といっても、私が所有するオーレックスのプリアンプSY-88(Λ以前)
   を持ち込んでみただけですが…… (^^;
 
   当初どうやってもろくすっぽ音が出ず、「古い製品だからなぁ、
   ついに故障したか (i_i)」と思っていたら、実はPMA-2000IIの
   LINE入力に問題があったと判明。何とか音は出せました。
 
   結果は、プリメインのフォノイコライザー部と比べるのですから
   当たり前のことですが、劇的な音質向上を見ました。20年以上も前の
   製品ですが、改めてアナログ全盛期のオーレックスはすごかったと
   再認識する鳴りっぷりでありました(この項続く)。
 
 8) おいしいジャーマンポテトパイ
   夕食後、まじん娘さんお手製のジャーマンポテトパイをごちそうに。
   柔らかいのにサクッとした絶妙の食感と、薄味なのにしっかりとした
   味わいが残る、素晴らしいパイでした。
   まじん娘さん、おいしゅうございました。ごちそうさまでした m(_"_)m
 
 このあたりでGolさん、UENOさん、竹田さん、コエフさんと、時計を見ながら
 三々五々、帰途に着かれる。残ったあかしさん、私、そしてまじんさんの
 3人はDVDを視聴。『ファンタジア』『ファンタジア2000』を飛ばしながら
 ではありますが、続けて見たら、オリジナルの出来映えに改めてびっくり。
 
 ただ、明らかに当時の収録のクオリティが製作のクオリティに追いついて
 おらず、音声は惨憺たる有り様でした。それでもまだ状態のいいマスターを
 使用したか、あるいはデジタル技術で修復したのか、以前WOWOWで見た時より
 ずいぶん印象は良かったですが。
 
 午前1時が近くなったころ、ついに私も帰宅、あとには家主のまじんさんと
 すっかり「不良息子(ご両親・談)」と化したあかしさんが残って、
 じまん部屋の怪しげな灯は消えることがなかったのでした(ほとんど創作)。
 
 「2日目編」は稿を改めます。ふう、疲れた。
 
 ===================================
 
 「2001年第1回オフ会報告 2〜4日編 −炭山版−」
 
 2日目は自宅で少しゆっくりとして、午後からまじんさんとあかしさんが
 先に探索を始めてられた日本橋へ合流。私には久しぶりの日本橋でした。
 今回の探索目標はアナログのパーツとソフトです。
 
 秋葉原でも最近はすっかりアナログ機器の影が薄くなって、
 「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」かと少し悲観的になっていたのですが、
 日本橋にはまだまだ小さいながら確固たるアナログの火が燃えておりました。
 
 まじんさんとあかしさんは既にソフト探索の大部分を終えられていたので、
 私が加わってからはまずカートリッジとその周辺に目標を定め、探索開始。
 テクニカの手ごろなMC型がそこそこの値引き率で見つかれば、と思ったら、
 ざっと回った限りでAT33PTGは品切れ、あるいは「生産完了です」と
 きっぱり断言する店までありました。ウソつけ!
 
 さらに、パイオニアのターンテーブルシートJP-701がまたどの店でも
 見当たらないので、某共○社で聞いてみるとこれまた「生産完了です」と
 断言されました。さっきの33PTGの例もあるので、これもガセネタだと
 いいのですが、本当なら大変なことです。あとで確認しておきますね。
 
 大昔に私が世話になっていた店と、まじんさん、あかしさんのなじみの店を
 回った時点でこの2点はもはやお手上げ。もはやこれまでかと思った時に、
 あかしさんが「上新○機の1ばん館ものぞいてみましょうよ」とひと言。
 
 まぁすぐ近くだし、のぞくだけのぞいてみようと足を向けると、そこには
 探していたPTGの姿こそありませんでしたが、AT33Eが陳列されていました。
 80年代前半の長岡先生の「オーディオクリニック」で、持っていない
 訪問先はほぼ皆無だった、という往年のスーパーベストセラーです。
 しかも価格は定価の半額以下と、ウソのような値引きぶり。迷うことなく
 まじんさんにお薦めして、めでたくゲットされました。
 
 しかも、「ターンテーブルシートはないですか?」と聞くと不得要領だった
 店員氏、「JP-701は〜」と聞き直すと「あぁ、それでしたら」とあっけなく
 陳列棚に案内してくれました。そこには“最後の1枚”となるかもしれない
 701が鎮座していたので即買い。すぐ隣にテクニカのスタビライザーAT618も
 あったので、まとめて購入の運びとなりました。
 
 この日の「アナログ行脚」は“あかしさん、かいしんのいちげき”でした。
 素晴らしい ( ^-^)//"" パチパチ
 
 一方ソフトの探索は、私は1軒だけしか参加できなかったので、詳しい
 コメントはお2人にお任せします。ちなみに私、1軒でLPを7枚買いました。
 全く、アナログプレイヤーは片づけたままだというのに…… (^^;
 
 じまん部屋への帰還後、JP-701→AT618→AT33Eの順に交換・付加、
 音の違いを確かめてみました。順に音の印象を書いておきます。
 
 1) 標準シートからJP-701へ
   いきなりレンジが広がり、特に低域の重心がドシッと下がる。
   全域で解像度が増し、細かな情報が見えてくるのにもビックリ。
   KP-1100の標準シートは少し硬すぎるようです。
 
 2) AT618を付加
   低域の量感はさらに増し、全域でスピード感が著しく向上。
   解像度もまた大幅にアップし、JP-701本来の性能が出たという印象です。
   「JP-701はスタビライザーとセットで使うべし」という定説が、
   改めて確認されることとなりました。
 
 3) DL-103SLからAT33Eへ
   デンオンDL-103SLは、長岡先生も「クリニック」の持ち込み用に
   長く使われた名器で、103シリーズの中ではしゃっきり高解像度な
   部類なのですが、やはりハイマス/ローコンで丸針という古典的な
   設計では自ずと限界となる部分があります。
 
   一方のAT33Eは、現役当時「ビクターMC-1の弟分という感じの音」と
   長岡先生が評されている通り、明るく伸びやかでハイスピード、
   解像度も高く、中域がやや薄くなるものの、特にA級外盤などの
   検聴用リファレンスとしても一応使えるクオリティを持っています。
 
   今回、JP-701とAT618で周辺環境を整えておいたのが見事図に当たり、
   その持ち味がほぼ完璧に発揮されたといっても過言ではありません。
   けた外れの音質差でした。
 
   ここでDL-103シリーズをお使いの方にワンポイント・アドバイス。
   アナログは摂氏20度前後の室温で使うべし、というのが鉄則ですが、
   103は少し音が柔らかめなので、15度かもう少し低めの室温で
   使うと音が締まってきて、解像度もアップします。お試しあれ。
 
 総じていえば、今回の「アナログ向上作戦」は超ウルトラハイCPを達成した
 大成功でありました。といっても、さほど変わったことをしたわけじゃない
 ですけどね。
 
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 3日目は私、飛び入り参加でありました。午後2時過ぎごろに到着すると、
 まじんさん宅の窓から見慣れたお姿が。何と“伝説の超大物”
 hama & kanaさんご一家が見えられていたのでした。その後程なくして
 帰途に着かれましたが、少しの時間でもお会いできてよかった。
 
 1日目に続いてコエフさんも見えられていました。コエフさんと私の両方が
 1日目と大きく髪型を変えていたのにはビックリしましたが (^^;
 
 そして、オフラインでは初めてどかちんさんとご挨拶できました。
 高音質ゲテモノ系ディスクへの造詣の深さと「ジャケット買い」の迫力には
 圧倒されるものがありました。私にとって大変珍しいことに音楽の好みが
 比較的近く、ポンポンと話を合わせていただけたのがありがたかったです。
 
 私が到着したのは皆さんひとわたり試聴が終わった食事休憩中でした。
 食後はDVD『ファンタジア』『ファンタジア2000』からいくつかの曲を
 抜粋・試聴しましたが、やはり「魔法使いの弟子」「はげ山の一夜」は
 名作でありますね。
 
 ここでhamaさんご一家とコエフさんが退場。
 思えば儚い「再会の一幕」でありました。
 
 “第3部”はどかちんさんご持参のAT33PTGをメインにアナログを楽しむ。
 前日購入したばかりのAT33Eと比べ、数段上の解像度と音場表現を
 聴かせてくれました。翌日の布石はここで打たれたようなものです。
 
 さらに、持ち込んでいたCD-10の「ノーマル」と「インバート」の出力を
 使って、左右で逆相の信号をアンプに送り、スピーカー接続の部分で
 元の位相へ戻すという方式を、どかちんさんの発案で実験。
 
 アナログ時代には、シェルリードで左右を逆相にしてスピーカーで戻す
 という、「インテルドライブ」と呼ばれる方式が試されたことがありました。
 それと考え方は同じですね。
 
 さて、やってみた結果はというと、あまりの音質向上に唖然、茫然、
 絶句もの。こんなに効くものだとは想像もしていませんでした。
 相互に逆相とすることにより電源部の負担を分散させて、等価的に
 電源を強化したのと同じ効果を得ようという考え方が、ほぼそのまま
 現実のものとなっている、という感じです。
 
 ほかにもいろいろやったと思ったんですが、「インテルドライブ」の
 あまりの効果に、ほかはほとんど忘れてしまいました。
 まじんさん、どかちんさん、何をやったんでしたっけ?
              (↑注:ADのジルコニアサンドのインシュレーターと
                 ドブ板探しツアーでした。)
 
 ===================================
 
 4日目は朝10時に日本橋集合。私の取材に皆さんがつきあってくれたという
 格好です。それが、取材先のお店は10時半開店。お待たせしてしまいました。
 
 しかも、取材の対象が“カリスマ店員”だけに顧客からのお呼びが絶えず、
 思ったより待ち時間が長くなってしまい、退屈させちゃいましたね m(_"_)m
 
 お昼過ぎに取材を終えてからはハード&ソフト漁りを開始。どかちんさんの
 なじみの店の多さには舌を巻きました。店員さんとツーカーのシマ○セン
 では、あかしさんがヘッドホンを購入されたのに続き、まじんさんが
 AT33PTGをゲット。何とこのショップには、在庫があったのみならず、
 発売当初のセール価格で未だ売られていたのです。この機会を逃す手は
 ありません。在庫はまだあったようなので、購入希望の人はお早めに。
 
 ソフトショップでは、私はDVDビデオ3枚とCD1枚を購入。この年末年始は
 いろいろ「衝動買い」しちゃったので1月の財政が大変です (^^;
 
 日本橋では時間と相談しながら三々五々帰宅する人がおられたので、
 じまん部屋に帰還したのはどかちんさん、私、まじんさんの3人。
 どかちんさんお得意の「ジャケット買い」CDを次から次へと試聴しましたが、
 好みのECMレーベルに近い音作りのディスクが多かったようでした。
 
 さすがに「皆勤賞」は疲れたので、珍しいことに夕食前には解散。
 まじんさん、皆さん、大変お世話になりました m(_"_)m
 
 
 ===================================
 
 「2001年第1回オフ会リポート<補足編>」 
 
 3日目は「インテルドライブ」の衝撃ですっかりボケが進行し、いろいろ忘れてました。 
 その中から「コエフさん謹製砂箱インシュレーター」と「ドブ板」について 
 補足リポートしておきます。
 
 1) 砂箱インシュレーター 
   ステンレス製の器に目の細かいジルコニアサンドを詰め、その上に浮かせた脚に 
   機器を載せるという方式。故・沢村とおる先生の「砂箱」と考え方は同じですね。 
   私も何度か効果を実感する機会がありました。CDプレイヤー、アンプ、スピーカー 
   など、いろいろなものによく効くインシュレーターです。 
 
   もともと、砂箱は携帯が事実上不可能なことから、出張クリニックなどでも 
   使えるインシュレーターを、ということで「沢村式」が開発された、という 
   順序だそうです。 
 
   ただし、ADプレイヤーにだけは向かない構造です。それがなぜかというと、 
   砂箱インシュレーターは数百Hz以上の不要振動を極めて効果的に吸収するのに対し、 
   ADのインシュレーターはDC近くまでの振動遮断特性が求められるからです。 
   ADのみ、インシュレーターの役割が「不要振動の遮断」ではなく「ハウリングの 
   防止」である、というのがその理由です。 
 
   それかあらぬか、コエフさんの砂箱を用いたKP-1100は、常用音量より下で50Hz 
   中心にハウリングが出てしまい、実用的にはマージン十分といえませんでした。 
   げんきまじんさん、試しに1回PMA-2000IIかDVL-H9に使ってみて下さい。 
   かなり高い効果が得られると思います。 

  2) ドブ板 
   KP-1100はシャシーが極めつけにしっかりしており、ターンテーブルもそこそこ重く、 
   トーンアームの精度も驚異的に高いのですが、唯一、重量だけは十分といえません。 
   というわけで、コンクリートのドブ板を加えることは、直接に音へ効くハイCP 
   音質向上法です。 
 
   残念ながら今回は、目の前に現物があるにもかかわらず、店が閉まっていたので 
   入手できませんでしたが、まじんさん、もう入手されたでしょうか? 
 
   せっかくですからドブ板の活用法を書き留めておきます。ただラックの上に置いて 
   プレイヤーを載せるだけでもぐっと音が締まりますが、もう一段重量を有効に 
   活用する方法があります。プレイヤー自体のインシュレーターを外てドブ板と 
   プレイヤーを剛体接触させ、ラックとドブ板との間にインシュレーターを 
   敷くのです。 
 
   インシュレーターはプレイヤーについていたものでは多分容量不足だと思います。 
   市販のものを使ってもいいのですが、最近はADのインシュレーターに使える製品は 
   ほとんどありません。というわけで、簡単なインシュレーターの作り方を。 
 
   といっても本当に簡単です。自転車のゴムチューブを敷くのです。空気入れの 
   口金を外向きにしておけば、内部の空気の量を増減することで硬さが可変 
   できるので、インシュレーターの効きをチューニングすることが可能です。 
   60×40cmのドブ板なら、20〜22インチのチューブでいいでしょう。 
 

   【上記レス集】
 
 (kana)
 >やはり「魔法使いの弟子」「はげ山の一夜」は
 > 名作でありますね。
 ええ。とってもよかったです。
 特に、アベマリアに移行するときの
 森の立体感。ブルーの美しさ。
 やっぱりVいいなあ〜。と思いました。
 

 (コエフ)
 >砂箱インシュレーター 
 アナログには利かないとのこと、勉強になります。 
 
 >どぶ板とチューブ 
 なんか、別世界の話をしているような錯覚に陥るのは、正しい反応でしょうか?
 
   (炭山アキラ)
   でも、世界広しといえども趣味の話題に“ドブ板”が出るのはオーディオ界 
     (それもごくごく一部の)だけだと思います (^^; 
 
   #ちなみに昔、DS-1000クラスの3ウェイ・ブックシェルフのスタンド代わりに 
   植木鉢を片ch3個ずつ使って成功を収めたことがあります。安いから 
   いろいろな大きさを買っておいて高さのチューニングができるし、 
   規格品だからほぼサイズがそろってたしで、結構使いやすいものでした。 
 
   ビールケースをSPスタンドに使う、というのも定番でしたね (^^) 
 
     (コエフ)
     当時のブックシェルフが、いかに中途半端な高さに作られていたか、
     ということですね。 
     ユーザーがビールケースやコンクリートブロックを準備するのを期待
     してたんですかねぇ、、、。 
 
 (ueno)
 >自転車のゴムチューブを敷くのです。
 趣味でマウンテンバイクもやってるんですが、チューブがそんな風に使えるとは
 思っていませんでした(^^;) さすが炭山さんですね。 僕も何か試してみようっと(^^)
 
   (炭山アキラ)
   いや、結構前からある方法なんですよ (^^; 80年代半ばごろまでは、 
   格好こそ普通の脚でしたが自転車の空気入れで空気を入れて効果を調整する 
   タイプのインシュレーターが製品化されていたくらいです。 
 
   あとはテニスボールなんかも使えますが(こちらは個数で硬さをチューニングする)、 
   重心が高くなってしまうのが泣き所です。ゴルフボールくらいの大きさで、 
   硬式庭球くらいの硬さのボールがあるといいんですが。 
   あ、もちろん転がり防止の“受け”も必要です。小皿か小鉢でいいでしょう。 
 
 (Gol)
 >60×40cmのドブ板なら、20〜22インチのチューブでいいでしょう。 
 ドブ板は小さいサイズもあるので注意です。DIYショップやHCで売ってるのは、小さいサイズですね。 
 60×40のは40kg超ありますから、運ぶのが大変です。私は4つ使用していますが(SP下×2&ラック下×2)
 とても重かったです。
 
 
 
 【インテルドライブ】
 
 (UTiCd)
 いいですねぇ、簡単に逆相信号が得られる機器があると・・・。
 理論的には、インテルドライブを用いた場合、左右独立モノアンプを
 凌駕する可能性があります。一番いいのは左右独立BTLアンプですが。
 #電源という観点でのみの話で、必ずしも一般的にBTL最高という
 #わけではないです。
 
 ちなみに、うちは最近は左右独立電源のアンプとかヘッドホンアンプ
 兼用とかばかりなのでインテルドライブにしても意味が無い/できない
 のでした。
 
 インテルドライブ用バッファアンプとか作ったら簡単に試せていい
 かな?需要あります?
 
   (UTiCd)
   ちなみに、BTLってのはいわゆるバランス接続のことです。
   サンスイのアンプで標準的にバランス出力のアンプがありますね。
 
   (コエフ)
   素人質問で恐縮ですが、インテルドライブは、ケーブルを自作する人なら簡単にできますよね。
 
     (UTiCd)
     できます?
     すいません、簡単な方法があるなら教えて下さい。
     CDプレーヤーかプリアンプにバランス出力があれば、ケーブルだけで
     すみますけど、アンバランス出力ではケーブルだけでは無理だと思うのですが・・・。
 
     途中にトランスなどが入ってGNDが絶縁されていればOKですけど
     普通、左右のGNDは共通なので、片chの信号線とGNDを入れ替え
     たりしてしまうと、GNDと信号線がショートすることになります。
     なわけで、プリアンプもしくはパワーアンプで、片ch非反転、もう
     一方のchは反転といった構成にする必要が出てくると思うのですが。
     うちにはバランス出力がある機器は一つもありませんので・・・そう
     いう機器をお持ちの方は試されるのが良いと思います。
 
       (コエフ)
       わかりました。
       やはり恐ろしく素人質問をしたようです。~/.~;;
       なにぶん駆け出しなもので、インテルドライブなるものは初耳ゆえご容赦を。
 
   バッファアンプにする意味というのは、何でしょうか?
   バッファアンプにすることに意味があるのなら、インテルドライブにしなくて
   もバッファアンプは効くということですか?
 
   (どかちん)
   いっそのこと、プリアンプをインテルドライブ専用に改造してしまうとか?
 
 (どかちん)
 >どかちんさんの発案で実験。
 もちろん、こんぶさんの掲示板でUTiCdさんに教えてもらっていたからです。
 その節はどうもでした(^^
 

 コエフ  「オフの感想 −コエフ編−」
 
 炭山さんがまとめてくださったのに習って、思いつくところから書いていこう
 と思います。後で思い出したら、また追加します。 
 
 
 0) モア 
 
 まぁ、それにしてもモアの変わったこと。 
 ユニット、リング追加、ツィーターのかけ布団に敷布団。 
 以前とは別物です。 
 
 エージング不足があるため、ジャズのベースがブンブン鳴るやつを試すと、特 
 定帯域のピークが聞き辛いです。中高音はかなり滑らかになって、半月前と比 
 べても格段に良くなったと思います。 
 
 個人的に心配してるのは、ユニットと箱のエージングは一体で進むものではな 
 いかという点で、208SSに慣らされた箱でユニットだけが208ESになって、箱が 
 ついてきてくれるかどうか。とり越し苦労に終われば良いのですが。 
 
 1) モアのコンデンサ 
 
 208SSがついていたころからくすてつさんのコンデンサ+スタビライザが使われ 
 ていましたが、208ESになって高域が素直に落ちる傾向になっているはず、と 
 のことからDaytonのコンデンサがパラでつけられていました。 
 
 不思議な話ですが、Daytonのコンデンサをはずしただけの場合、容量が減って 
 量的には少なくなっているはずなのに、切れや鮮度が向上し、高音不足になっ 
 たという印象は受けませんでした。 
 
 2) 「スーパーフラミンゴ」改造 
 
 私の当初の心配ははずれでした。雑誌掲載の可能性ありということなので、詳 
 細は炭山アキラさんのレポートを待つとします。現時点で因果関係を推定して
 言えることは、「スーパーフラミンゴユーザーはユニット取り付け穴裏面にテ 
 ーパー処理を施すべし」ということでしょうか。 
 
 3) 「タルコフスキー」 4) 「バーチャル大音量スピーカー」 
 
 まとめちゃいました。^/.^そのまんまのタルコフスキーはバランスの取れたシ 
 ステムでありながら、人を驚かすのに適したスピーカーです。 
 
 両方ともダブルバスレフ特有というか、低音が量的に寂しいにもかかわらず、 
 30Hz付近でブルブルと共鳴音が迫ります。悪く言うと耳につきます。 
 
 はまると楽しいのですが、これを嫌う人も多いだろうなぁ、というのが感想で 
 す。ダブルバスレフの特徴が非常に強く出たシステムで、ユニットをテクニク 
 スに変更後は、両方とも同じ音がしてました。^/.^ 
 
 5) インシュレーターいろいろ 
 
 決して自宅ではためそうとは思わないインシュレーターの聞き比べも、じまん 
 部屋で聴くと、対策しても良いかなという気になるくらい変わります。 
 
 TAOCのインシュレーターは素直ですが、きれい過ぎ&整理され過ぎの印象で、 
 良いものという判断ができるものでしたが好きになれないところがありました。 
 テクニカは元気のよさが生きつつと解像度が確保されていて、好印象でした。 
 
 6) CD-10 
 
 炭山アキラさんの書かれたとおりの印象です。まじんシステムのコンパチ機よ 
 り馬力が出ましたが、まぁ、同時に聞き比べたアナログとの違いが大きすぎて、 
 negligible small。アナログ >> CD-10 > コンパチでした。 
 
 7) プリアンプSY-88 
 
 老朽機なくせに元気なこと。プリアンプで音が変わるのを目の前で体験する機 
 会に恵まれたのは初めてでした。 
 
 まぁ、あっちの世界の話と割り切って、距離をおいて、違うもんだなぁくらい 
 に思っとかないと、危険ですな。