実験
(   )内発言者
(敬称略、掲示板発言順)


 
インシュレータ (コエフ)
部屋の良さの効果か、アンプのインシュレーターで音が変わるのをはじめて実感しました。しかも、元々ついてた脚の下に入れただけであれほどクリアになるとは。インシュレ−ターを入れて、音を出した瞬間に顔を見合わせて、3人同時に「おぉ!」。げんきまじんさんが外出されていたときでしたが、確認されましたか?

げんきまじんさんの元々のセッティングでは、アンプが床に、コンパチプレーヤーが合板2枚重ねの丈夫なラック(HPの写真参照)に収められ、それぞれ0.5mm厚くらいのゴムシートでスリップ止めされていました。
また、ラックの上にはプロジェクターが載せられていました。

インシュレーターは、まずゴムシートをはずしてアンプの下に入れましたが、この段階で低域がクリアになり、しかし迫力は向上し、と、私は主に低音の締まりと立ち上がりに変化を感じました。

コンパチプレーヤーは、元々丈夫なラックに入れられていたせいか、アンプで感じた変化の1/4といったところでしょうか。同じ方向の変化でした。

では、プレーヤーに入れたらけならどうかとアンプのインシュレータをはずすと、低音が膨らんでもっこりしてしまいました。それでも、何にもなしよりは上です。

アンプとプレーヤーの両方に入れると8個のインシュレータを使い切ってしまうので、さらにモアにいれた状態は確認できませんでした。10円玉を使うと床に10円玉の型がついてしまいそうだとの炭山さんの意見で、こちらは断念。


(かず)

既にコエフさんが報告されていますが,ブチルゴムを直径5cm厚さ6mm程度の     鉛円盤2枚でサンドイッチしただけのインシュレータによって,確実な音質     向上が確認できました.作製してあったのは8枚.まじんいぬ間に炭山さんとコエフさんと私の3人で効果を確認.

最初は私のフラミンゴ改をまじんさんのアンプでリッキー・リー・ジョーンズのBOP・POP6曲目DAD DAREを鳴らしていたことから始まりました.

88ESはボーカルいいけど低域の分解能いまいちかなと思っていたところに炭さんの提案でアンプに4枚挟んでみたら,俄然音に腰が出てきてビックリ

それまでインシュレータって,『音は良くなるかもしれないもの』くらいの認識でしたが,認識を改めさせられました.ちなみにまじん部屋におけるこの後の一連のインシュレータ実験においてはアンプの下に敷くことが一番変化をもたらしました.
考案された沢村先生に炭山さんがリスペクト.炭さん名づけて『沢村記念インシュレータ』

次にコンパチのLDプレーヤの下にもさらに4枚,アンプに敷いたときほどの劇的な変化ではなかったが,今度はにじみがなくなって音場の前後感が向上.
これもなんとなくという感覚レベルではなく,3人とも確実に実感.

じゃあ,プレーヤだけに敷いたらどうなるのということだったが,その前にプレーヤとアンプのインシュレータをいったん取っ払ってスピーカの下に3枚ずつ敷いてみた.これもうまく表現はできないがとにかく良い方向に変わった.

プレーヤだけに敷くと,やはり上述のようににじみはなくなるが,私にとってはちょっとハスキーに聞こえた.

最後にプレーヤとアンプの両方に敷き,さらにスピーカには10円玉を敷いたところ自分で言うのもなんですが,とてもあの小さなスピーカが鳴っているとは到底思えませんでした.ボリウムをあげてもなかなか崩れてこない.

この後コエフさんのスピーカでも追試をしたところやはり同様の変化傾向が確認でき,3人でこりゃ参ったなっと言う感じ.でも炭さんは確信犯かも?!

まじんを驚かそうということで,アンプに4枚そしてモアの前辺に2枚づつ敷いて,まじんの帰宅を待つ.
(げんきまじんさん,ぶっきらぼうな呼び方でごめんなさい.この方がノッて書けるものですから.悪意はありませんので.)

まじん帰宅後,タイトル忘れたが,富士山のジャケットのドンドコするCDをかける.この時のまじんの表情をビデオがあったら私はぜひ録画したかった.
その詳細はげんきまじんさん本人から報告あると思います.

インシュレータが敷いてあることはまじんさんには事前情報として与えてありませんでしたが,同時比較でなくてもその変化を確実に認識されたということで,インシュレータの効用は本物であると断言して間違えないでしょう.
この時はすでにコエフさんは帰宅されていましたが,コエフさんの期待通りの反応でしたよ.

ですから,生意気言ってすみませんが,井原さんやKさんはモアの本来あるべき音を聞かずに帰られたということになります.
あ〜ァ残念ですね.私が羨ましいでしょ?!
じゃあ2回目ね!

そしてコエフさん,すばらしい音を体験できましたね.
と言いたいところですが,あなた砂入れしてからの音聞いてないでしょ?
これがまたスゴイんだわ.
だから2回目ね!

砂入れの効用についてはげんきまじんさんご本人からの報告を待ちましょう.

インシュレータの効用について炭山流に結言すれば,『参加者全員が驚いた.やった今回も大成功!』

(井原)
インシュレータはもっと大きいのに変えた見たいですねー。
はじめまじんさんと作ったインシュレータでは4隅において迫力が後退してしまったのです。
たぶんあの小さなインシュレーターではモアのエネルギーを押さえ切れなかったのか。

で、後ろだけでもしっかりと接地させればマシかとあの置き方にしたのですが・・・
そうするとインシュレーターはあの図体からするともっとデカイ方がいいかも。
それ自体も重量を十分に持ったもので。直径20cmぐらいとか・・・

鉛も100kgぐらい乗せるとか・・・僕のスーパースワンがm0=2.7gで25kだからm0=12gのモアだとそんぐらいだな。ふっ。

(FMファン・炭山)
「沢村式インシュレーター」の素材はかねて送ってあり、げんきまじんさんが既に作ってくれていたのですが、
最初に「モア」に入れるとおとなしい音になってしまった由。
で、前2点だけ挟み、後ろは床じか置きというセッティングになってました。

そこで残った4個をアンプに挿入。かずさんは私の発案のように書いて下さってますが、第一声はコエフさんでした。もともと素材の鉛円板が16個で売り切れてしまい、アンプに挟む分まで手が回らなかったというだけで、本来ならCDとアンプにも挟めば効果があることは分かってましたが、それにしてもアンプに挟んだ時の音の変わりようときたら! 

3人して顔を見合わせてしまいました。

大体の理由は見当がついています。げんきまじんさんがお使いのデンオンPMA−2000?は、とても10万円クラスとは思えない作りの良さと大物量が魅力ですが、一番のアキレス腱が脚なのです。
コストの制約なんかがあって、メーカーさんとしては難しいんでしょうけど、あれを焼結合金やアルミ削り出しの脚にしたら、飛躍的に音質が向上するのは疑いのないところです。そんなことをしたら、PMA−S10?
(こいつの脚は素晴らしいものです)が売れなくなるかも? 

そういうわけで、「沢村式の効きやすい」アンプだったのです。
さて沢村式(その場で、思わず「サワムラキネン・インシュレーター」と名付けてしまいました)、かずさんとコエフさんには気に入っていただけたようですが、げんきまじんさんのご意見はどうだったかしら? 
忌憚のないところをお聞かせ願えるとうれしいです。

 (げんきまじん)
1.モアの底4角に設定
  • 中高音がクリアで鮮明になるが、押し出しが大人しくなり、去勢された感じ。
  • 低音についてはそれ程変化は見られず。中高音の変化に食われた?。
2.モアの底、前2角に設定
  • 中高音のクリアさは1.の時と同じかやや落ちる位の効果あり。
  • 低域は変化は見られない。
  • 音全体の押し出しは、使用しない時よりもやや落ちる程度。この設定を採用。
3.アンプの足4つの下に設定
  • 音一つ一つに膨らみが出る。
  • 元々の音が切り紙細工の張り合わせ
  • (音の輪郭ははっきりしているが膨らみが無い)
  •  の様な音であったが、対策後は音に膨らみと艶が出る。
  • (私は「音にキレが出た」(切れ込みではなく鮮明になった様な意味)と言いFMファン・炭山氏は「音(空気)の振動が伝わるようになった」と表現した)
  • かなりの効果有りと判断し、この設定を採用。
4.CDプレーヤーの足4つの下に設定
  • 私は立ち会って居らず、効果は未確認。他の参加者の報告を参照願います。  
  • アンプほどではないがそこそこの効果有りとのこと。後日、試してみます。
  • 現状は数が足らないので設定無し。
砂入れ  (FMファン・炭山)
げんきまじんさんがお戻りになり、最後に「砂入れの儀」を。いやはや、参りました。
大地に根を下ろしたような安定感と、「何かが間違っているのではないか?」とすら思わせるようなウルトラ超低音! 砂を入れるまで「やっぱりモアの音はいいですねー」

なんていってたのが、「今まで聴いていた音は何だったんだ!」と

自問自答をはじめてしまったくらいでした。そう、思えば彼の怪鳥、池袋時代のオーディオフェアで、300人を相手に5万円しないソニーTA−F222ESJで朗々と音楽を響かせちゃったんだから、それくらいの懐の深さは最初から持っていた、ということなのでしょうね。

ということでひとまずの結論。やっぱり「モア」は強かった。
げんきまじんさん、末永くかわいがってあげて下さい。
そして、また時々聴かせて下さいね。よろしくお願いします。

 (げんきまじん)
対策後、モアは見事な成長を遂げ、記念すべき飼育記録を残しました。

今までインシュレーターや重石などは、多少効果があるとは思うが良い耳の人しか分からない程度のものと思ってましたが、今回の対策で、それは大きな間違いであることを知らされました。

高価な対策もあるでしょうが、今回の場合、インシュレータは4つで\1,000-、砂は\800-程度の費用です。条件により、必ずしも効果があるとは言い切れませんが、一度試されたら如何でしょうか。

他の対策も検討中ですので、追って報告したいと思います。
尚、モアの首を短くしたことについての変化は、オリジナルと聴き比べてないので分かりませんが、モアの迫力の前に、その程度の変化は殆ど影響はないと思ってます。

砂袋をモアのデッドスペースに装填

  • 今まで聞こえてなかった低音が、かなり低域まで良く締まって出てくる。
  • 出方としてはスワンに近い感があり。
  • ダンプの効果もあり、音の濁りがかなり押さえられる。
  • 現状、装填状態。


 

ホーンからのf特 (コエフ)
  • かずさんの持ち込まれたオシレータで、ホーン開口部の特性を細かくチェックできました。私のシステムへの参考材料として一番の収穫でした。私からネタバレさせるのも何なので、かずさんから発表願います。


(かず)

オシレータでのおいたについて

 
これも既にコエフさんが報告されていますが,持参したオシレータで,参加BHのホーンの効き具合をチェックしてみました.
スペアナと違って定量的な測定はできませんが,ホーンの効きを簡便にかつ 直感的に確認するには最適です.
オシレータの出力をスピーカ端子に接続するだけで至って簡単.ちなみに出力インピは大丈夫であることは確認済みです.

私のオシレータは20〜200Hzが切り替えなくひとつのつまみで可変できるもので,BHの通常のクロスが200Hz前後であることから具合いいです.
ホーン開口に耳をそばだてて200Hzから徐々に発振周波数を下げていきます.
するとホーンからの音圧が大きくなったり,ぱったりと止んだりというのが繰り返されることが確認できます.これによって,ホーンがどの周波数で効いているのかを確認できるわけです.
これだけでBH全体としての音質評価はできませんが,かなり良い判断材料になるのではないかと考えています.

まじんモアの場合,非常に小刻みに山と谷が現れました.5から10Hz刻みといったところでしょうか? それが下のほうまでずーっと繰り返されました.
谷といっても山と山に持ち上げられてホーンからの応答がぱったりということがなく、コンターを考えるとかなりフラットに下まで伸びているという感じでした.
20Hzではコーンの空振りが確認されましたが,30Hz弱までは空振りもなく音は出ていても振動板はぴたりと止まっているように見えました.

コエフさんのHPに詳しく書かれていますが,アルペンホルンのような真直ぐで理想的なホーンなら,こんなに凹凸は出ないはずで,むしろ直管の折返しだからこそ,結果的に低いほうまで良く伸びているのではないかと思います.
いずれにしても,まじんモアは低いほうまで十分なレスポンスがあり,砂入れ後の富士山ドンドコドンではSW要らないってのが,げんきまじんさん,炭山さんそして私の一致した見解でした.(怪物86さんの反論が楽しみだナァ)

コエフさんのBHでは,ハッキリと覚えていませんが(間違っていたら訂正してください),まじんモアほど小刻みではないにせよ,いくつも山谷が現れ,30Hzまではキチンとロードがかかっていました.
谷もホーンからの応答がぱったりということもなく,山も極端に大きなところも見当たらず,バランスが良いと思いました.
まじんモアほど山谷が小刻みではないのは,逆扇型の音道補強材や音道の180度屈曲が少ないせいではないかと,私は推測しています.
推測の根拠については思い当たることがありまして,またの機会に報告します.

OFF会ではチェックしませんでしたが,私のフラミンゴ改も自宅で同様のチェックをしたところ,180Hzと90Hzに大山,140Hzと65Hzあたりに小山,
これらの間に谷(105Hzの谷はけっこう低い)が確認でき,40Hz以下空振と言った結果でした.クロスのすぐ下に山があってホッとしています.

カネゴンさんのBHは,コエフさんの報告どおり40Hzまでは確かに空振りはありませんでしたが,170Hzあたりから下がレスポンスが急に下がって,低音感を出す帯域は確保しているものの,本当の低音域が寂しいという印象でした.

げんきまじんさんが,『カネゴンさんせっかく郵送までして送ってくれたんだから,きちんと聞いてきちんと評価してあげてください.カネゴンさんはそれを商売にしてみえるのだから生半可な評価ではかえって良くない』ということですので,素直に申し上げますと,音楽を聴いていても,本当の低音は出ていないと感じました.
長岡系のソフトをかけるととたんに寂しくなるのです.

音道を拝見しますと空気室からスロートを出て面積がほとんど増えずに,最後になってやっと広がっているという様子で,原因はこの辺にあるのではないかというのが参加者の見解でした.

批判めいたことを書きましたが,悪気はありませんので,悪く思わないでくださいね.
ただし,といってはなんですが,今井美樹とか薬師丸など和女性ボーカルは,ボーカル帯域だけでなく音楽全体として非常に生き生きと楽しく鳴ってくれました.
高域も強さは感じられてもきつさは全然なく,ひょっとして最初からこのジャンルを狙っていたのかも?

さらにこれも炭山さんのアイデアなので,私が書くのは恐縮なのですが,同じユニットを使ったD-100をカネゴンさんの木工技術を以ってして作製していただき,鳴らし合わせをしたら面白いんじゃないかと.
次回のOFF会ではKD-S1000をぜひ試聴したいと勝手なことを言う私.

総論 (げんきまじん)
対策後、モアは見事な成長を遂げ、記念すべき飼育記録を残しました。
今までインシュレーターや重石などは、多少効果があるとは思うが良い耳の人しか分からない程度のものと思ってましたが、今回の対策で、それは大きな間違いであることを知らされました。高価な対策もあるでしょうが、今回の場合、インシュレータは4つで\1,000-、砂は\800-程度の費用です。条件により、必ずしも効果があるとは言い切れませんが、一度試されたら如何でしょうか。

他の対策も検討中ですので、追って報告したいと思います。
尚、モアの首を短くしたことについての変化は、オリジナルと聴き比べてないので分かりませんが、モアの迫力の前に、その程度の変化は殆ど影響はないと思ってます。