4月 覚え書2001年4月へ
作・演出 蓮井勝彦
客演 小林あや(流山児★事務所) 上田和弘(流山児★事務所)
銀座 みゆき館当日券 流山児★事務所扱い割引2,800円 自由席 D=6(多分)
観劇理由:客演の二人。
観劇前:渋い恋愛もの?タイトルは昼メロのようでもあるけど、本チラシを観たら硬派な物語のようだ。2001.3.8
観劇後:そうか「愛の十字架」ってタイトルの曲があったっけ。
他の役者が壁になっていて見えなかったのが不意に見えたときの、上田さんの放心したような顔が良かった。
最後の登場シーンは白スーツだったら良かったのに。
小林さんは、何かに目をそむけ逃げている感じと、どうしてもソレに引き戻される苦さが感じられた。
でも芝居全体では、愛と憎悪と因果のもつれた関係は判ったけど、いくつもの何故そうなったのか?そうしたのか?が、あまり伝わってこなかった。
話の内容は全然違うのだけど、刑務所・頬の傷・3人の男・権力側の人間・否応なしのハードな運動…と、鐘下辰男さんの「tatsuya」と重なるイメージがいくつかあった。
劇場と芝居の雰囲気☆☆☆☆ 客席通路を使った演出☆★
作 平田俊子 演出 福井秦司
出演 龍昇 吉田重幸 塩野谷正幸 瀬川哲也 久保酎吉 高橋広吉 直井おさむ
こまばアゴラ劇場 前売予約3,500円 自由席 入場整理番号22 2列目右側
観劇理由:塩野谷さんの母親役って???観た−い!2001.3.3
観劇前:きっと、とぼけたお母さんなんだろう。
観劇後:無意識にお茶の間ドラマかと思っていたことに、観始めてから気が着いた。そんな訳はないのに。
上演前の誰もいない舞台セットだけでも、重い空気とゆがみがある。芝居には、生々しい圧迫感みたいなものがあった。
恨みとか引け目とか後悔とか禁忌とか、誰でもなにか持ち合わせているもののリアルさ。
12日(木) 19:30開演 Taplows vol.3『惑星〜まどいぼし〜』
上演台本・演出 中田春介
出演 家根本渉(現代制作舎) 嶋村太一(劇団桃唄309) 加山めぐみ 太田尚子 清水純次郎 中田春介
新宿 THEATER BRATS 当日券2,000円 全席自由 後ろから3列目位の中央よりやや左
観劇理由:中田さん。
観劇前:せっかくvol.1、2と観ているし今回も観たい。なのに、なぜこのたて混んだ期間なんだ;2001.3.8
観劇後:“中田さん”を観にいったんだけど、“中田さんの作った芝居”を観る事ができた気がする。
記憶と言葉を欠いた男、失ったものを他のもので埋めようとする女、立ち止まってしまった時間がまた流れだそうとする感じ。
4月18日(水) 19:00開演 ナイロン100℃ 21stSESSION『すべての犬は天国へ行く』
作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演 犬山犬子 峯村リエ 松永玲子 戸川純 他
下北沢 本多劇場 予約4,500円 M−15
観劇理由:ナイロン観劇はまだまだ初心者。
観劇前:犬山さんの顔が覚えられるかな〜。
観劇後:「ナイス…」とも「カフカ…」とも似ているような、まったく違うような。上演時間3時間、休憩があったとはいえ、長いとは感じなかった。変かなぁ・・・。
ナイロン女優陣、ちょっと妙、でもカッコいい^^。峯村さんの赤い髪、似合っている。犬山さんの顔はなんとなく覚えられた気がする。松永さんはどうしても松井直美に観えてしまう(困。
終盤での、殺しあった二人が倒れたまま笑い出し、おや?と思うまもなくやっぱり死んでいくところが寒気がして、やたら印象に残った。
戸川さんはさほど重要でなかったと思う。が、唄が無かったとしてもあの役柄は彼女ならでは。
“狂気”じゃなくて、“狂気の発現”が伝染する。
30日(月) 15:00開演 流山児★事務所 『ゾンビな夜』
作:石井貴久 演出:山ア哲
出演 関根靖晃 富樫真 横須賀智美 里美和彦 北村魚
下北沢ザ・スズナリ 劇場電話予約3,500円 全席自由入場整理番号1 6列目(雛壇3列目)中ブロック左端
観劇理由:関根さん活躍かな。2001.2.13
観劇前:魚さん、改名されたんじゃないかと思っていたけど、演出する時だけみたい。2001.4.29
観劇後:開演前、またちょっと締まってきたかな・拓さんの満面の笑み、あなた舞監じゃん;岡島さんのマジ笑(いこらえ)顔、何故黒子なのに白塗り…イワヲさん
の3人による、それって本当に読み上げてる?って感じのお願い口上。この作品を観るにあたっての心構えみたいなことと、携帯等の電源は切ってねとか諸注意なんだけど。
笑える。子供向け調ながら、実際に子供が見てたら、きっと泣くね。
本篇でも黒子達は活躍。魚さん骨折のため車椅子出演の補助ということでも一役買っているし、そうでなくてもあれだけこまめに自己主張する黒子って、なかなかいないよ(笑)。
おとなの学芸会ってキャッチがついていた。観客の想像力を上手に利用するっていうか、言い切って、演りきって、ぐんぐん進む。
みえみえ段ボール、でもカッコ良くチープに良く出来た学芸会調セットと、中盤から文字どうり劇的に現れる、オブジェのような後景。
実用的でもありイメージも膨らませる紗幕の間仕切りも含めて、印象的。
カーテンコールの魚さんの目に涙。いろいろ感慨深い想いが巡っていたのでしょうか。しかし車椅子に乗っていないママンは、もう想像しがたい。