3月 覚え書2001年3月へ 

1日(木) 19:00開演 MONO 『なにもしない冬』

 作・演出 土田英生

下北沢 ザ・スズナリ 日時指定自由席 前売3,000円 整理番号26番

観劇理由:MOTHERのエミさんや、ガソリンさん一押し。

観劇前:お薦めときいてから、2公演見逃したので、こんどこそ。2001.1.16

観劇後:会話のすれ違いとか、妙な登場人物とか、かなり好きな感じ。青山役の奥村さん、気になるなぁ。河内さんに似てる…。

台詞☆☆☆ ラスト☆☆★

2日(金) 19:00開演 『ドライリップスなんかカプスケイシングに追っ払っちまえ』

 作 トムソン・ハイウェイ 演出 和田喜夫

出演 川中健次郎 悪源太義平 下総源太朗 他

両国 シアターX 前売3500円 A−5

観劇理由:「南洋くじら部隊」を観て面白かったことから、国際交流企画の公演に興味を持った。

観劇前:これが面白かったら、さらにこの手の企画にハマルかも。悪源太さんはどんな役だろう。仮チラシでは『ドライリップスなんかカプスケイシング・へ・追っ払っちまえ』だったのに本チラシで変わった?2001.1.18

観劇後:もっと陽気な話、神話的な話かと思っていた。重かった。クライマックスでのビッグ・ジョーイの激白は空恐ろしかった。

生・演奏は良かったけど、生・幼児にはびっくりした。

悪源太さんのローラー・ブレードにもびっくりした。どのくらい練習したら、あの位すべることが出来るようになるんだろう。

下総さん☆☆☆ 若手陣☆☆☆

7日(水) 13:30開演  こまつ座『泣き虫なまいき石川啄木』 

 作 井上ひさし 演出 鈴木裕美

出演 高橋和也 細川直美 梨本謙次郎 石田圭祐 西尾まり 銀粉蝶

新宿 紀伊國屋ホール 当日5,250円 I−15

観劇理由:チラシにひかれた。おいしい出演者。おもしろそうな、あらすじ。

 観劇後:銀粉蝶さん、梨本謙次郎さんはやっぱり上手い。細川さんも迫力があった。 

 話☆☆☆ やりとり☆☆☆☆ 役者☆☆☆☆

7日(水) 19:00開演  キャラメルボックス『エトランゼ』 

作 真柴あずき+成井豊

新宿 シアターアプル 当日ハーフプライスチケット2,150円 通路座布団D−9

観劇前:今度もハーフ・プライス・チケット、今回はまだあるらしい2001.3.3

観劇後:前向き、いろんなことがあるさって感じ。

後味☆★ 登場人物☆☆

8日(木) 19:30開演  流山児★事務所『ハイ・ライフ』 

 作 リー・マクドゥーガル 演出 流山児祥

出演 塩野谷正幸 若杉宏二 山本亨(tpt) きだつよし(TEAM発砲-B-zin)

両国 シアターX 電話予約4,000円 C−5

観劇理由:面白いキャストで、流山児得意のB級アクション炸裂か?!(爆)

観劇前:写真違いチラシ5種類揃った!2001.2.24

観劇後:当て書きなのかと思うほどぴったりのキャステイング。

塩野谷さんはすぐ牙をむく、若杉さんは影で舌打ちする、山本さんはルールを知らない、きださんは死にかけ、それぞれそんな“犬”みたいだ。

バグとビリーの争いを止めさせようと、ディックがヤクのケースを振ってみせバグの注意をひくところ。まさしく犬に骨付き肉をみせるよう。ディック達の背中でバグの様子がよく見えなかったのが残念。塩野谷さんのバグの反応は大体想像がつくけど^^。

ビリーが仕事前に一つ息をつきテンションあげて銀行へ向かうところ、仕事中、車へ戻るところ…思いがけない演出で良かった。

結末、警察等の外部の原因でなく自分たちのどうしようも無さでオジャンになる。虚ろになっても又もがきだす。したたかさがいい感じ。

役者☆☆☆☆☆ 演出☆☆☆☆ 話☆☆☆☆

12日(月) 19:00開演 『きみはいい人 チャーリー・ブラウン』

 原作 チャールズ・M・シュルツ 脚本・作詞・作曲 クラーク・ゲスナー 翻訳・訳詞・演出 青井陽治

出演 小堺一機 土居裕子 市村正親 本間憲一 池田有希子 佐野瑞樹

グリーンホール相大野 前売 A席5800円 2階6列56番

 観劇理由:まーじなるさんお薦め。小堺さんも市村さんも興味ある。

 観劇後:ミュージカルは本当に久しぶりに観た。小堺さんのチャーリー・ブラウン、ほんわかクスクス。

ベースボールゲームのシーンは特に好き。ちょっとしょんぼりするところも。

ルーシーのアンケートのシーンみたいに、ところどころ小堺さんのオリジナル風味も楽しい。

市村さんのスヌーピーも可愛気のないところ、哲学してたたずむところ、ピッタリ。

ラストでピーナッツの仲間の背景が夜空になって星が流れた時、客席から子供が「あ、流れ星だ!」と歓声をあげたのが微笑ましかった。

それだけ舞台に惹き付けられていたんだろうな。

2階席だったからか、複数で歌う歌の歌詞がときどき聞き取れなかったのが残念。

ピーナッツバターサンドとスクールバス☆☆☆☆ フライングエース☆☆☆☆☆

14日(水) 19:30開演 ヰタ・マキ『STAR TRIK』

 作 鴨下裕之 演出 菅野臣太朗

出演 本郷小次郎 佐賀野雅和 馬場巧 鴨下裕之 菅野臣太朗 高山奈央子 玉岡亜季子

下北沢 OFFOFFシタター 前売2,200円 入場整理番号19自由席4列目のほぼ中央 

観劇理由:MOTHERの奥田さんが客演した前回の公演を見た人たちの評判が良いので。

観劇前:今回は奥田さん出ないけど、とりあえず観ておこう。2001.1.18 

 観劇後:芝居の中で下手な芝居をしてみせるってのはズルイ気もするけど面白かった。

 ただ全体的にちょっと長々と感じてしまった。先は判っているので“早くぅ〜っ”て、感じ。

 次回も見てキャラクターが定番なのか、確認しよう。

 ナカジマ☆☆ メカジマ☆☆☆☆ あれはタイツじゃない★

19日(月) 19:00開演 流山児★演劇塾『やどやとやどや』

 作 寺山修司(「鰐」「不死鳥」より)  美術・構成・演出 青木砂織 

早稲田 space早稲田 当日2,800円 自由席入場整理番号8前から4列目丸椅子列左端2個目

 観劇理由:前回公演も良かったので。

観劇前:青木さんのまとめっぷりが観たい。2001.1.18

観劇後:良かった。1時間20分の上演時間を2時間20分と勘違いするほど密度が濃くて、なおかつ長さを感じさせない(実際長くはないのだけれど;)舞台だった。

『アトミック・ストーム』で舟虫を演じた斎藤さんが客入れから舞台上に居たのだけど、余りに印象が違ったので気がつくのに時間がかかった。

観客の視線を誘導する仕方とか音の存在の在る無しとか、青木さんの味の出た演出なのだろうな。

『アトミック…』のときもそうだったけど、全役の印象がはっきり残った。

観終わって落ち着けない満足感があった。

ほの暗さ☆☆☆ 登場人物☆☆☆ 

20日(火・祝) 19:00開演 リリパット・アーミー『虎をつれた女』

 作 中島らも 演出 わかぎえふ

客演 楠見薫さん(遊気舎) 日替わりゲスト 松尾貴史

新宿スペースゼロ 前売4,000円 C−3

観劇理由:リリパはとりあえずチェック。

観劇前:一部から下ネタが多いという感想がある。

観劇後:下ネタ、私はさほど引かなかった。この前のハイレグの方が、“ドギツイ&しょーもなー^^;”って感じだった(そうゆう意図の演出ではあると思う)。

コングさんの“芸”はともかく、その他の部分はヨソで見ている芝居でもありがちなので、全く問題なし。コングさんの芸にしても直接見せられたわけじゃないし。あ、前向きの奴は見せられてるのかな?

楠見さんがあまり出てこなかったのが残念。重要な役ではあったけど。及川さんも同じく。

主役はエンジェルなのかな、それともパクなのかな。パク役の安田さんのガキっぽいナチュラルさは良かった。

私も読みが甘いよな〜、この芝居でもそうだったけど、ここのところ伏線張ってあるのに気づけなくて最後の展開にしてやられるケースが多い。でもあの終わり方は良かった。各キャラのその後の説明もあまりクドクなかったし、らもさん的な反戦スタイルも感じたし。

ジェロニモから毒が吸い出された後で、朝深さんがつぶやいた「千秋楽にしてはめられた…」の、意味が気になる。

話☆☆☆ えっちっち☆★(升さんじゃないから) セット☆☆☆

24日(土) 19:30開演 ランニングシアターダッシュ『風のピンチヒッター〜再試合』

作・演出 大塚雅史

新宿シアターサンモール 当日予約3,600円  J−14

観劇理由:ダッシュはとりえずチェック。

観劇前:前回興味を持った上瀧さんは活躍するのだろうか?佐藤さんは?岡部さんは?

観劇後:前半、笑わせようとするところが空回りしていた感じ。

後半はいい感じのダッシュのテンポになって良かった。あのテンポの良さがあってじっくり見せるシーンが印象に残るんだと思う。

岡部さんのミナミ、良かった〜。オーバーでなく力演。コゴロウの川下さんも小力演。上瀧さんのイサム役は前半の気合だけのなげやり加減から後半連帯を意識してなにかが変わったあたりの感じが良かった。佐藤さんのサイゴウ…役のスタイルづけばかりが目立っていた感じ。サカモトとのナイフ投げのやりとりが長くて辛かったので、黒子を登場させたほうが良かったのではと思う。

前半☆★★ 中盤☆☆★ 後半☆☆

26日(月) 19:00開演 オーツーコーポレーション・プロデュース『鬼』

脚色・演出 松村武 出演 みのすけ 山中たかシ 平野くんじ 工藤順矢 大森ヒロシ 他

日替わりゲスト きだつよし

新宿スペースゼロ 予約4000円 I−7

観劇理由:面白そうなプロデュース企画。

観劇前:日替わりキャストが変更されたり、いろいろ大変そう。

観劇後:善の大儀名文とか集団心理の指摘とか心の中の鬼とか。うわっつらだけで熱意が感じられない。どうしてもそれが演りたくてやっているわけじゃないのだろうか。

この役者陣なら同じ事を伝えるのにも、もっと新しくて思い切ったことが出来るだろうに。まさかコスプレが見せたかっただけじゃないよね。

客を集めればそれでいいって感じに思えてしまう。プロデュース公演というものに不信感を持つ人がいるのはそうゆうわけなのかな。

鬼のゴロー役をやったAKIRAさんは、自分はもちろん相手の分も身体を張ったアクションがあるからか真摯に見えた。

みのすけさんの中途半端な若者☆☆ 山中たかシさんのエセ・ニヒル☆☆☆ 池谷のぶえさんの典型的な歪曲おばさん☆☆☆★(毒っ気が怖い) 金久美子さんのサエ☆☆☆

30日(金) 19:00開演 三田村周三プロデュース 『分署物語U愛しき男達』

 作・演出 古屋治男

出演 朝倉伸二 泉陽二 稲増文 江端英久 栗田香織 小林美江 西尾英次 三田村周三

下北沢 『劇』小劇場 予約2階自由席3,000円 整理番号6(2列目の1番奥)

観劇理由:稲さんが客演って珍しい。他のキャストも面白そう。

観劇前:警察ものかと思い込んでいたら消防署ものらしい。2001.1.18

 観劇後:稲さんは、ちょっと空回りする熱心さで同僚から煙たがられる人とというような役だった。うまの合わない相手と言い合いになるシーンではいかめしく、署員達が常連の店のママが訪ねてきて、わいわい賑わうシーンではほがらかマイルドでいい感じ。

いくつかの細かいエピソードが重なっていて長―い物語の一部分みたいだけど、前回を見ていなくても困ることは無かった。

ベテラン☆☆☆ 中堅☆☆☆ 若手☆☆☆ バランス☆☆☆☆☆