【あ行】

 上げナワ

船を流していて船頭が上げて下さいって言うでしょ。
旋回する為に仕掛けを上げる事を上げナワと言います。


 あ〜に、あに

何ですか、ですね。
でもちょっと発音を換えて使うと、あ〜に、そうじゃねェ〜とも使うんですよ。
(いや、違うでしょ)なんですよ。


 アサッコミ

水深が浅い所の事を言います。
だいたい110m以内の水深かな。?


 アテガイ方がワリイ

船をイカの反応に当てて流すでしょ、
その流し方(当て方)が悪いと言う事です。
アテガイ方がワリイからイカん乗って来ねォー、って感じですね。


 アマデ場

荒崎から西へ約4マイルの長井沖です。
イカは勿論マダイ、アジ、サバ、根魚等の漁場です。
はっきりとは解りませんがアマダイ場と呼ぶのではないかと言う人もいます。


 イイ流し

栃木丸にはめったにない??1回の流しで何回もイカがとれる流し
皆さん一投目は大切に(^^)
せっかく乗ったイカをバラシて(ウッチャッテ)ばかりいると
イイ流しは出来ませんよ。
イカがシラケちゃうんです。


 イカ

栃木丸が一年中ねらっている獲物です。
主にヤリイカ、スルメイカ、マルイカを時期によってねらっていきます


 一尾

いちび→イカの数え方のひとつ。ふつうは一杯と言う。
一尾とおでこでは天と地の差がある(^^)とみなさんいいます??
船頭達はひとつ、ふたつ、みっつと数えていきます。
また、杯がなまって、1杯の事をイッペ、2杯の事をニヘ、
3杯の事をサンベとも言います。

全然関係有りませんが、船を数える時も
イッペ、ニヘ、サンベとも言うんですよね。
発音はたいして変わらないんですよ。
なんでかは解りません。
俺が子供の時からそうだったので、ず〜と前からなんでしょうね。


 イナサ

東風または南東風の事を言います。
天気が崩れて来る前兆の風です。


 岩戸掛け

いわどがけ→城ヶ島沖(島下)の東側の漁場。


 うっちゃる、うっちゃれる、うっちゃってまった

釣ったイカをばらすこと。
使い方:「やっと乗せたのにうっちゃってまった!」


 上手(うわて)のカテ

長井の漁師は北の事を上手と言うんですよ。
上手のカテとは北側の漁場の事を言います。
反対に南の事を下(した)と言うんですよ。
南側の漁場の事を下のカテと言います。
特に沖の瀬や洲崎沖(ハサマデー)で使いますね。
城ヶ島沖(島下)ではあまり使いません。
けっこう変則して使うので難しいですよ。


 ウワッカ

上の方の潮流のこと。
主に真の潮と上の方の潮と流れが違うときに使う
本流の潮流ではなく上の方の潮流(風向や干満に影響されやすい潮流)
潮流の事は全ての釣りに大切ですよ。よーく読んで理解してね。


 エンダナ

船の一番後ろ(友)側の事なんです。
後ろの出っ張りが有るでしょ、あれです。


 おでこ

ボーズとも言う・・・一日やって何もつれないこと。

 お客さん

栃木丸におきましては、一番大切なお客様あってこそ
イカ釣が成り立つわけで・・・
お客さんにたくさん釣って楽しんで頂くことが栃木丸のモットーです。


 沖の瀬

おきのせ→相模湾では昔から知られた優良な漁場。
長井の荒崎と伊豆大島を結んだ、荒崎から約12マイルの所にあります。
1マイルは1、852mです。


 オマツリ

仕掛けと仕掛けがこんがらかる事です。
なかには1人でやっちゃう人もいますね。
オマツリした時に大事な事はリールを巻き上げる速度にあります。
オマツリした相手の人と同じスピードで巻き上げてくると、
ゴチャゴチャにこんがらかってしまう事が少なくなりますよ。
重かったらゆっくり、軽かったらちょっと早めに巻きましょう。


 面舵

船を後ろ(友)から見て右側(右舷)を面舵と言います。


 俺

栃木丸の船頭です。
長井の方言では他にも言い方が有りますが、ここでは俺にしておきます。


 オネ下

オネじたと読んで下さい。
江ノ島沖でも西寄りの漁場で、エボシ岩の沖になります。
漁師の間ではエボシ岩の事をオネと言うんですよ。
そのオネの下の漁場でオネ下と言います。
荒崎から約10マイル。