アマルティア・セン『集合的選択と社会的厚生』

第1〜3刷用正誤表


2001/07/25 現在


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8 1 われわれは集合的選択にとっての必要な構成要素にたいする異なった考え方を背景にした集合的選択のための異なった枠組みを考えることになる われわれは集合的選択にとって必要な構成要素をいろいろと見渡すことにより,集合的選択のためのさまざまな枠組みを考えたい
8 2 Arrowのシステムにある(中略)変化するのである. つまり,Arrowのシステムにある(中略)個人的厚生関数までを,考える.
8 3 基数を 基数性を
8 下から3 その人の個人的な(中略)からでもある. その人の個人的な利害関心のあり方にこれらが影響しているだけでなく,社会の他の人々にたいしてどう「当たり前の」配慮をするかといったその人の価値観にもこれらが影響しているからである.
17 補第1*c証明3つ目の式 最後のピリオド コンマ
17 下から9 ある種の吟味にとって重要である ある種の応用問題にとっては重要である
20 4 ある種の特定な準順序と どんなものであれ特定の準順序と
20 4 取るに足らないものである 自明なものである
43 13 このアプローチを用いた例として、「社会的無差別曲線」の文献に言及しておくのもよかろう。 このアプローチの使用法の例として、「社会的無差別曲線」にかんする文献を取り上げてみよう。
43 14 パレート無差別ルールを用いて社会的無差別関係を定義するひとつの方法は、社会におけるすべての個人が無差別であるときそうするというものである。 パレート無差別ルールを用いるならば、社会におけるすべての個人が無差別であるときに社会的にも無差別である、とするのが一つの定義の仕方である。
43 16 Scitovskyはこの問題を古典的な論文(1942)で取り上げて2つの異なった財群が同一の社会的無差別曲線に属すのは、その財群が個人にもたらすそれぞれの分配が、全員にとって無差別であるときに限ることを要求した。 Scitovskyはこの問題を古典となった論文(1942)で取り上げ、2つの異なった財群は、それらの財群が個人にもたらすそれぞれの分配が全員にとって無差別であるときに限って、同一の社会的無差別曲線に属するとした。
43 18 この概念はBergsonの社会的厚生関数を用いることにより拡張できる。 この概念はBergsonの社会的厚生関数を用いることによって拡張が可能である。
43 下から4 総体的な社会的評価が一方の改善が他方の損失をちょうど補償するならば、社会はやはり無差別であるといえるだろう。 一方の改善が他方の損失をちょうど補償すると社会全体が判断するならば、社会はやはり無差別であるといってよかろう。
78 引用1-3 もしも、われわれが目的にかんして一致できないとすれば、汝の血を流すか我が血を流すかということに,あるいは相違点の重要性や相手方の強さによっては,自分が生きるか相手を生かすかということになる. もしも、われわれが目的にかんして一致できないとすれば、事態は汝の血を流すか我が血を流すか,すなわち争点の重大さや相対的な相手の強さに応じて共存できるかどうかというものになる.
81 17から18 正しい選好Riであるとみなすものに 正しい選好であるとみなすものRiに
82 下から6 Haranyi Harsanyi
99 14 無関連選択肢からの独立性 無関係選択肢からの独立性
100 下から3 非循環性を落とすための根拠を示すのは難しいが,しかしまさに定理6*1やそれと同様な帰結に言及するための有り得る道筋となる. 非循環性を除去するための議論を組み立てるのは困難ではあるが、可能な一つの筋道はまさに定理6*1やそれと類似する帰結に言及することである.
103 下から1 無関連 無関係
104 下から5 無関連な 無関係な
108 9 無関連な 無関係な
119 8 主張していることになる」注。 主張していることになるだろう」注.
145 6 社会的に反映されていないまったくない場合 社会的に反映されていない場合
154 8 SWFにそって, SWF(社会的厚生関数)にそって,
162 1 個人間の立場の交換の下で同じ 個人間の立場を交換しても
162 1 という条件が,考慮の(中略)置き換えられている. という条件が置き換えられて,考慮の対象となる(中略)判断をおこなわなければならないことが要求されている.
164 1 SWF SWF(社会的厚生関数)
164 9 CCR CCR(集合的選択ルール)
167 15ほか(他の箇所としてp171l4, p173l5, l14, l16, p175l12) 分配 分布
170 4 倫理的選好は効用の(中略)総和を使った 倫理的選好は重みづけされていない(すなわち等しく重みづけされた)効用の総和を使った
173 7 いずれにしても1−0だというのに, いずれにしても1か0かだというのに,
199 8から9 (…)時間による変化が与えられたとする.各期ごとにおいて (…)各期ごとの時間的変化が与えられたとする.
208 5 関係する 関与する
212 7 関係しないことになる 関与しないことになる
220 14 関係する有権者 関与する有権者
220 16 制限 限定
220 24 (下から1) 制限 限定
226 17 「私は状態xを状態yより選好するであろう」 「私なら状態xを状態yより選好する」
226 19 「私は状態xにおけるA氏であることを,状態yにおけるB氏であることよりも選好するであろう」 「私なら状態xにおけるA氏であることを,状態yにおけるB氏であることよりも選好する」
226 注2 2 2つめのiが小文字 iを下付きへ
227 図11.1の中段左側 序列付け原理 序列づけ原理
228 2 とりわけそうした 特別な場合として(ゴシック)そうした
229 下から12 潜在的に用いていることを含意する 潜在的に用いていることを暗に意味する
229 下から3 社会の政策を議論するときに, 社会的政策を論じるときに,
230 10 推移性の問題は 推移性への疑問は
231 12 xをyより xをyおよびzより
239 1 制限された定義域 限定された定義域
290 文献番号[244] [244] [246]