地面の上に座る。
赤い布に包まれてみる。 白い髪に手をやる。 服が染まる。 世界が染まる。 首から提げられた装飾に手を伸ばす。 口付けをする。 でも。 応はない。
ゆめをみるの。
あなたといっしょならどんなゆめでもみることができるの。 それがどんなゆめだってあなたといっしょならかまいやしないわ。 だからあたしは、ゆめをみるの。 * 夏真っ盛りの暑い日。 縁側に座って足を思う存分庭へと投げ出しながら少女は呑気にスイカにかぶりつく。しゃりしゃりと音を立てながら味わうスイカは強い日差しの中でこそ真価をまざまざと発揮する様な気がする。 と言うかまぁ。有り体に言えば、美味い。 ついでに言えば当然の様にスイカはよく冷えていて、軒下のは封鈴がちりちりと涼やかな音を鳴らす。良くある昔ながらの日本家屋で瓦屋根の平屋に猫の額ながらも小さい庭。 「すばらしい!」 ん〜と感嘆の声をあげながらまたスイカへと手を伸ばす。これがないと夏が来たという感じがしない。むしろこれこそが夏?そんなしょうもない事を言いながらスイカに塩をふってかぶりつく。 「あんま喰いすぎっと腹壊すぞ」 何気なく後ろからかけられた男の声はあっさり無視。 「っか手前ェ! 俺様の分はどうした俺様の分は!!」 続けられた文句も無視。 「あ〜。しやわせ」 まったりオーラを醸し出しつつ幸せの溜息一つ。 「…………」 そのまま口ごもり額に浮かべるのはとっても深い青筋一つ。 ゲロ糞ムカツクこのアマ…………!! 今すぐ殴る。すぐ殴る。いやむしろ蹴っ倒す?それとも手刀でも頭に叩き込めばスイカに激突して…ああでもそれなら脳天踵落としなんかとても楽しそうだしすかっとするな。なんてことをぐるぐる考え、座った視線を目の前に座る少女へと向ける。 と言うよりも間合いを取って即臨戦態勢へと移らんばかりの勢いでゆらりと歩を進める。もしも視線で人が殺せるというのなら今の自分なら十分に殺せるだろう。ビバ人間凶器。大人気ないという言葉はこの際忘れたふりをしよう。 それでは殴ろう。さてどうやって。 「あーもう。おなかいっぱーい」 そんなこちらの心中をちっとも察した素振りすら見せずに少女がもひーっと言いながら大きく伸びをする。 しながら、ごろりとこっちに向かって倒れ込んでくる。 「あのね」 うっすらと笑う。目に浮かばせているのは何か面白い玩具を見つけたときの。 「別にチョップでも踵落としでもなんでも良いんだけどー?」 にこにこにこ。 「………………………」 見上げられるこちらの額にはうっすら冷や汗たらり。 「そんな事しても無意味だとあたしは思うのねー?」 て言うかそんな事したらがぜん倍返しヨロシク? にこにこにこにこ。 だらだらだらだら。 勝者、決定。 *
ゆめをみるの
ありえないばしょ ありえないせかい ありえないかんけいで そこでわたしはありえないゆめをみるの そうして きみとのことをゆめにみるの *
僅かな機械音をだしながら緩やかに扇風機が回る。 その風をより良く感じる為に、真ん前へと陣取ってうっすらと口を開く。 「あ゛〜〜〜〜〜〜〜〜」 「―なにやってやがる…………」 「お約束」 即行で入ったツッコミにつらっとした声音で返す。 「だって夏だよ? スイカだよ? 封鈴だよ? 軒下に扇風機だよ? そんで扇風機ときたらやることはコレでしょう!」 ビシィっと中指を一本立てて啖呵を切る。 間違ってる。その指は絶対間違ってると思いながらも眺めていたら、切った事に満足したのか。また扇風機へと戻って一人で「あ゛〜〜〜〜〜〜〜〜」と楽し気に声を出す。 因みにその隣では先程の敗者は憮然とした顔で色々な事に対して「ああそーかい」と言いながらスイカを噛み下す。少しばかり、温い。 軒下に座って足を思いきり投げ出して、外に目をやれば蝉がけたましく啼いて少し苛立たしい。でも、こんなモノか。とも思う。 暫くそのまま、お互い言葉も交わさずにスイカの咀嚼音と、少女の奇声(コレは最早人語ではない)と、幾ばくかの機械音を響かせる。封鈴は薙いだ風の所為で鳴る術を持たない。 「………ねぇ」 長い沈黙の後、扇風機に顔を向けたまま、少女がぽつりと呟く。 「ああ?」 「………………おいし?」 「ああ」 なにが?と思いながらもスイカから目を離さずに返事だけを返す。 「や。スイカ。おいしい?」 「………ああ」 成る程。とか思いながら納得して返事を返す。 「………」 「………」 また少し、流れる沈黙。 「………塩」 「ああ?」 「―塩。足りる? 持ってこようか?」 ぽつりとまた呟く。 「足りてる。いらねぇ」 また一つスイカにかぶりつきながら答える。 「………そ」 ならいいけど。と小さく呟く少女の身体がゆらゆらと揺れるのが目の端に写る。 「………ねぇ」 「ああ?」 ゆらゆらと体を振り子の様に動かしながら少女が話しかけてくる。相変わらず、こちらを向かぬまま。 「………ねぇ」 「なんだ?」 素っ気なく尋ねられて、素っ気なく返す。 「……なんでもない」 しばしの逡巡の後、感情が読みとれない声音で返される。 「そうか」 ので、こちらも淡々と返す。 その繰り返し。 「…天気良いねぇ」 「まぁ、良いな」 寧ろ良すぎる位だ。 「…暑いねぇ」 「まぁ、そうだな」 摂氏三三度、湿度四〇%を『暑い』の一言で片付けて良いのなら。 「…スイカは美味しかったねぇ」 「俺様はまだ喰ってるがな」 正直言えば、温くて微妙な気分だが。 「………」 「………」 また、緩い沈黙と機械音。温いスイカを最後の一口まで食べ終えて皿に皮を置く。 なんとなくで外に目をやればどことなく湯気が立っている様にも見える。小さい庭にコイツが植えたらしい向日葵が数本植わっていて、その鮮やかな色は見ているだけで暑苦しい。 「…えぇとねぇ」「…ひまわり」 初めてお互い同時に口を開く。 横目で隣に座っていた筈の少女を見ると、驚いたらしい。少し呆気にとられた様な顔でこちらをじっと見ている。首だけを動かして。 「……ひまわり。咲いたんだな」 その様子が何となく面白くて。でもどこか納得して。 なんとなくで続ける。 「……ああ。うん。ってかいつの話よ。ソレ」 「………見てなかったからな」 「目に入らなかった。の間違いでしょ?」 緩く笑んで返される。そうかもしれない。少し思い返してみれば確かに大分前から咲いていた様な気がする。遠目でも目を凝らせば種が膨らんでいる様に見えるから成る程。花が咲いたのは随分前の話だろう。 「そうだな」 納得したので、素直に返してみた。 「―――どしたの?」 今度こそ驚いた体で彼女がしげしげと見上げてくる。 「あぁ? いや、まぁ。―――事実だからな」 言うと更に妙な顔をして「らしくなーい」と抗議があがる。 まぁ、自分でもらしくないと思うのでそれはあっさり黙殺しようとは思うのだが。 そのままボンヤリと横から胡乱気に投げられる視線を流していたら不意に少女が動いて扇風機の移動をズリズリと行い始める。 なんだ?と思いつつもなんとなくで放っておく。言ってしまえば、面倒臭い。 そのまま動かずにいたら次第に扇風機から流されてくる風が身体に当たってくる。どうやら細かく位置を見ているらしく、割と満遍なく当たる。………空気自体が暑いので、贔屓目に見て温目の風だが。 「動かないでね〜」 動いたらゲンコだからね〜。 楽しげに少女が口を開く。何がそんなに楽しいのかは良く判らないが、ひとまず動かない。報復が恐いからではなく、暑くて動くこと自体が怠い。 手をフリフリ動かして風当たりの最終確認をしたらしい。にんまりと満面の笑顔を作ってこちらに近付いてくる。 「へへ〜」 近付いて、そのままぽすんと寝転んだ。 投げ出したままの脚の上に茶色い重りがのせられる。 「………重ェ……」 「アタシは楽でイイ感じだけど?」 「………暑ィ………」 「アタシは風が当たって気持ちイイケド?」 「………ウゼェ………」 「アタシは全然平気だけどニャー?」 強制的に乗せられた重りに対して文句を言えば返ってくる言葉に段々と生気が吸い取られていく。やる気というか気力というか。そんなものが。 「いいじゃん。夏だし」 機嫌良さそうに膝の上で寝転がる馬鹿が言う。 「俺様は重いし暑いし全然よくねぇ。つかなんだその『夏だから』ッつー理由は」 憮然としながらも、なんとなく動かないままでこちらも返す。 「イイじゃーん。こっちだって固い枕で我慢してるんだから。ナニよこの足。細くて固くて。つまんなーい」 「へぇへぇ。手前ェの足と違って悪うござんした」 「あ。ナニソレ嫌味?! どうせ太いわよ!! バレー部主将だもん!! しかたないんだもん!」 「…俺様は『手前ェの足が太い』なんて一言も言ってネェが?」 「るさい! そう聞こえた!! 絶対そう言った!」 「ねたミはいッテんジャナイッスカー? きゃぷてんー」 ガガピー。 「うっわむかつく! アンタ糞ムカツク!!」 その何も感情を出してない声自体がムカツク!! この演技派!! 「そりゃ褒め言葉だ。つっかそんなに嫌ならどけ。さっさとどけ。今すぐに」 「嫌でプ」 「……このクソガキ…」 「ナニよそこの大人ァ」 「ソレもなじり言葉じゃねぇぞ手前ェ」 一度辞書でも引いたらどうだ。 「そんなの某CM調で言ってやるわ。『ひーきーまーせーんー』」 「何処のネタだ」 ひとまずムカツクが。 「激辛胡椒のCM。スパゲティのアレ」 アレ? 駄目? ローカル? 「っか、興味ねぇし」 言いながら、自分の頭の中に手を入れてくしゃりとかき回す。蒸されていた空気が逃げて少し気分が良い。 本音を言えば、風呂に入りたい。 思いつつ、またも外へと目をやれば少しずつではあるが、影の伸び具合で太陽が地面に近付いているのが判る。気温も、ピークを過ぎた様だ。…変わらず暑いモノは暑いのだが。 さてどうしようか。と思いつつ、聞こえて来た音を耳に留めて、横に目をやれば上機嫌で寝入っている膝の上の住人が目に入る。 膝の上の重みは先程よりもずっと重い。 「…………ばーか」 小さく呟く。 『いいじゃん。夏だし。』 「俺はちっともよくねぇ」 はっと息をつきながら頭の中に手を入れる。今度は膝の上の。 「暑ィし」 手で髪を梳く。 「重ェし」 サラサラと流れる音に目を瞑る。 「そのくせ文句まで付いてきやがるし」 クッと口端を上げる。膝上の住人も口元を綻ばせている。 素直、ではないと思う。 『………ねぇ。』 欺瞞だ。とも思う。 虚構だとも。 ああ。でも。 「構って欲しいなら『欲しい』っていいやがれってんだ。バーカ」 知りつつ、それで遊んだり付き合ったりするのだから。自分も実際大したモンだろう。 言いながら、自然作られた表情はそのまま緩やかに沈んでいった。彼の意識と共に。 *
こんなこと、ゆめにちがいない。 こんなの、ゆめであろうはずがない。 こんな。こんな。 ありえない。 ありえないありえないありえない。 だから。あたしは * 記憶の底を漁っても、思考の海を攫っても。ぶっちゃけ、どう考えても。 「………ありえない………」 少女は呟いた。 「あぁ? なにがだ?」 「ありえないありえないありえないわこんなの。大体よく考えてみなくたってそもそもオカシイとは思っていたのよ。なんでこうなの? どうしてコレなの? ああ昼間うっかり夢見が悪かったせいなの? そうかコレは夢! 夢なのね? 現実じゃないのね? そっか良かった早く目が覚めてあたし。でもコレが夢でも神様あんまりですあたしがなにしたって言うんですか。イヤこの場合あたしはあたしに文句言うべきかしら? うーん」 ねぇ! どう思う? 「俺様の存在を無視しておいて、都合のいい事聞くんじゃねぇよ!」 つっかその前に質問に質問で返すな!! 憮然とした顔で答えたのは、先程綺麗に無視された同居人。 割と正論を言っている様な気はするが、しかし彼の存在自体がそもそも正論を言うのも何か間違ってると思うので敢えてそこらはスルーしておく。 「だってさぁ。どう考えてもおっかしいよ。コレ」 言いながら、食卓に並べられた夕御飯を指で差す。 「ああ? どこが」 言われて対象自体を用意した本人も食卓へと目を向ける。「普通じゃねーか?」 「……普通。普通…ねぇ」 半眼になりながら呟く。 食卓に並んでいるのはお魚と御飯。と言うか、お刺身と御飯。更に言えばお高そうな木造の船に魚が乗っている。 「つっかどっから手に入れて来たのこんなん!!」 イヤ!高そう!ありえない!! 今月も大変だっつうのに! 嗚呼神様。この人の基準は一体何処に! 「なら喰うな」 ムッとした顔で、何時の間に卓へとついたのか。箸を動かしながら舟盛りに手を伸ばしている。 「や。食べるけどね」 それはソレ。これはコレ。美味しいモノには罪はないし。そもそもお魚さんに罪はないし。お刺身なんかその日の内に食べなきゃエライこっちゃだし。 手をフリフリしながら自身も卓につく。箸を延ばせばしっとりと光る身が恨めしい。イヤ憎らしい。でも愛シテル。 「………この一口が五百円位だと良いかな………」 もっと高そう。嗚呼でも美味しい。幸せ。 食べきれる様な量じゃないけど。そしたらどうしよう。 「しらねぇ。美味いからいいんじゃねぇ?」 何気なく言い放たれる言葉。 「ッテ言うけどねー。お金無いよ? ちーともないのよ? どーすれっつうの?」 家賃もガス代も水道代も電気代も。 「大体アンタ、食べるモンがクソ高いのよ」 見た目は庶民派どころか何処の栄養失調だっつー感じなのに。 何処で覚えて来たのこんな高級食材。 「るせぇぞソコ。大体煙草は一日二箱。酒は宅飲みで『いいちこ』に変えてんだから良いじゃねーか」 「それはね。ホントにね。前に比べりゃね。大体煙草は値上がりするしお酒も値上がりするし。つっか前の一日三箱が多いのよアンタ。三流チンピラの癖にお酒も高いの好きだしさ。ナニよ前飲んでたシャブリって。一本幾らよ。分不相応にも程ッちゅーモンがあるのよ」 経済感覚覚えてよ。つっか養え。 ラーメン屋でバイトしてんだからその腕発揮させろ。 でもお魚さんは美味しい。幸せ。 「誰がサンピンだ。昔は頭はったんだこっちは! ちゃんと気ぃ使ってんだから良いじゃねーか」 つぅか家の飯まで中華は断固拒否すっかんなこのクソ野郎。 「気ぃ使った結果の御飯が一食でアンタの月給より高けりゃ文句も出ようってモンでしょこのバカー!!」 「刺し盛り全部綺麗に平らげといて言う台詞かそれがー!!」 言われて食卓に目をやれば空になった木船が一つ。 「だって美味しいんだもん」 下敷き用の大根のツマも紫蘇の葉も美味しく頂きました。 ご馳走様。 * 地面の上に座る。 赤い布に包まれてみる。 白い髪に手をやる。 服が染まる。 世界が染まる。 首から提げられた装飾に手を伸ばす。 口付けをする。 でも。 応えはない。 手を伸ばす。 抱きしめる。 囁いてみる。 応えはない。 口付けをする。 耳を食む。 鼻を寄せる。 応えはない。 応える為の、モノが。無い。 * ああそうか。これは夢なんだ。 「―!!」 真夜中。目を見開いて勢いよく身を起こす。 額に手をやればぬるりと冷たい汗が指を湿らせる。 口から出る息は熱く、荒い。 なのに、震えが止まらない。 (………夢………) そう、夢。夢に違いない。そんな事判ってる。 「……どうした…?」 隣に居た男がゆるりと腕を上げ、肩へと手を滑らせる。 微かに首を巡らせれば、覗き込んでくる眼に自分が写りこんでいるのが判る。そして写りこんだ自身の眼の中に彼が居て。まるで合わせ鏡の様だな、と思って微かに笑う。 「……なに考えてやがる?」 その思惑に気付いたのか。彼も微かに笑んで肩に落としていた手を上にあげて頭の中へと入り込む。滑らかに。すべやかに。 そのまま引き寄せられて、肩口へと顔を埋めて鼻先や口を使って首筋を刺激する。これは自分から。 微かに彼の喉が震えるのが判る。音の出ない声。 「……で? なに考えてやがった?」 笑いながらも、彼は逃さない。誤魔化されはしない。 そんな事、判ってたけど。 「別に? なんでも…」 「無いなんてコタァ。ねぇだろう?」 薄く笑って返そうとした言葉を先んじられる。悔しい。いつもこうだ。いつも自分の先を行く。 「―大した事じゃないよ。夢を見たの」 内心舌打ちをしながらニコリと微笑む。まるで騙し合い。その対象に自分も含まれていることは否めない。 自分も騙していなければ、やっていられない様な気がする。 「そうか」 「そう」 互いにうっすらと笑む。 ―そう。夢。夢に違いない。 あんな。非現実的なことなど、夢に決まっている。 「―夢か」 「―うん」 だって今。彼はここにいる。 だって今。自分はここにいる。 二人、穏やかに微笑んでどちらからでもなく口付けを交わす。 「夢だよ」 「夢だな」 だから。嘘だよ。 だから。いいんだよ。 君が隣にいないことが現実なら。それは夢でしかないんだ。 それがどんな虚構でも 君が隣にいないのなら、意味はないんだ。 * これは夢だよ。 夢に違いないよ。 だって君がいないんだ。 だって君が膝の上にいるんだ。 だって君が話さないんだ。 だって君が動かないんだ。 だってキミノカラダガ。ナインダ。 膝の上にのっているのは、かつて君であったモノ。 膝の上にかかる小さな重みは、かつて君の心が詰まっていた場所。 膝の上にのっているのは、かつて自分が幾度となく愛したかけら。 その残滓。 だから。 君がいないなんて。それは嘘だよ。 キミヲワタシガコロシタナンテ。それは嘘だよ。
ゆめをみるの。 あなたといっしょならどんなゆめでもみることができるの。 それがどんなゆめだってあなたといっしょならかまいやしないわ。 だからあたしは、ゆめをみるの。 貴方と二人で。幸せに笑いあうことが出来る、夢。 ―了―
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