寒い日。寒い夜。
 一人で居るのがつまんないのでもう一人の家人の所に行った。
 彼は寝ていたけども、
 その顔を見ているとなんだか安心した。
 でも。だから。

 日常茶飯事  - キミノトナリ -


それは昨夜の寒さが嘘のような天気の良い朝。
「っだぁ!だーかーら!オレの布団に潜り込むなってあれほど言っただろ!」
古びた診療所後にカズマの声が大きく響いた。

「・・・・あ。カズ君おはよ〜・・・・」
ふにゃぁとあくびを一つしてかなみが目を覚ます。
「『おはよ〜』じゃねえだろ!
 だからなんでおまえはオレの寝床にいつもいつも居るんだっ?!
 それとその呼び方はやめろっつってんだろーが。」
のほほんとしたかなみとは対照的にカズマはテンションと高くして叫ぶ。
「え〜。だってだって。寒かったんだもん。」
「だってってな。おまえよぅ・・・・・・」
「でもでもでもぉ。」
毛布の端を握りしめてかなみがカズマにすり寄る。
カズマもいつも言っても変わらないので半ばあきらめが入っているようだ。
「・・・・ったく。おまえいくつだっつうの。」
ため息を一つついてカズマがかなみの頭を腕に抱く。
「・・・・いいもん。どうせ8歳だもん。」
頭を抱かれて気持ちよかったけど
子供扱いされたのでむくれてカズマから少し離れる。

指一本分。

「お?なんだよ怒ったか?」
「知らない。」
面白がるようなカズマの声が気に入らなくてそっぽを向く。
「んだよ怒んなって。」
カズマのからかうような声だけが追いかける。でも距離は縮まらない。
「怒ってないもん。」
面白くなくて今度は立って移動する。音を立てて座る。

掌一つ分。

「かーなーみ?」
それすらも面白がるようにカズマはかなみを呼ぶ。
長く伸ばした髪の毛の一房を取って掌でもてあそぶ。
「・・・・・」
横を向いたままかなみは応えない。
(カズ君なんて。知らないもん!)
「かーなみちゃん?」
つんつんと髪の毛を引っ張る。でも応えはない。
「ふーん・・・・・?」
にやりと笑って髪の毛を口元へともっていく。

それが 合図。

「・・・・っもぅ!カズ君のバカ!」
自分の髪を遊ばれてなんだか恥ずかしくなる。
「ハーイ。おまえの負け。」
満面の笑みを浮かべてカズマはかなみにおいでおいでをする。
「・・・もぅ!私は猫じゃないんだよ?カズ君。」
それでも、ぽすんとカズマの腕の中に収まる。
やっぱりここが一番気持ちいい。
「ハイハイ。ごめんスマン悪かった。これでいっか?お姫さま?」
ニコニコしながらかなみの頭を撫でる。
細い髪の感触が気持ちいい。














「もー。全然悪いと思っていないクセに。」
「イイジャン別に。」























そしてまた朝が来たら同じ会話を繰り返す。




―了―

砂!!吐き!!(悶絶地獄)
ぎゃーもぅナンデスカこのクソ甘さ加減は!!
笑い。笑い所がないですよ笑い所が!!(求めるなよ)
てっかカズマとかなみ。それで良いのかそれで。
元ネタは漫画版スクライドから。(死笑)

4000Hitを踏まれたユッケさんからのリクでした。
ごめんなさいすいませんこんなもーのーでー(陳謝)

01/12/26

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