名鉄岐阜市内線   2005.3.6

2005.3.31をもって、名鉄が運行する岐阜地区の以下の路線が廃止されます。
・岐阜市内線(岐阜駅前〜忠節) ※岐阜駅前〜新岐阜駅前間は道路工事を理由に既に休止
・揖斐線(忠節〜黒野)
・美濃町線(徹明町〜関)
・田神線(田神〜競輪場前)
これらは、近年乗降客数の落ち込みが著しい線区で、末端区間を廃止するなど各種施策にもかかわらず毎年多額の赤字を出しており、
名鉄が今後の経営を断念したものです。
またすべて、名鉄に残った600V線区でもあります。

路線図


実際に乗って感じたことは、何となく活気がないということです。
これは街にではなく電車にということで、何か見放されて古いシステムの電車だけが浮いてしまっている感じでした。
道が狭いとか、自家用車が発達している、観光地がない、といった理由もあるでしょう。
また、揖斐線や美濃町線の末端など均一料金区間を外れたところは、需要はあまり多くないのかもしれませんが、
それでも岐阜市は40万人の人口をかかえる岐阜県の県庁所在地であり、掘り起こせばまだまだ需要はあると思われるのですが。

岐阜県・岐阜市にしても、電車を中心にした公共交通網を作ろうという意気込みが全く感じられず、
ただ名鉄という一企業が勝手に運営し、勝手に廃止するのをただ傍観しているようにしか見えません。
これでは存続は不可能でしょう。
最低限、軌道敷内自動車通行全面禁止や安全地帯の設置などして電車の定時運行と乗客の安全を確保した上で、
増発・路線延長・列車接近情報システムの導入などを図っていかねば、どんどん乗客は減り、車の洪水に飲み込まれてしまうだけです。

岐阜市内線

新岐阜駅前電停
向こうは新岐阜駅

新岐阜駅前電停
ロープで囲ってあるだけ

徹明町電停
安全地帯もなくかなり危険

徹明町交差点
新岐阜駅前行きが曲がる

電停では
乗降口にステップが下りる

自動車軌道内通行可
電車が定時運行できない要因

千手堂付近
市内線は複線

車内
向こうからも電車

忠節橋
橋を渡る

忠節駅付近
ここから専用軌道

忠節駅
市内線終点

忠節駅
ここから先黒野まで揖斐線
美濃町線

徹明町駅 美濃町線始点
ビルに駅名表・時刻表だけ

徹明町電停
ここから出る電車は少ない

梅林電停付近


競輪場前電停
向こう方面は田神線新岐阜

競輪場前
右手が関方面

競輪場前電停
左方向は徹明町

ほぼ全線が単線
道幅も狭い

野一色付近から
専用軌道になる

野一色駅
普通の駅の感じ

琴塚駅付近


かなり貧弱な線路
電車はかなり揺れる

車内はこんな感じ
 

下芥見駅
小さな無人駅

下芥見駅
この先、関までの路線

下芥見駅
運転士同士でスタフ交換

下芥見駅
時刻表と廃止のお知らせ
車両

570形 600V車
574は昭和28年製

570形車内
これぞ路面電車

590形 600V車
昭和32年製

600形 600/1500V複電圧車
昭和45年製

770形 600V車
昭和62年製

770形
連接車

770形車内
 

870形 600V車
昭和40年製 元札幌市電

780形 600V車


780形


800形 600/1500V複電圧車
 

800形
平成12年製

880形 600/1500V複電圧車
連接車
 
510形 600V車
大正15年製 名鉄HPより

510形
Nゲージでも出てます
昔の写真 25年位前

510形
まだ本揖斐駅があった頃

520形
急行

2320形
まだ谷汲線があった頃

700形


550形

560形

870形
 
 

ところで岐阜市内線が廃止されたら、やはりこの切符はなくなるのだろうか。
   
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