ツーリング五日目

2002年8月11日(日)

曇り 新旧PHAZER揃い踏み

とりあえず、暫定。

ただいま、フェリーばるな船上。まもなく出航、北海道を離れます。
電波の入るうちにね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

で、正式版?の日記です。

どうも、今回のツーリングは目覚ましセットし損ねるらしい。モーニングコールをかけて、枕元に電話を引っ張ってきてたのに鳴らなかった。でも、携帯のアラームは鳴ったので、こっちで目が覚めた。朝食の後、早速出発。雨が降るような降らないような天気。

国道241号を帯広方面に南下して、国道38号に平行して走る道道75号で清水方面に。国道38号に合流して、昨日通った日勝峠ではなく、すこし北の狩勝峠の方を走ることに。富良野方面に向かうこの峠、霧がすごかった。チャリダーのグループがいたけど、視界が無いので結構危ないかも。狩勝峠展望台は、霧の中、突然現れたので、寄ることも無く通り過ぎた。
峠を過ぎたとこにある南富良野のホクレンで給油。とうとうホクレンフラッグブルー(道北版)をゲット。3色そろったよ(^^)

ちょっと走った道の駅「南ふらの」で暖かいコーヒーを一杯。南から上がってくる地元ライダー(今日は日曜でした)と話すと、ここまでは雨は降ってないとのこと。逆に狩勝峠は視界が無いことを伝えた。この先いくつもりだったらしく、コースを変えて走ることにしてた。こういう情報交換、大切だね。同じ方向から来たライダーと話すと、今日のうちに小樽から帰るらしい。まだちと距離があるので「ゆっくりと」ではなく「気をつけて」走りましょう、と別れてスタート。金山湖畔を走っていると、なんか天気も良くなってきた感じ。と、とつぜん、動物が目の前を横切った。なんと、キタキツネ?いやぁ、北海道だなぁ。

あまり走ってないけど、道の駅「自然体験!しむかっぷ」が見えたので飛び込んだ。もう雨も降らないだろうと、レインウェアを脱ぎだした。すると、3台のバイクが駐車場に。ん?あ、あれは・・ YAMAHAのFAZER!!
Noz.の愛車FZ250PHAZERは、2型の後はFZRになってしまい、PHAZERのラインナップは終わっていた。ところが、FZ400が復活し、そのあと逆輸入のFZがFAZERとして復活。
スペルこそPHAZERからFAZERに変わっているが、フェーザーの後継機が目の前に!!
おもわずFAZERのライダーに話しかけた。彼もPHAZERの存在は先輩から聞いて知っていたそうだが、実物を見るのは初めてらしく、なんかうれしくなってしまった。北海道で新旧フェーザーが揃い踏み。当然、記念写真、撮るでしょう(^^)彼の連れにシャッターをお願いしたが、なんだかうらやましそうにみていた(気がする)。まぁ、Ninjyaに乗ってたから同じバイクに乗ってる人もどこかで会えるんじゃないのかな。北海道はそういうところ。
そういえば、10年前の初めての北海道ツーリングの時、宗谷岬でばったり会った、同じ2型、ブルーのPHAZER。ライダーは、同い年で、しかも関連会社の人だった。住所交換をしようと取り出した手帳が同じもので、びっくりしたものだ。冷却水がフレームを走るPHAZERは、左下の部分が壊れやすいのか?同じ場所壊して、本来無いパイプがついているとこまで一緒だし。彼はもうPHAZAERを手放してしまったが、Noz.は動かなくなるまで、というか、動かなくなっても、YSP東小金井(いつもお世話になってます(^^ゞ)に直してもらって、修理できなくなるまで、乗り続けるぞぉ〜!!

思いがけない出会いにうれしくなりながら、国道237号を南下。ときどき前に車が詰まるけど、そうったときは、周りの景色をゆっくり見ながら走る。と、景勝橋という所にさしかかり、「何の景勝なんだ?」と左後ろをふりむくと、ダムが放水してた。う〜ん、ただ走り抜けていたら、絶対気づかなかったよな。こういうのも良い気分。

とりあえず、苫小牧駅に到着。まだ、フェリーの時間まではたっぷり間があるし、結構走ったので給油しよう、この地域のフラッグは何色かな?と「SafetySummerHokkaido2002」のスタンプラリーカードを見る。さっきの給油でスタンプは一杯になっているが、裏を見て、まだ入手していないフラッグがあるのに気がついた。
そう、HONDAの赤いツーリングフラッグがあるのだ。9回の北海道ツーリング中、まだ一度もこのレッドフラッグは手に入れたことが無い。やっぱ、ゲットすべきでしょう。
苫小牧にもレッドフラッグを配っている店は3件ある。住所と地図を頼りにお店を発見。とうとうレッドフラッグも手に入れ、ブルー・イエロー・グリーンの「北」「海」「道」に加え、「ゆっくり走るベア〜!!」のレッドフラッグもそろった。4色のフラッグを荷物にくくりつけ、気分良く、苫小牧のホクレンで給油。「SafetySummerHokkaido2002」のスタンプラリーカードは新しいのをもらい、スタンプももらう。もうこれ以上増えないけど、きれいなのが一枚あってもよいね。

さて、気持ちよくフェリーターミナルについたのが16:34。すでに18:45発の大洗行きの便に乗るバイクが集まっている。23:45発の2等寝台の予約をしているが、念のためチケット発券場で18:45便に乗れるか聞いてみると、まだ大丈夫、とのこと。ただし座席は2等しかないそうで、ま、しょうがない。チケットの変更をすると、すぐにバイクの搬入が始まるとのこと。慌ててお土産を買い込み、ツーリングバックに入れてバイクにくくりつける。さっき待っていたバイクたちは既に積み込み終わってる。誘導に従い、いそいで船倉へ。いっぱい詰まってるなぁ。

2等の和室に行くと、定員は50名強。自分のスペースは荷物を置く棚と、人一人が横になれる幅の床。これはすごい。今まで、北海道への交通手段は、最初から4年前まではJRで夏の間だけやっていた「MOTOトレイン」か「モトとレール」。寝台特急カシオペアが走るようになって、この特別列車がなくなると、青森まで自走して函館までのフェリーと、福岡から札幌までの空路。室蘭から青森までフェリーで帰ったこともあるが、今回の19時間にもおよぶ航海は初めて。とてもゆっくり眠れる環境とは思えなかった。
今日は、気持ちよく走ってはいたが、ずっと咳はとまらず、風邪を治すためにも今夜はしっかり眠りたかった。船内を見て回っていると案内所で鍵を配っていた。1等など個室のチェックインをしていたが、ふと、キャンセルがあるかも、と思ってキャンセル待ちを予約。特等でも良いから、とお願いしていたら、ほんとに特等になってしまった。

特等、ほんとすごい。シティホテルのツインの部屋、といった感じ。普通と違うところは、それぞれの調度品が固定されていたり、取り外せるものもしっかりとホールドできる枠にはまってる。バスルームまでついていて、この扉もバタンとしまってしまわないように、開けたらその場所で留まる。いろいろ考えてあるなぁ、と感心。機会があれば、ぜひ特等も経験することをお勧めしたい。ただ、一人で使うとルームチャージ10,950円がかかり、2等からの差額支払いが25,450円となるっ!_! しかもカードが使えず現金払い・・ トラブル時用に分けておいた2つ目の財布から払ったけど。この旅一番の出費となりました(T_T)
さて、TVをつけると、海上での現在地を表示していた。まだ苫小牧港をでてあんまり離れていないなぁ、とのんびり考えてると、ものすごく船が揺れる。とりあえず、お風呂入ってすぐに寝よう、と思い、部屋のお風呂は朝に回して、船内の展望浴室に。サウナまであるちょっとした温泉気分。普通と違うのは、船が揺れると、当然湯船も揺れるので、そのたびにお湯があふれたり・・ 不思議な体験でした。夜中で真っ暗なのでせっかくの窓からの眺めは何も見えず・・

部屋に戻って、乗船前に買ったパンを食べ、薬飲んでベッドに。あんまりゆれるもので、ベッドから落ちるのが心配で、壁際のベッドに移動。おやすみなさい。

本日の走行:329.5km


2002年ツーリング日記目次に戻る