2011/07/10 タテトラ(館山わかしおトライアスロン)

7/9(土) 大会前日

当初、今回の参加は、LiLiSuke単独参加の予定であったが、LiLiSuke父が「トライアスロンを見てみたい」とのたまうので、熱射病でぶっ倒れないか心配だが、一緒に連れて行くことにする。

せいぜい、私のかっこよくトライアスロンする姿を、たくさん写真に撮ってもらおう。

大会前日に、千葉の実家に戻り、英気を養う。

7/10(日) 大会当日

大会当日は、朝3:30起床、04:00実家出発。

高速を降りると、トロピカルな房総の朝。

予定より早く06:00に現地、海上自衛隊基地周辺に到着。

どんどん奥から埋まっていく駐車スペースに案内され、高級外車の横に並べて駐車。
バイクを倒して傷つけたらえらいことになるので、気をつけなくては・・・。

車を降りて準備を開始しようとすると、隣の超高級外車からも2人の男性が降りてくる。

・・・おぉ?!

なんと、その一人は、イケメン小笠原崇裕選手ではないか。ビックリ。
超高級外車を持つ友人(?)と一緒に参加する風情。
「小笠原さんですか?」
「あ、ども」
当たり障りのない挨拶を交わす。
お互い準備に忙しいので、それ以上は無し。

LiLiSuke父に、「となりの人はマウンテンバイクの有名なプロ選手だよ」と言うと、せっせと写真を撮っていた。

駐車場で着替えを済ませ、ドリンクを作ってバイクにセットし、あらかじめ必要なものだけを分けて詰めてあるIKEAバックを背負って、会場へ向かう。

列にならび、ヘルメットチェック、受付を済ませ、レースナンバーを腕に書いてもらう。

父は小笠原氏ばかり撮影している。

まだ、06:30前だ。

早い。


快晴である。

会場は千葉の先っちょだが、富士山が見えてる。

既に暑い。


まだ早いが、やることないので、バイクをセッティングする。

今大会では、会場の都合により、バイクスタートと、ランスタートのトランジションが違う場所になっている。
まず、T(トランジション)1エリアに、バイク、ヘルメット、レースナンバーベルト、バイクシューズ+靴下、バスタオル、エナジーゼリー、アミノバイタルゼリーをセッティングする。

写真撮るときは、自分の影が写らないよいうに注意しましょう。


次に、受付時にもらったビニール袋にランで必要な、ランシューズ、帽子、を詰め込んで、ちょっと離れたT2エリアのラックの所定の位置に引っ掛けておく。

7時すぎ、準備完了してしまった。

時間がもとからたっぷりあった上に、先々週の蒲郡で一度やっているので、気分的に余裕があり、手際も良かった。

手元にはウェットスーツとスイムキャップ、ゴーグルの入ったIKEAバック。

時間が大量に余ってしまった。


バイクの試走ができるようだが、もうバイクをセッティングしてしまったし、すでに暑そうだしで、やめておく。

結構狭いなぁ・・・。

風もあるし・・・。


今大会も、参加者が多いのでウェーブ制のスタート。
まず、最初に「タテトラキッズ」と銘打って小学生〜中学生のスイム+ランのスタート。

第一ウェーブは09:15、「タテトラガール」と銘打って、女性51.5のスタート。

すぐに、第二ウェーブは30代男子のスタート。

順次スタートしていく参加者を励ます、MCの白戸太郎氏と、サッシャ氏の、軽妙なシャベリ。

白戸氏:「今日は風もあって、波がチョッピーですねぇ」・・・チョッピーって言うんだぁ、へぇ。


これから、全ての参加者のスイムアップ(スイム完了)まで時間をとるために、待つ。
待ち時間で海に入り、泳ぐ。

海、綺麗だぁ!!!

海は綺麗だろうとは思っていたが、こんなに透明度の高い海だとは想像していなかった。
透き通った水の中で泳ぐのは気持ちがいい。
嬉しさのあまり、他の参加者に、「海、綺麗っすよね!」と声をかける。
これなら泳いで楽しい。

これだよ、わたしのやりたかったトライアスロンは!

ゆっくり、タップリ、試泳を終え、浜辺に座ってスタート時間を待つ。

なんか、お腹が減ってくる。

朝もう少し食べておけばよかったかも・・・ハンガーノックになったらどうしよう、とちょっと心配になる。

やっと、スタート時刻が近づいてきたので、上半身脱いでいたウェットを着用し、帽子をかぶる。

10:10頃に、第三ウェーブ、われらが40代男子のスタート。

コースはスタート地点を頂点し、沖に浮かぶブイを底辺とする三角形を時計周りで、2周。
一周終えると、いったん浜辺まで上がって、陸のブイを周って、また海に戻って2周目を泳ぐことになる。

今日は、ちょっと積極的にスイムすることに決めていた。
スタートの位置も、今までは、後方集団のさらに後方から、バトルに巻き込まれないようにスタートしていた。
今日は、後方集団の中で泳ぐ。
バトルを避けて、人の居ないコース、遠回りもしない。
最短コースを堂々と泳ぐ。

遠浅なので、スタートしてしばらくは海の中を、「歩く」。
そう、息があがるのがいやなので、わたそのいる後方集団は、走らない。
腰までの深さになったところで、前に向かって飛び込む。
砂が舞っていて、視界はゼロ。
振りまわす手に、他選手の脚が当り、他の選手から脚をはたかれるが、ひるまない。
ちょっと泳ぐと砂がなくなり、透明な海の中。
日が差し込み、海底が見える。

横に泳ぐ他の選手の姿が見えるし、ヘッドアップしようと前方を見れば、前を泳ぐ他の選手の足の裏もはっきり見える。
今回は、タイム短縮のため、後方集団ではあるが、最短距離で泳ぐべく、集団バトルから逃げない。
のしかかり、のしかかられ、はたき、はたかれ、前へ進む。

特に、ブイをまわる時にインコ-スをとると、笑っちゃうほどの大混雑。
でも、水が透明なので、なんだか楽しい。
何処を見ても他の選手だらけで、すぐ横、すぐ前に、振りまわす腕、上下にキックする脚の動きが、白く泡立つ海中にはっきり見える。

そんな集団は、陸から見ていた父に言わせると、イワシの群れみたいだったそうな。


最初のブイを周ると、少し周辺がすいてくる。
水深は10m弱だろうか、それでも海底がクッキリと見える。
気持ちよく、のびのびと泳ぐ。

第二ブイを周るところで、またバトル。

ブイを周り、スタート地点を目指して、陸に向かって泳ぎだす。
海底に波でできた波紋に直角になるように心がけて泳げば陸に向える。
ヘッドアップをあまりしなくても、コースを外れることなく泳げる。
とても泳ぎやすい。

折り返しのゴール地点に近づき、海の底に手が着くくらいまで泳いでから、立ち上がる。
バシャバシャと波を蹴散らして、「歩く」。

浜辺のポイントを回って、応援するLiLiSuke父を確認し、手を振って、再び海へ。
疲れは無い。
なかなか快調だ。
2周目はもう少し積極的にペースアップしてみよう。

第一ブイ、第二ブイとも、インコースの最短距離で、バトルしながら泳ぐ。

浜への折り返しは全力で腕を振りまわして泳ぐ。
腕が海の底に振れてから、立ち上がって、歩いてスイムアップ。

先ほどの周回ではスイムアップ地点にいた、サッシャ氏は移動したようで、もう居ない。
ハイタッチしようと思ってたのに、残念。

スイムアップから、バイク置場までは、結構な距離がある。
スタスタと歩くよりちょっとだけ早いペースの小走り。
移動しながら、ゴーグル、キャップを脱ぎ、ウェットスーツの上半身を脱ぐ。
バイク置場は砂利敷きの上に、薄いカーペットみたいなのが敷いてあるが、走るとちょっと足の裏が痛い。

自分のバイクにたどり着き、デンと座り込んでウェットを脱ぎ、足を拭き、砂を払い、靴下を履いから、バイクシューズを履く。
ヘルメットをかぶり、忘れずにレースナンバーが背中側に見えるようにしてレースナンバーベルトを装着。
アミノバイタルゼリーを補給。

バイクスタート地点までは、乗車してはいけない。
ヘルメットをかぶって、バイクを押して走ることになる。
参加者によっては、この時点では、靴下を履かず、バイクシューズを素足に履き、ランパートに移るときに靴下を履く。
ペダル側にバイクシューズを固定しておいて、ロードバイク用クリートのついたシューズでは走りにくいので、バイクスタート地点まで素足で走る人も多い。
バイクに乗ってから、ペダルを漕ぎつつ、片足づつシューズを履きながら加速していく。
これは上級者の技だと思う。

それほどタイムにこだわらない私は、気持ち悪いので、ここで靴下を履くし、バイクシューズも履く。
シューズはMTB用のSPDクリートのシューズなので、バイクシューズ履いても走れちゃう。

バイクスタート地点までバイクを押して走り、バイクにまたがり、発進!
バイクコースは、反時計周り、一周5kmを8周回で、40km。

スタートして最初の直線区間は、いきなり、コース中一番強烈な向かい風の洗礼を受ける。
これはキツイ。

向かい風の中を時速20km台で進み、最初のコーナーを曲がると、無風地帯。
ここで一気にペースアップし、時速40km弱で巡航。
しばらく行くと、自衛隊のヘリコプターが駐機している飛行場の中に、パイロンで作られた、距離調整のためのクランクコーナー地帯。
ここでせっかくのってきたスピードを落として、コーナーの連続。

クランクを抜けると、再び無風地帯でスピードアップして時速30km後半で巡航。
カメラマンが撮影しているので、DHポジションでキメて、かっこよく走ろう。

しばらく行くとコースが狭くなり、再び向かい風の洗礼。
ここでは、コース幅が狭くて減速せざるを得ない。
時速20km台でとろとろ走る。
狭小路区間を抜けると、一周終了で、スタート地点に戻る。
再び、強烈な向かい風の中を次の周回をスタートする。

LiLiSuke父は、この向かい風区間で応援してくれている。
カメラを向ける父の手前、かっこよく走りたいが、とにかく風がきつくてスピードが出ない。

後で聞くと、「知らないうちに、デジカメが動画モードになってた」とのこと。

バイクパート、まともな写真は一枚もなし。

さすが、父。

なんとか、8周回をこなし、バイクゴール、ラントランジットエリアにバイクを押して移動。
ここでは、適当に開いているバイクラックを見つけて、バイクを勝手に掛けたて、自分のラン道具をつるしてある指定位置のラックまで移動する。
袋からランシューズを出し、バイクシューズから履き替え、日よけの帽子をかぶり、レースナンバーベルトをぐるりと回して前側にナンバーがくるようにして、ランスタート。

ランは、往復2.5kmを4周回の計10km。
ここからは、灼熱地獄。
とにかく暑い。
アスファルトの上、上から下から、熱気で焼かれながらスタスタと走る。

エイドは、スタート地点、折り返し地点の2箇所。
エイドでは、ゴムプールに溜めた水を自らひしゃくですくって頭からかぶる。
でも、この水が生ぬるい。
コップに入れてある水は冷たい。
飲料用だが、これも頭からかぶる。
コップに入れてあるアミノバイタル水は飲む。

/

エイドを出ると、次のエイドを目標にして、灼熱地獄を走る。

LiLiSuke父は、スタート側の折り返し地点で応援。
フェンス越しに父の姿を発見。
パイロンを周る時にカメラを向けてくるのが見えたが、しんどくて、カッコつける気にならない。

唯一ランパートで写された姿は、金網越しのヨロヨロのわたし。


最初の一周回2.5kmを15分台でなんとかこなす。
腕時計のタイム計時を見て計算してみる。
このペースで行けば、なんとか、目標の3時間切を達成できそうだ。

2周回目は16分台。

3周回目も16分台。

3時間を切れるか、切れないか、ギリギリになってきた。

あと一周。
最後の周回も、16分台でがんばれれば、なんとか目標達成できそうだ。

ギラギラと眩しい光の中を走る。
空から降り注ぐ熱気で押し潰されそうだ。
折り返し地点のエイドが見えてきた。
あと、もう少し。

折り返し地点のエイドで水をかぶり、水分補給し、最後の復路、ゴールを目指す。

コース上、ほんの短い区間、木陰の中を走れる部分がある。
涼しい風が、一瞬だけ頬をなでる。
気持ちいい。

木陰を抜けると、また灼熱。
熱気の塊で、頬を殴られる。
クラクラする。

ゴール前のエイドが見えてきた。
最後の力を振り絞って、ペースアップ。
エイドで水分補給し、今回はパイロンを折り返すことなく、ゴール地点の横断幕へ向かって直進する。

ゴールテープが見えてきた。

振り向いて、後ろから迫るランナーが居ないことを確認。

うぉ〜!

ゴォール!!!

力強く両手を挙げて、ゴールテープを切って、51.5km完走。
やったぜぇ!

3時間切ったぞぉ!

そのころ、LiLiSuke父は、周回数を勘違い、折り返し地点で折り返さずにゴールに向かって直進していく私に驚き、後を追うも、当然追いつくことが出来ずに、ゴールの感動瞬間を写真に収めることかなわず、ゴール地点に向かって太陽に焼かれながら、歩いていた。

感動のゴールシーンの写真なし。

ゴール後は、フラフラになりながらテントまでたどり着き、プラスチックコップのアミノバイタルを一気飲みする。

半分凍っている冷たいスイカもいただく。最高、めっちゃうま!

完走のタオルももらう。ちょっと小さめ。

タオルを頭にかぶり、座り込んで少し休憩、クールダウンする。

しばらくして、やっと立ち上がれるようになったので、気合を入れなおして腹を引っ込めてから、写真を撮ってもらう。

/・

今回の、わたしのバイク。

ボトルは3本。

サドルバックにパンク修理キットを収納。

撤収後、LiLiSuke父の財布を期待して、地元の美味しい魚料理でも食べてから帰ろうと思っていたが、高速インターまでの道すがら、よさげな店を発見できず、高速にのってしまう。

しかたなく、高速のSAで簡単に昼食をすませ、帰宅。

お疲れ様!

まとめ

リザルト
総合タイム : 2:58:4 男子総合順位 : 348位/完走者507名/参加者567名

スイムタイム : 0:32:18 スイム順位 : 374位
バイクタイム : 1:23:34 バイク順位 : 304位  Av.29.4km/h Max40.2km/h
通過: 1:55:52 317位
ランタイム : 1:02:56 ラン順位 : 389位

とりあえず、スイムのトラウマは完全に払拭できた。
今回は、スイムを少し攻めて泳げたし、コースを外れて集団から離れて泳ぐことなく、バトルもいとわなかった。
そして、なにより、泳いでいて、終始、楽しかった。
こんなに綺麗な海なら、もっと距離があってもいいくらい。

バイクは、とにかく、向かい風がつらかった。
強風区間では時速25kmが精一杯だった。
平均時速は、蒲郡よりも遅い。

ランはいつもの通り。
タイムは前回の蒲郡とほとんど同じだが、蒲郡ほど脚は辛くなかった。
脚が攣りそうになることはなかったが、頭が熱気で、クラクラした。
帽子をかぶって走ったが、多分、効果はあったのだろう。

明日のために・・・
スイムパート
・前回よりも飛ばしたつもりだが、それでも、まだ余力を残してフィニッシュできた。もっと攻めてもよさそう。

バイクパート
・バイクパートでは、660mlx3本ボトル体制で挑んだが、1本は丸々あまり。40kmなら2本でOKか。
・水に溶かしたクエン酸粉末は今回も効果発揮。
・補給食は、スタート時点にアミノゼリー、走行中にカーボショッツx1をバイクパートで補給。空腹感なく完走できた。

ランパート
・前回反省を生かし、靴下は、ランニング用のものを着用。靴ずれもできず快調。
・塩飴を一個舐めながら走った。
・帽子をはじめて着用。暑かったが、効果はあったのだろう。

全般
準備が早く、開始が遅いと、待ってる間にお腹が減ってくるが、皮下に燃料が仕込んであるので、ハンガーノックの心配は無用のようだ。


サービスショット

競技終了後、駐車場にて。

スターのオーラ漂わせ、惜しげもなく肉体美を披露する白い歯が爽やかな

小笠原MTBナショナルチーム・プレーイングコーチ

一般ピーポーLiLiSuke

さぁ、次回は、9月の「トライアスロン伊良湖大会」。

いよいよ、初のミドルディスタンス!

最後のランは20kmもあるぞ。

どうなっちゃうのか、楽しみだぁ!

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