MK82の勉強部屋



地理編

河の話  電車に乗って通勤してるとあまり意識がないが、東京の東半分から埼玉県へかけては
     幾つもの河を越えて通勤している訳です。 そこでその河の調査をしてみました。
        東武伊勢崎線は台東区浅草を出発して埼玉県東部を北上し東武動物公園駅で本線と
      日光線に分かれ、いずれも利根川を渡ってそれぞれ群馬県と栃木県へと進みます。
         この一帯は古代からの川の乱流地帯で現在も電車はその中を縫うように走っています。
        浅草から利根川を渡るまでいくつの川を越えるのか過去の実見と地図で確かめながら
調査してみました。                                 
         
        まず、いきなり隅田川を渡ります。渡り終えたあたりで右手に並行して北十間川があり、
        次の業平橋駅あたりで南からきた大横川と北からきた曳舟川と出会うのですが大横川
       はこの辺りでは親水公園になっており曳舟川(葛西用水?)はずーと以前に埋め立て
       られ道路名だけが残るのみです。電車は徐々に北上し北千住近くの堀切駅の手前で
       水路を渡りますがこれは旧綾瀬川の跡で線路に並行して流れる右手の荒川放水路と 
  左手の隅田川を結ぶ水路になっており水量調整用の墨田水門が見えます。 
      綾瀬川は元々隅田川に注ぐ川でしたが大正時代に荒川放水路が掘削され綾瀬川を
横切る形で分断したため分断された先がこの様な形で残っています。   
       
      北千住を過ぎるといよいよ荒川の大水路を渡り、右手に幾多の有名人が滞在?する 
        東京拘置所をみて下山事件の現場、常磐線との交差点を越え、北へ北へと進みます。 
          西新井、竹の塚駅を過ぎると毛長川、あまり大きな川ではありませんが、これが東京都  
         と埼玉県の都県境です。次の谷塚駅を過ぎると、伝右川の支流?を越え草加駅、その先 
伝右川を渡ります。江戸時代の何とか伝右衛門さんの事業でしょう。   
         松原団地、新田駅を過ぎると、綾瀬川、緩やかにカーブする部分を渡り、整備が進んで  
仲々風情のある地点です。ここが草加市と越谷市の境になっています。   
       
       越谷駅の先で元荒川を渡ります。この辺りは元荒川の蛇行で、従って湾曲した道路が 
      あちこちに見られます。北越谷、大袋、せんげん台の駅を過ぎ新方川(千間堀)を渡り
        ます。この川が越谷市と春日部市の境で徐々に宅地開発以前の農業用水の跡が増えて
      きます。会の堀川を越え春日部駅を過ぎると古隅田川という小さな川を渡りますが、
       かっては隅田川の本流だった時期があるそうです。ここから東武動物公園駅に向かって
隼人堀川笠原落川姫宮落川を渡ります。                 

        東武動物公園駅から伊勢崎線は群馬へ向かい、ここから始まる日光線は栃木へと向かい
        ますが、まず日光線から。 すぐに古利根川を渡ります、名の通り、かっての利根川であり
        隅田川でもあります。栗橋駅に向かって大膳堀千石用水路大中落悪水路(倉松川)
       北側用水路(権現堂川用水路)、そしてここで中川の上流部を渡り大堀排水路を越えて
行き、栗橋駅を過ぎるとついに利根川を渡るわけです。             

        さて、東武動物公園駅から北西に向かう伊勢崎線は備前堀川備前前堀川中落堀川
      を越え、久喜駅から青毛堀をジグザグに渡りながら加須駅を越えて会の川を渡ります。
        この川もかっての利根川の本流だったと云われています。 ここから羽生市にはいり、南方
       用水路手子堀用水路埼玉用水を越えて、ついに利根川に達し、群馬県館林市にへと
  向かいます。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆                      

                以上27つの川を渡りましたが地図に名前のない川もあるでしょうからもう少し多いかも
                知れません。線路沿いの川以外にもこの地域は多くの川があり、都市化以前は大変大
                きな水郷地帯だったなと思います。  覚えきれない、、、何とかもう少し整理された
                見方がないか、・・・図書館で色々と調べてみました。  詳しい本もありましたが、
                ますます複雑になる? 今度は歴史的な経緯を独断と偏見で?まとめる予定です。  






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