ハナミズキのシイノコキクイムシ
 Xlosandrus compactus (Eichhoff.1875)


 北多摩地域のハナミズキで、枝や幹に画びょうで刺したような穴が開き、枝枯れが起こる現象が見られました(写真1左)。
 原因は、シイノコキクイムシという極めて小さな甲虫で、チャやアジサイ等の害虫として知られています(写真1右)。樹の中に穴を掘って、その中で育てた菌を食べて暮らしており、この菌が枝枯れの原因になります。
 この虫に対しては、「スミパイン乳剤」が「成虫の発生初期又は直前に樹幹散布」という内容で登録されています。しかし、卵を産む時にしか穴から外に出ないので、農薬を使える時期は限られてしまいます。被害のあった枝は早期に処分して、圃場内のシイノコキクイムシの生息数を積極的に減らすことが大切です。
写真1 加害された枝(左)と、シイノコキクイムシ成虫(右)
以上「東京インフォメーション74号」より
加害樹種:アラカシ、シラカシ、スダジイ、ナンテン、クスノキ、ヤブニッケイ、タブノキ、チャ
ゲッケイジュ、モリシマアカシア、ヤマザクラ、サンショウ、ホルトノキ、サカキ、オリーブなど
温暖化により暖地性の本種が北上してきたと考えられます。穿孔痕に注意し初夏の防除にお心がけてください。

写真2 シイノコキクイムシ成虫メス(中央)と卵(左) (東京都病害虫防除所提供) 

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