<STORY>

 世に言う「V戦争」の後、デスザラスが行方を絶ったデストロン軍団に新たな破壊大帝バイオレンジャイガーが出現する。これによって、正義のサイバトロンと悪のデストロンによる熾烈な超ロボットウォーズは新たな局面を迎えていた。
 バイオレンジャイガーはかつてのデストロン兵士の中から、巨大なボディを持つものを集め9大魔将軍を組織する。
一方、サイバトロンはパワードマスターとマイクロトランスフォーマーを中心に各地にサイバトロン・ゾーンと呼ばれる防衛都市建設を進めていた。これを可能としているのが超エネルギー「エネルゴンZ(ゼット)」である。

 九大魔将軍の襲撃を受けたフェミニア星へ救援に向かった総司令官ビクトリーセイバーは惑星の爆発に呑まれ、消息を絶つ。司令官不在の隙を突き、「無敵の装甲ギア」をまとった9大魔将軍はバイオレンジャイガーの命を受け、マイクロ星を急襲、エネルゴンZを強奪する。そこへビクトリーセイバーを救出したパワードマスター「ダイアトラス」と「ソニックボンバー」が到着する。事情を聞いたダイアトラスはデストロンの目的地は地球であり、その目的は、地球に眠る超鉱物「ゾディアック」であると指摘する。ビクトリーセイバーに追撃を委託されたパワードマスターは一路、地球へ飛ぶ。デバスターをおったダイアトラスは地底でゾディアックを発見するが、キングポセイドンに奪われてしまう。しかし地底の火山脈を利用し、敵を撃退したダイアトラスはゾディアックを取り戻す。だがエネルゴンZを装備したダイナザウラーの前にピンチに陥る。その時とっさに翳したぞディアックがエネルゴンZのパワーを吸収、真の姿に。ゾディアックのパワーは彼らをZ(ゾーン)モードへとトランスフォームさせる。Zモードとなったパワードマスターは魔将軍を撃退、必殺のゾーンパワードカッターでプレダキングを打ち倒した。

 こうして、ひとまず、地球の危機は去り、この功績により、パワードマスターダイアトラスは新総司令官に任命される。ダイタトラス就任を祝う歓喜の声が宇宙に響き渡るのであった・・・。

<主な登場キャラクター>

サイバトロン

種別

デストロン

種別

その他

種別
総司令官 ダイアトラス パワードマスター 破壊大帝 バイオレン・ジャイガー カイン フェミニア星人
攻撃参謀 ソニックボンバー パワードマスター 超神将軍 オーバーロード 九大魔将軍 エムサ フェミニア星現住生物
ラビクレーター マイクロマスター 野獣将軍 プレダキング 九大魔将軍 アキラ 地球人
ムーンレーダー マイクロマスター 火炎将軍 ブルーティカス 九大魔将軍
総司令官 ビクトリーセイバー ブレインマスター 恐竜将軍 ダイナザウラー 九大魔将軍
ホーリー マイクロマスター 諜報将軍 メナゾール 九大魔将軍
妖獣将軍 オボミナス 九大魔将軍
悪霊将軍 ブラックザラック 九大魔将軍
技術将軍 デバスター 九大魔将軍
怪魚将軍 キングポセイドン 九大魔将軍

<エピソードリスト>

話数

サブタイトル

第1話 新総司令官ダイアトラス登場!!

<作品解説>

 本作は完全新作のOVAである。(1990年作)
TVシリーズの終了を受け、製作されたOVAだが、残念ながら、1本きりである。ちなみに価格は3980円。特製イラストシート(下敷き)とラビグレーターが付属した。
内容は上の<STORY>のとおりであるが、ダイアトラスが新総司令官に納まるまでのいわばプロローグ部分である。ストーリー自体はこの後の部分は「テレビマガジン」誌のグラビアで扱われ、一応完結している。9大魔将軍についで、新幹部「メトロタイタン」が登場。パワードマスターにも新メンバー「ロードファイヤー」が登場した。破壊大帝バイオレンジャイガーの正体は「過去のデストロンの幽霊の集合体」で、三体のパワードマスターの合体した超銀河空母「ビックパワード」の「レインボーパワードアタック」によって倒される。

余談だが「ザ・ヘッドマスターズ」においてチャーがロディマスを評したさい「フェミニア星でも…」という発言をしているが本作登場のフェミニア星とはやはり無関係なのかね…?

追記:2004年DVD発売

製作:株式会社タカラ 日本コロムビア株式会社
原案・構成:金田益実
キャラクターデザイン:大島城次 袴田裕二
キャラクタデザイン協力:まがみばん
脚本:安藤豊弘
作画監督:大島城次
音楽:石田勝範
美術監督:行 信三
監督:又野弘道

主題歌:「トランスフォーマーZのテーマ」「未来の君へ」
     作詞 竜 真知子  編曲 石田勝範
     作曲 根岸孝旨  うた  水木一郎

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小さなボディでタフなやつ!
小型化の波がTFにも!?