中期 EP-4-Dark
圭骸がインターネットを始めた時、みんな興奮していた。95,6年の頃だろう。
坂龍の「D&L」ライブは、ネット中継だった(ダイアル・アップだ)。スタッフは「繋がった、成功だ!」と
NASAの研究員の様に、手を取り喜び、龍は「ぼくらは意識の旅に出る」と歌う。
シーナは「インターネットキッス」を可愛く歌い、他のミュージシャンも「新曲は課金してダウンロード」
などと夢は広がる一方だった。
YAHOO!はヤホーじゃないよ、と知れ渡った頃、ネットに対して少しずつ夢が萎んでいった。
グロ、ぺドフィリア、ネクロフィリア、ウィルス、誹謗、ガセネタ、、、吉祥寺マイナーの常連パンクバンドのようだ。
練炭、荒らし、詐欺、脅迫、違法ダウンロード、引き篭り、、、
まあ、この辺までは仕方がない。本当に恐ろしいのは、ネット右翼(10、20代)の急増だ。
天誅、不義を討つ、売国奴、非国民、アカ、サヨ、チョン、部落、不敬、三国人、反日分子、、、
こんな言葉が溢れている、ネットのイマだ。
「そういう言葉を使ってみたいのかな」とも思う。日頃の鬱積を晴らしたいのかな、とも思う。
ですがイマの特徴として、敬愛対象が「皇室」のみならず「保守政党」にも向けられていることだ。
政府の行うことは、みな正しい。反対する輩はプロ市民だ、アカだ、日本から出て行け!石原良く言った!!
そんな中、3人の人質が帰国した。その辺りから、拙HPも一区切りつけようか、と考え出した。
開設は2001の春。まだ9.11も拉致もなかった。丸3年経ち04の春。世界は変わった。が、それよりも
日本が変わってしまった。それならば、拙HPも区切りの為に、ここまでを「前期 EP-4−Dark」としたい。
姉との共同での企画も模索中です。
重い話題になりましたが、職場乃至公園等で「いや、シンタローのありゃ正論だねワハハ」とか「憲法は改正すべきだろ、
なあ」とか言われても「そうですね」位でかわしてください。そして、この拙HPに入らしてください。
そこには、正月のにらみ鯛のように、佐藤カヲルがにらみを効かせて待っています。
度々登場頂き恐縮ですが、坂龍の82年(でしたか)、この言葉で項を結びます。
「耳の良い子はアナーキズムに走りやすいんだよ」