「メディア・ミックス」という言葉は、今となっては当たり前、いや当たり前過ぎて

誰も使用していない。ですが、角川グループが打ち出した「メディア・ミックス」。

 映画ー雑誌ーレコードーTV−ラジオ、、、「それはプロモーションですか?」と当時の

ダメな私が気付く訳がない。「すごいね」位に思っていた。

 そんな角川の新雑誌「月刊小説王」。綺羅星の如くライター集結。

 その84年、6月号にEP-4が見参した。荒俣宏氏の「帝都物語」のイメージ映像だ。


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<帝都物語 小説王84年6月号 撮影 伊島薫>


 この格好良さ、、、と言いたいが、もう少し口輪筋を締めてくれれば、尚良かった。

 映画では、加藤役はグランの嶋田氏に成った。しかし、今更何を、、、と言われるのを

覚悟で書けば、カヲルでも面白かったと思う。あからさまな狂気よりも、静かな狂気の方が

マッド・ジョージの特撮も活きた、と思う。


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<同じく 撮影 伊島薫>


この号の編集後記を御覧頂きたい。

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 このラジオスポット、御記憶の方おられるでしょうか。圭骸記憶では、角川はLF深夜枠のスポンサー。

 ノイジーな音楽に併せて「こんばんは、皆さん、今月の小説王は、、、」と入り「では書店でお会い

しましょう、うひぃひょひょ、、、」

 こんな感じのを聴いた気がしますが、何せ250月近く前の事なので自信がありません。


 さて、この号のラスト頁、次号予告では「いよいよ細野晴臣ー中沢新一対談がスタートします」

とある。またすれ違った、明星と暗星。残念極まりない。

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