佐藤 薫は決して「群れることの無い」アーチストであった。

当時のニューウェーブ相関図を見ても、他のグループ、乃至は個人、いずれもどこかで誰かとギグを行ったり、レコーディングに参加したりしている。

 佐藤 薫は、それが皆無といっても良い。それが戦略的なものだったのか、それとも

他の理由があったのか、それも今となっては知る由もない。

 しかし、唯一積極的に参加していたユニットがある。それが山崎 春美率いる「タコ」である

tako03.JPG 1stジャケット 花輪和一氏

 「タコ」は2枚レコードをリリースしている。1枚目はスタジオ録音の「タコ1st」。

余談めくが、これには問題作となった,坂本龍一作曲、編曲の「な・い・し・ょのエンペラーマジック」が収録されており回収騒ぎとなる。

 さて、佐藤 薫はこのアルバムに、川島バナナ他と「人質ファンク」という楽曲を提供している。お聞かせ出来なく申し訳なく思うが、ファンクとは言ったものの、「タコ」らしいフリーインプロビゼーションの色が濃い。

 しかし、この曲には特筆すべき点がある。それは「歌詞」が明記されていることである。

 佐藤 薫アレンジ作品で、歌詞が記されているのはこれ位ではないだろうか。山崎春美作詞ではあるが、以下に謹写させて戴く。

              人質ファンク

      mosi mosi ima yume wo miteimasita

      Persecuting is alluuing like peaches in the spring

     know that you know ,that you're something felt the

      urge to kidnapped.

      I've got to tell you that just comes from reckless.

      The only way to retain control is to always expect

      the unexpected.

      There are only"Aomen by children"here in the world.

      Today

      And so therefore,,,

      It is impossible to control

      Secrets

      Because possession is here,there and everywhere like

      the air

      Fassion is contagion, there is no,repeat,no,escape

      There's nothing that can be done     

 その後、タコは82年法政大学のギグを収録した「タコ セカンド」をリリース。

 佐藤 薫はtape,drums,percussionで参加している。

tako02.JPG 2nd inner

 再び余談になり恐縮だが、このレコードは「アンダーグラウンドの中のアンダーグラウンド」ともいうべきもので、圧巻は終盤、春美が

「申し訳ありません、、、本当に申し訳ありません、

 勘弁してください、、、」と呟き続けるくだりであろう。当時の状況を全て内包している名台詞であった。

 このギグ・メンバーを記す。

   山崎 春美(voice)

   大里 俊晴(guitar)

     佐藤 薫(tape,drum,percussion)

      野々村 文宏(prepared piano)

 N-NOXこと、 野々村 文宏氏はEP-4に欠かせない方だが、それはまた次の機会に詳述したい。