常に消費の中心にいるのは我々80年代時代人
「一風堂」がBOXセットをリリースした。
そんな感じで書き出しましたが、皆さんにとって「一風堂」とは、どんな位置付けだろうか。
圭骸にとっては、評価は定まっている。それは、「プレイヤーとして超一流」であって「作詞作曲編曲PVは……」というものだ。
「すみれ」にしても、ビル・ネルソンのソロに似ている。今になって、それを云々しても仕方がない。
ですが、後に見岳章氏の「川の流れのように」のコーラス(サビ)が「すみれ」と類似していて、震え上がった。
「♪ すみれ セプテンバー ラブ」
「♪ ああ 川の流れのように」
それでも、80年代時代人としては、このBOXを買わねばならない。ペラペラの特典のDVDのために。そのDVDが甘い作りで「あれ、あれ入ってないの」なんて
知ってても買わなきゃならない。だって80年代時代人だし、もしかして土屋氏が「EP-4がさあ……」なんて、言ってくれてるかもしれない(言ってない)。
ジャニにしても、ハロにしても少しずつ我々世代にターゲットを向けてきている。そうしないと売れない。
TVゲームもそうだ。マリオは何度も何度もリメイクされ、復刻版と称して当時のファミコンがそのままリリースされる。そして、それらは「開発費
120億円」のソフトより遥かに売れる。
玩具もウルトラマンシリーズ、仮面ライダーなどが拡大再生産される。漫画も小説もだ。
音楽にしてもそうだろう。
現在は「考えさせられる音楽は、必要とされていない時代」だ。リスペクト・オマージュ・全てのものに感謝・ありがとう・応援するよ…
このあたりが求められている。「アースパワー、イクシィィィドパウワー」では駄目のようだ。「国の花はムクゲ」でも勿論駄目だ。「ウォー・へー」
なら尚更駄目だ。
さて、新年も迎えることだし、クイズでも。
・「YMO」が紙ジャケでリリリリ・マスターでリリース、そして「ベル・マアク運動」のようにCDにはポイントが
くっついてて、何点以上で本が貰えちゃうと。これで皆さん、初動何万枚だと思います?50万枚?おお!30万枚?うーん遠くなった。でも15万越えでしょ、
だって「YMO」だもん。ちなみに姉は「100万枚」と答えた。
答えは「Weekly Oricon ’03 2・10号」にある。さあ、それがこれです。
<1-50位>
<50-100位>
単位は10でも100でもない。BGM=4,702枚だ。テクノデリックは4,543枚だ。その内の3枚は圭骸だ。一番売れた「ソリッド−」が5,871枚だ。その内の
5枚が圭骸だ。
これって「商売」になってるのか。なってない。
それを嘆くか、といえばそんなことは全くないのです。
あー、エイベ系のタレントや、「ただ歌が巧いお兄ちゃんたち」の「発掘!ライブ映像」等々が、240ヶ月後にリリースされるだろうか。甚だ疑問である。
やはりこれは、「毎日、何が起こるかわからない、狂乱と熱狂に包まれていた」80年代時代人だけの特権であろう、と思う。
財布の紐を緩めるかは貴方しだいだ。極端にいえば買わなくても良い。ただ、「ああ、こんなのが出るのか。我々は狙われているなあ」と思い、
そのことを誇りに思うだけで良い。
これからの「YMO BOX」を予想してみる。
・発掘!CBCにあった秘蔵映像!80年「From Tokio to Tokyo」!
・Winter Live 完全音源!(一部にノイズがあります)
・未公開写真、多数収録!
・デヴィッド・パーマー、松武秀樹、永田どんべい 等々、インタビュー収録!
・そして、あの海洋堂とのコラボにより「増殖人形」が蘇る!
値段は勿論、4〜5万円だろう。
それにしても、25歳の女性に土屋氏のVを見せたら「研ナオコみたい(笑)」との感想だった。
驚いたのは、300ヶ月も前も世間の感想はそのようなものだった。改めて研ナオコの息の長さに感心した。