さーもんぴんく
ブランド アハン声 ちゅぱ音 運命
トラヴュランス 無し 無し

悪魔が来たりて尻尾ぷるぷる、青春アドベンチャー。

 恥ずかしいタイトルのエロゲは数あれど、
「さーもんぴんく」というタイトルの恥ずかしさは「しゃぶり姫」に匹敵すると思います。
店頭で「さーもんぴんくをください」なら顔が赤面程度で済みますが、
「さーもんぴんくのください」と言った日には、「うちはチェンジ無しです」とか返されそうですね。

 さて中身に話を移しますと、悪魔が好きな子に変身して
リハーサル(エロ)をやった後に本番(エロ)というのがストーリーのあらましです。
青春かもしれませんが、誰でも持ってそうな妄想ですね。
高校卒業してこんな妄想持ってる主人公のゲームなら鬼畜ものになってしまって
この原画には相応しくありません。
そう、純愛学園ものとなるわけです。

 純愛一直線を原画が醸し出しています。
可愛いかもしれませんが、かなりロリが入っています。
目の大きさはいいとして、
いくらなんでも、ボリュームのある髪の毛が肩幅よりも広いってのは無しでしょう。

 そんな原画のエロシーンは、期待以上、抜きゲ未満。
可愛いのが取り柄の絵だし、純愛物の匂いもぷんぷんさせていたので、
抜けるゲームとしては期待しませんでした。
そんな中で汁シーンが多少なりともあったのは収穫ですね。
それでも2,3枚ってところです。
おまけモードの中の回想シーン(エロシーン)が20以上もあるのに比べて、この程度のフィニッシュ。
まあ、汁がゼロなゲームも多いので、良しとしましょうか。

 そこは許せるのですが、立ち絵のキャラクターの表情がころころ変わるのは如何なものでしょうか。
そんなことがんばるなら汁CG出せよ、そんな怒りもあるんですが、
なにより「萌え」に突っ走っている姿はいただけません。
何の葛藤も無しに悪魔に頼ってやるだけの主人公と、その周りのキャラクター。
深みもコクも無いところに表情を変えさせても、
上辺だけ萌えのテクニックとしか受け取れません。

 何でタイトルの「さーもんぴんく!」だけにボイスをあてて、本編は音声無しなのか。
これも「萌え」の小手先テクニックなんでしょうか。

 たとえ純愛ものでも、主人公等に深みを持たせればシチュエーション的には抜きオッケー、
これが俺の持論なのに、
ただやるだけゲーム、
それでも純愛を「萌え」のためにテーマにするというちぐはぐなゲームとなっています。
さーもんぴんくという刺激的なタイトルなのに勿体無い。

 小悪魔の尻尾が大好きな方以外は敬遠でしょう。
もしかしたら、小悪魔の尻尾こそがこのゲームのテーマだったのかもしれませんね。

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