麻雀幻想曲〜2001EDITION〜
ブランド アハン声 ちゅぱ音 運命
アクティブ 無し

ハコ下で一発麻雀ゲーム、剣と魔法と麻雀の世界。

Vという数字を見てもわかるように、シリーズ三作目の本作、
さらには21世紀向けにバージョンアップして送られた、アクティブ渾身のエロいエロゲー。
同一メーカーの原画家、「聖少女」氏のゲームの内、
「HEARTWORK」と「Bible Black」、
二つのエロに気合の入ったゲームをプレイ経験済み(レビューはしてない)、
という理由で始めてみました。
単なるアドベンチャーよりも、些細でもゲーム性があるゲームを求める俺にとって、
聖少女原画、麻雀ゲームという二つのファクターが、俺の心を盛り上げます。
ま、抜けりゃあ良いぐらいの軽い気持ちで、始めてみることにしますか。

メインとなるストーリーモードの他に、麻雀を純粋に楽しむモードや、
ぬぎぬぎモードと称するおまけ的な脱衣麻雀モードがありますけれど、
とりあえずはストーリーモードでプレイ。

落ちぶれたお姫様に仕える騎士が、伝説求めて東奔西走するのがメインストーリー、
主人公の騎士の他、お姫様や魔法使いなど、バラエティーの富んだ面子で旅をします。
そのキャラクターからわかるように、作風は西洋ファンタジーで統一されていますが、
闘いにおいて、剣や魔法を使うわけではなく、
タイトル通り、全編通して麻雀で勝負となります。
それも、麻雀劇画や脱衣麻雀にありがちな、「だったら麻雀で勝負だ!」みたいなセリフも無く
あまりにも唐突に。

こんな事で「ご都合主義ゲームだからクソ」なんて言うつもりは毛頭ございません。
ゲーム性として用意された麻雀ですから、
それを楽しむ為ならストーリー上の無理な設定などどうでもいいこと、
それよりも、聖少女氏原画のゲームが、
これほどお気楽なストーリーで綴られている事に驚きました。

聖少女氏原画のゲームでプレイしたのは、
「HEARTWORK」、「Bible Black」と言いましたが、
どちらも陵辱且つ、インモラルなストーリーのどす黒いゲームであり、
そのストーリーが、氏の描く女、「やや劇画タッチの八頭身の女」とマッチした、
素晴らしい雰囲気を醸し出す優秀なゲームでありましたが、
この麻雀幻想曲Vでは、麻雀に勝ったら一発やっとけ!が鉄則とばかりに、
軽いノリのSEX描写が続きます。
麻幻シリーズが初めてなもので、この展開にはとにかく意表を突かれました。

軽いノリの原因は、落ちぶれたお姫様こと「オルトリープ姫」のキャラ立てのようで、
自分を落ちぶれさせた相手に対しては、容赦ないプレイを強要させます。
町の皆さんの為に公衆便所贈呈とか、
ケツの穴にヤギの乳流し込んで下痢SEXとか。
これだけ書くと、サド視点の陵辱ゲームと思いますが、
サドなのはお姫様だけ、ヘタレ主人公が「もう止めようよ」とばかりにツッコミを入れますので、
単なる陵辱ゲームでなく、陵辱バカゲームとして楽しめるでしょう。
お姫様自身、
酔っ払った勢いで主人公とSEX、主人公がアナルに入れた瞬間ゲロ、
なんていう、バカエロシーンがあるぐらいですから。

聖少女原画っぽくないテキスト仕立てを強調して書きましたが、
ではエロシーンにおいては聖少女原画っぽさはでたのかというと、
ちょっと疑問符がつく、というかBible Blackほどのエロシーンじゃないというのが本音。
テキストがこんなだから、Bible Blackよりも劇画タッチがおとなしめでありつつも、
聖少女氏独特の、CGに陰影を付けてより肉感的な女を見せるタッチも、いかにもな作風。
要は、CGだけ見ればなんの不満もありません。

だけど、エロシーンに「脱衣麻雀」的な設計思想を持ち込んだからでしょうか、
表示されるCGが、基本的に女の挑発ポーズと上塗り精液で構成されており、
オルトリープ姫の陵辱行為テキストに、CGが負けているように感じました。
具体的に言いますと、
エロシーンだからとりあえずは女の裸CGが表示されます。
そこに挿入してエロシーン完成、しかし挿入されるモノがチンポでありながら、
挿入した男は描かれず挿入されたチンポだけ描かれています。
フィニッシュ時に精液がかかっても、
別のCGが用意されるわけではなく、女の裸CG上に白い物をかけるだけ。
裸一枚絵ばかりがクローズアップされているので、
SEXしているシーンと思うに、余計な想像力が必要になってしまいます。

精液描写がしっかりしていればこういった不満も消えるのですが、
かけた精液が散らばりすぎていて、尚且つ薄い色の固形物してるもんだから、
ウジが湧いたように見えちゃって勘弁してくれ。
んが、たった一つだけ、
薄く粘膜を張ったかのように顔に広がる、過去に例を見ない素晴らしい精液描写に、
聖少女原画ゲームという救いを見た気がします。

ゲームプレイ中に感じていた違和感、萎え萎え感を、
どうして俺はそう思ったか具体的に書き連ねていったら、
たいしたこと無いゲーム、という印象を持たせてしまうレビューになってしまいました。
これは俺の期待感が大きかったせいで、ダメゲーなわけでは断じてありません、
麻雀プレイ時の操作感覚も良かったし。
エロも、俺は想像力使うのがめんどくせえという理由から厳しく書いただけの話で、
実際は、キャラ立ても精液描写もしっかりしてます。
期待しなけりゃ優秀なエロゲーだと思いますんで、
エロいエロゲーやりたいと気が向いた時にでも、プレイ検討されてはいかがでしょうか。

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