雀虐２＆３　凌辱の学園雀姫たち

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ぷちゆ～み	良	有り	残留

交錯する博打とエロス、これでいいのか脱衣麻雀。

幾多の脱衣麻雀が、イカサマありありのパズルゲームと化す中で、
ガチンコ麻雀というスタイルを貫いてるのが、本シリーズ「雀虐」です。
高性能麻雀ルーチンと脱衣シーンのエロアニメ、
更にネットワーク対戦を全面に打ち出したこのゲームは、
麻雀を打つ楽しみと、高クオリティなエロスの融合を目指してるという、
企画段階の指針で言うならば、非常にまっとうなエロ麻雀ゲームだったんでしょう。
そして、こういった書き始めの時はロクな事書かないと相場は決まっており、
このゲームもご多分に漏れた訳じゃありませんので。

じゃ何が悪かったかと言うと、これはもうネット仕様が悪いと断言出来ます。
このゲームの存在を根底から否定してますけれども、
一人でネチネチ脱がせるのが大好きな俺のようなプレーヤーからしたら、
ネットワークゲームという要素は障害にしかなっておりません。

一人打ちの麻雀ゲームにおいて何を求めるかと言ったら、
”人間に近い思考のCPUと対戦”するなんて、コンシューマですら限界が見えた要素では無く、
第一に”快適に遊ぶ”ことでしょう、所詮暇つぶしなんだから。
ましてやこれはエロゲー、暇つぶし＋エロを見たいという欲求を満たす為には、
ストレスの溜まるシステムを組むなどはっきり言って問題外。

システムと括るよりも、操作方法の事ですね。
１４牌の中からいらない牌を捨てる行為を続ける、デジタルな操作が最も合うはずの麻雀に、
このゲームはマウスオンリーのアナログな手段を強制しています。
何故って？ネット対応だからキーボートを割り振るとチャットが出来ないから。
勿論、リーチ・チー・ポン・カンといった牌を捨てる以外の行動も、
マウスで新たなウィンドウを開くといっためんどくさい手順を踏まないといけません。
加えてこのゲームは四人打ち、ネット対応だから。
画面の隅々まで使った４人打ち表現のおかげで、割を食うのは己の牌視、
細々した牌をマウスでクリックする作業を幾半荘もやらされてると思えば、
エロというご褒美がなければとっくに止めてます。

エロに殉じる為のストーリーも、悪い意味での前作を後継しており、
シリアスな展開がてっぺんからつま先まで続きます。
”だったら麻雀で勝負だ！”という不条理がストーリーを占める脱衣麻雀で、
”真面目”であるという矛盾の展開、イカサマ無しの麻雀を打たなければいけない展開は、
それ自体がご都合主義なのにご都合主義を否定しているという、
なんとも不安定な物語を構築しています。
そして麻雀においてだけ決まる勝者と敗者の構図と、シリアスなエロを加えれば、
そこには強姦しかありません。
ネット対応、故のガチンコ麻雀、故の真面目なエロ麻雀物語とは、
自らエロ表現の枠を狭めてるとしか思えませんが。

これでは流石にエロのバリエーションを作れないと思ったのか、
メイド服やら巫女服を着た雀士も登場しますが、
こういう不条理は通すくせに、シナリオの不真面目は通さないゲーム、
俺の一番嫌う雰囲気が一致しないゲームが一丁上がりました。

さて、シナリオを省いたエロ部分の評価ですが、
これが思いのほか好感触、かったるい麻雀を続けようと思うほどに。
脱衣シーンの単純なアニメーションや、
所詮腰のグラインドをループさせるだけのアニメーションでも、
有るのと無いのではえらく違ってきますね、
そこに望めるのが例えアーケードクラスの脱衣アニメでなくとも、
しゅるりと脱ぐ巫女服を見れば、矛盾なんてどうでもいいじゃんやっぱりエロと、
自分を簡単に否定したくもなります。

脱衣以外のエロシーンも、いや俺の好みでしかないけれど、
フェラシーンと本番シーンを必ず一個づつ用意して、どっちもアニメさせる仕様は、
抜きどころに迷うエロ漫画のような贅沢さでしょう、
というよりフェラ万歳。
前述した通りに、所詮はループでしかないアニメーションなものの、
ロリ気味でコミカルタッチな原画と、陰影をはっきりさせた塗りをもって、
アニメーションが似合うCGになるよう努力してます。
まぁ回想シーンで射精シーンを別ムービーで再生する辺りに、
別の意味で抜きどころを迷ったりもするんですが。

ストレスが溜まるという一点以外は、麻雀として良く出来てると思いますし、
本作の発売前にメーカーが自サイトで体験版を公開しつつ、
その体験版のバグ情報を掲示板で集めて修正する、ユーザーへ歩み寄る姿勢を見せた点で、
ネットワーク麻雀への本気度が窺えると同時に、非常に好感が持てます。
ただ、俺がネットを介して麻雀をやらないと言うだけ、要はエロゲーとして買ったというだけで、
ネットワークが前提のこのゲームを貶す結果となりました。
想像力が貧困な俺からしたら、ネットワークゲームとエロスの融合の解法なぞ、
乱交以外に答えは無いような気もしますが、
ファイナルファンタジーⅩⅠの女プレーヤーでオナニーした人がいるという現実に、
ネットワークエロゲーの答えがある、ような気がしないでもない今日この頃です。