Infantaria
ブランド アハン声 ちゅぱ音 運命
CIRCUS 一部有り

西洋風味の保母さんノベル。カタカナなら西洋風か?

プレイしてみてビックリ、日本が舞台じゃないのね。
保母さんが幼稚園だかの子供達に、絵本を聞かせてあげるシーンが始まり。
CGの可愛さも手伝ってか、
これは日本人じゃないんだと思うのに、一分ぐらいかかりました。
というように、なかなか可愛い、というかロリロリキャラが出迎えてくれます。

このロリキャラの名前は「マイシェラ」、通称「マイ」、
これが件の保母さんですが、
この通称からして、違和感を感じます。
ロリフェイスのキャラクター、「マイ」という名前、
作風である「西洋ファンタジー」な舞台設定とマッチしていないように感じるんですが。
これは「幼稚園」という舞台に関してもしかり、
「託児所」とか「孤児院」などの設定の方が、
雰囲気になじむと思うのですが、どうでしょうか。

こうまでしてファンタジーになった理由は、
エンディングへのクライマックスに向けて発揮されるわけですが、
それよりも大事なファクターは、王女様の登場でしょう。

主人公は城付きの騎士、その城の王女様は主人公に付き添い、
しもじもの文化を学ぶため、お忍びで幼稚園の先生となります。
幼稚園内では、王族に生まれたという世間知らずな環境からか、
主人公達の足を引っ張ってくれます。
オープニングとエンディング以外は、ほとんどこのキャラクター設定ですので、
王女という、ある種の職業である意味が、全く無くなります。
「王女」=「女王」な性格、とまでは言わないですが、
「世間知らず」という要素だけで、「王女」ということをアピールされても、
プレイヤー側はおいてきぼりに感じます。
プリンセスなドレスを着た王女様とプレイしても、すぐひん剥きますし。

その他、メガネ先生と料理長が女として出てきますが、
メガネ嫌いだからいいや。
料理長は添え物程度で、声も入ってないことを見ると、
突貫工事で女キャラクター一人増やした印象です。

このゲームは回想シーンが他のエロゲと異なり、ゲーム本編全部を回想できる仕様であります。
要は、回想できるシーンが100以上あったりして、
どれがエロシーンか、ゲーム本編を追っていかないとわからない仕組みです。
実用するにも、どのシーンが目当てのシーンかわからなく、
それっぽいタイトルのついたシーンを、あてずっぽうに探す始末。
こういう仕様は、シナリオを楽しむ方には良いのでしょうが、
俺はちょっと。

それらのエロシーンの中身は、
シーンタイトルに「マイとのハードH」と付けていて、
何かと思えば、ただの後背位だったりします。
「こんな格好恥ずかしい」といやがるマイに、
「いいからいいから」と迫る主人公。
目隠しや、手を縛ったりするわけではなく、まんま後背位です。
ハードだと思いますか?
たしかに純愛物ではありますが、後背位ごときをハードと称するなんて、どんなカマトトでしょう。
ただ、純愛物のわりには汁描写を決めてくれるのは珍しく、
ソフトプレイ好きでも耐えうるものと思われます。
汁描写がシーンによってまちまちだから、あくまでも耐えうるレベルですね。

こんなこと書いときながらなんですが、「マイ」のキャラ立て方は上手く、
「若いながらもけなげに頑張る保母さん」というのは伝わってきます。
原画がロリだから、というのもあるでしょうが、
プロローグのワンシーン「子供達に本を聞かせるマイ」、
といったテキストの力も、そう感じさせるのでしょう。
つくづく思います、
半端な迎合はやめてほしい、と。

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