蒐集者〜コレクター〜
ブランド アハン声 ちゅぱ音 運命
ミンク 無し 残留

眩しい美少女ゲットだぜ!着せ替え調教シミュレーション。

収集癖とは、結構大勢の男性が持っている癖だと思われます。
世の中に一時期流行した鑑定ブームは、男の共通認識であり暗黙の了解である収集癖を、
お金、数字というわかりやすい手段に変換したからこそ、ブームたりえたわけで。
自分が頑張ってそれこそ命を削ってまでコレクションした物が、
単なるブローカーのような腹黒いおっさんにダメ出しされる時の感情といったら、
男として、共通認識「ロマン」を持つ者として、同情を禁じえません。

そしてこのゲーム「蒐集者(しゅうしゅうしゃ)」とは、
コレクション対象となる物の中でも、主に倫理的価値観からダメとの暗黙の了解がある「人間」、
それも男のロマンの集大成である「美少女」をコレクションしてしまおう、という作品です。
一般的価値観という暗黙の了解と、男のロマンという暗黙の了解のせめぎあいの中に、
巷に渦巻く人間賛歌の大合唱の中へジャイアンボイスで讃美歌歌うようなシチュエーションに、
禁忌のエロスを塗したエロゲーと言えるでしょう。

そこで表現の自由万歳!と叫んで褒め称えるつもりが、
ストーリー及びテキストが、調教ものとして全くの未完成です。
主になる背景とは、
「挫折した事無いエリートサラリーマンの主人公が、
かねてからの夢であった美少女コレクションを、協力者と共に完成させ、
社交界で密かに行われている品評会において優秀な成績を修める」
のを目的として調教開始するのですが、
「俺はエリート」との主人公のキャラ立てをやり過ぎた為か、
収集及び調教に対する大人のロマンチシズムを感じさせるテキストになってません。
子供のような我執に取りつかれても、そこに美学が存在するのが大人の世界、
ガキの屁理屈と我侭を通すだけの主人公じゃあ、
禁断のエロスの扉を開けたとしても、ままごとの域を出ません。

消えたロマンは女キャラの立て方にも見え、
調教されてるという非日常の生活の中でも、簡単に順応してしまいます。
このゲームに込められたロマンの中には、
先ず対象物を所有するまでの努力と、手に入れた後も磨く努力があり、
そこには艱難辛苦と七転八倒の末に完成されるという、
日々の積み重ねの結果の上で達成感があるはずが、
手に入れた後の努力、いわゆる調教パートでも「ご主人様」と簡単に言う女を見てしまうと、
このゲームが調教ではなく出し入れごっこみたいなお遊戯と感じてしまいます。

もう一つ、簡単に順応すると感じる理由に、
調教パートが簡単に進められる事が言えます。
「奉仕」や「魅力」といったパラメータを、
最大値の100まで上げるのを目的としたゲーム部分なんですが、
パラメータ間のデメリット、あれを上げるとそれが下がるといったことにそんな気を使わなくても、
目標は達成できるでしょう。
というように、単純なゲーム性でエロが見られるこのゲームは、調教ものではありますが、
収集や調教自体を掘り下げたゲームではなく、
シチュエーションパターンを増やす為の調教という舞台設定にしたゲームです。

だからこそのエロシーン、もう満点あげたいぐらいの充実したシチュエーションの数々。
強制自慰や放尿といった、調教に欠かせないシチュエーションから、
女体盛りや剃毛といった、ちょっと特殊なシチュエーションまで、
これでもかと言わんばかりに積め込まれてます。
それもメイド服やらスクール水着やらを選んで着せながらのプレイ。
コスチュームを着せ替えても同じ調教テキスト内容が繰り返される事が多々ありますが、
こういう仕様はシミュレーションゲームという事で諦めてます。
それより安定してると言えるミンクのCG塗りで、いちいちコスチュームを変えてくれるので、
出来る限り飽きないよう作った点は非常に好感が持てます。

エロテキストも、調教される過程として楽しめないのは前述の通りですが、
ただのワンシーンとして捉えれば、十分な量と質を誇ってます。
大衆の前でウンコ洩らすのを強制されたタカビーお嬢様なんて、
羞恥心と屈辱と快感が入り混じったテキストを、いかにも抜かせようとキッチリ喋らせる様は、
そのちょっと影のあるCG塗りと相俟って、満足できる内容でした。

まあ喋らせるといってもラブシステムは不発ですがね、
このラブシステムとは、マウスクリックで乳がアニメして音声も変わるという、
3Dで良くある、バーチャルリアリティ前戯とでも言うものでして、
3Dはリアルタイムで描写するから、ある程度自然な乳揺れがシミュレートされてますが、
本作はコマ数を割いたアニメでして、
それで揺れる乳とは釣れたての魚みたくビチビチしてます。
余計なマウスいじりがあると集中できないのは、今までの色んなエロゲーに見られた通りですね。

そんな普通のエロゲーよりも抜群に優れたシチュエーションを持ちながらも、
たった一点、これだけで平凡なエロゲーと肩を並べてしまう点が存在します。
精液描写が無い、いやごく一部有りますが肝心の調教シーンには全くありません。
画面を白くフラッシュさせるだけのフィニッシュシーンとは、
それこそ凡百のエロゲーで見てきた画面効果でして、
精液描写があればただのクソエロゲーでも抜きゲーと昇華するのに対し、
全くの逆を進んでるゲームとは残念な限りです。

調教として薄っぺらなテキスト、
精液描写が無いエロシーンと、不満は残ったゲームですが、
調教ゲームということで数あるシチュエーションを見ると、
エロゲーとしての完成形はすぐそこじゃないか?と期待してしまうゲームです。
ご都合主義シナリオ直す前に主題歌CDを付ける、義務の意味を履き違えたミンクであっても、
いずれ何の不満も無いエロゲーを作ってくれると、期待して待ってます。

TOPへ