TOON
ブランド アハン声 ちゅぱ音 運命
TEATIME 有り

先端技術の歪んだ思考、やればいいってもんじゃないだろアドベンチャー。

いきなり”TOON”って造語ときましたこのタイトル、
事前に色んな告知を見たおかげで、
TOONの成す意味が「トゥーンレンダリング」って事はわかりましたが、
このタイトルのコンセプトだけを考えれば、
PS2廉価版ソフト”THE恋愛シミュレーション”と意味合いは全く同じですな。
良く言えば訴求点をわかりやすく伝える、悪く言えば安直、それはそれで構いませんけど、
8800円のゲームでんなことやられたら構わないとも言えないわけで。

トゥーンレンダリングという一発技術の為にお目見えしたのは、原画家の村上水軍氏。
エロゲー製作者の名前なんて殆ど知らない、
最近ようやくワタナベアキヲの名前を覚えた俺には訴求にも何にもなりゃしなくとも、
検索結果は”ドリル少女”その他メイドばっかりのアノ人と来れば、
俺の唯一の購買意欲であった「ポリゴンエロゲー」が、
可愛くてエロければポリゴンは二の次にしてあげる、
なんて審美眼も緩め緩めでプレイング、この辺まではTEATIMEの思うつぼであります。

トゥーンレンダリングというものは、あっさり言うなら”ときめきメモリアル3”、
他に”ジョジョの奇妙な冒険”や、”アンリミテッドサガ”で見られた、
滑らかに動くよう3Dポリゴンで作られた二次元絵、とでも言えばいいんでしょうか、
いや、技術の面ではサウンドノベルとビジュアルノベル程度の違いがあるかもしれませんが、
俺の中では二次元が動いてより燃え萌えーの技術を総称してるんで、
雰囲気だけ伝わった所で勘弁してください。
で、一番最初に喩えた”ときめきメモリアル3”が、
TEATIME&村上水軍の名に一番共通項を持ってる物件と思われます。

共通項とはもちろん「萌え」。
”ときめきメモリアル3”は、ゲーム内での会話中に、
カマトトの記号(顎に両拳でプルプルとか)と化した女のコの仕草を用いて、
ゲーム内の萌え性をより強化していました。
コンシューマのレベルをエロゲーに求めるのは間違ってると散々学習したとはいえ、
この萌えラインをTOONが目指した事は間違いないはずです。
じゃあ何をやったかというと、TOONの会話中は立ち絵でキャラ切り替え動作、
その辺に転がってるエロアドベンチャーを想像してくれれば間違い無いんだが、
それじゃまんま二次元じゃん。つーか「TOON」じゃないジャン!

いやもう、喩えを出すのがバカらしくなる程溢れてる二次元アドベンチャーゲームの、
そのまんまの作りをしてるんですよ、TOONなのに。
しかも実はモテモテ主人公が処女スメル漂う女三人をやっちゃうってぇ、
ご都合主義って言葉すら大層に聞こえるようなクソシナリオが、
単なる二次元エロゲー化に拍車をかけてる。
初めは可愛いくてエロければいいかなーと思ったけれど、
可愛いの範疇には、二次元っぽい三次元ならという注釈がついた上でのこと。
三次元っぽさすら放棄したまんま二次元エロゲーなら、
他でやってください、8800円もご奉仕したんだから。
萌え?ならもしかしたらゲーム中で感じるかもしれませんが、
それは決してTOONのおかげではなく、村上水軍氏のおかげですわ。

で、エロ、の前に、
ボクはこんなサイトをやってるからあんまり見られないんですけど、
萌える事を否定してるつもりは全くありません。
萌える事がキャラクターを掘り下げる事に繋がるなら、
シナリオに没頭する為の重要なファクターである、と解釈しています。
キャラクターの掘り下げ具合とは、それ即ちエロシーンにも直結する訳で、
凸と凹がヤる、で済む味気ない記号よりも、
こんな凸とあんな凹がくんずほぐれつ大激闘、
といったエロを彩る装置として、必要不可欠だと思ってます。

TOONのエロを見てみると、エロを構成する要素が、村上水軍原画、学生、処女。
トゥーンシェーディング以前に論外だろ。
エロゲーにおける学生や処女なんてのが、凸凹と変わりない記号と果ててるのは、
巷で散々見てきました。
そこに勝気や内気等の調味料を加えるのがエロゲーの正攻法だし、
一応ながらその辺の属性を備えた女は出てくるけれど、
このゲーム、他のエロゲーのように基本の人格設定が勝気なんじゃなくて、
ジョブがみんな処女、上にアビリティーで勝気や内気を装備してる感と言えばいいかな、
根本的な所で手を抜いて、恥で上塗りしてる感じです。
それもこれも、ご都合主義を通り越してる上に深淵さのカケラも無いシナリオのせい、
だからエロ駒はエロ駒以下の活躍しか見せてくれません。
TEATIME&村上水軍なのであれば、喩え三次元ゲームと言えなくとも、
勝気や内気といった人格設定に、ユーザーもメーカーも突破口を見出すはずなんですが。

一応エロシーンはアニメーションしており、
ここで初めて、このゲームが「TOON」って意味が解ります。
意味理解出来るの遅すぎる!そのくせ30分で1話分終わりかよ!
とツッコミたいのも山々ですけど、
ワンシーンのアングル変更アニメって、それFORESTERじゃん!とツッコむのが先です。
短いシーンをループして時間を稼ぐ辺りもそのまんまなら、
乳プルンプルンで精液ムービーなあっちに軍配が上がろうというもの。
このゲームで唯一エロシーンを褒めたい人は、
トゥーンシェーディングがここだけだし、褒めたい気持ちもわからんでもないですが、
FORESTERをやる事をお奨めします、お色気ムンムンですよ。
もし二次元ぽさをより求めたい人でも、
「アーン」後二秒で同じ「アーン」で二秒「アーン」……二次元という枠で捉えるのなら、
ダメアニメーション以上のモノではないはず。

もうホント、何処を斬ってもダメ・ダメ・ダメと、
金太郎飴ダメゲームとでも名付けたい僕、
一つだけ良いところを挙げるならば、トゥーンシェーディングエロゲーのパイオニアとしての価値、
だけどもそれは未来を見てのお話であり、現在を見るならば、
TEATIMEの名前が村上水軍の名前に負けた、って記念碑のゲームです。

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