セーラ 陵辱のチェロコンクール
ブランド アハン声 ちゅぱ音 運命
GONDORA 無し

3D人形劇。

これ発売されたの何時よ?
ちょっと探ってみますと、2000年末らしいということがわかります。
あいまいな言い方ですみませんが、
メーカーのサイトに飛んで見たところ、このゲームの情報が一切載っていません。
広告とかもろくに無いゲームなんだから、
せめてホームページでぐらい告知しましょうね。

ゲームスタートする前に、ちょいとマニュアルを読んでみましょう。
「CDから起動させるとセーブ出来ないです。」とあります。
ま、この辺はそこらのゲームにも良くあることで、
それらのゲームならインストール作業をするところですが、
このゲームはちょっと違う。
「右クリックのコピーから、CD内のフォルダをハードディスクに貼りつけてください」
これがインストール、別称コピペ
メーカー公認コピーゲームなんでしょうか。

ゲームスタート、ところでこのゲームのタイトルって何?
タイトル画面には「SALA」と出てくるけど、
ウィンドウのタイトルには「セロ弾きのセーラ」と出てくるし、
別んところのタイトルは「セーラ 陵辱のチェロコンクール」と紹介され、
このレビューでも何をタイトルにするか迷うんですけど。
全部に出てくる名称「セーラ」で、とりあえずはよろしく。

セーラがチェロコンクールに出るまでの修行を描いたストーリー。
修行の部分がゲーム性となっております。
街の全体図より目的の場所に飛び、そこで練習したりアイテムを買ったりします。
その練習風景はポリゴンゲームとはいえ、単なる一枚絵で、特に見るべきところもありません。
美しいチェロの音色に聞き惚れて、暇をつぶしましょう。

ショートカッツしてエロ、
というか、CD内のファイルを開けばエロムービーが見られます。
コピペに300メガバイト使うから、勿体無いと思う方はこれだけで充分、
300メガに見合ったエロなんて無いですから。

ところで、これが発売されたのは2000年末ですよね。
20世紀の終わり、いわば新時代の幕開けと、世間が酔っている頃と記憶します。
過去における未来予想図を、各新聞が取り上げ、
科学技術の進歩と限界を、様々な形で考察してくれたものです。
そういう流れをふまえた上で、
この「肌色の風船に目や鼻や口をパッチワークの如くくっつけただけ」のポリゴン人形は、
時代に咲いた徒花と言えるかもしれません。
具体的にどういったポリゴンかは、メーカーのサイトを探して見てください。
ろくに更新しないというか、
多分解散したであろう、いや、そうあって欲しいと願うこの会社のサイトに、
徒花ポリゴンがぼちぼち載っています。
パッケージレベルでこれということを肝に銘じておいてください。

ちなみに、アキバソフマップエロゲ階CDケースの売り場に、
この徒花は咲いていました。
ケースを見て「こんな時代があったんだ」と驚かれるのは結構ですが、
「こんな時代」の「時代」はきっと違います。
流れる時代、それは科学、
だけれど宮崎アニメのように過去へ回帰するのは、まだ早いのではないでしょうか。

追記
ホームページが更新されたようです。

TOPへ