SAVIOR
ブランド アハン声 ちゅぱ音 運命
FORST 有り

これでも僕は好きだった、FORSTがFORSTとしての遺作アドベンチャー。

「いつまでこんなことを続ける気だ!」とヒーローよろしく問えば、
「私にもわからない、わからないの!」と答えてしまいそうな悲劇のヒロインFORST、
でもわかってる人には単なる逆切れ電波系と思われてたFORSTと、
姉妹であるフォスターやらFORESTERやらがポシャったのは最近の事。
この電波姉妹は延々と同じようなキャラクター同じようなエロ構図、
そして箸にも棒にもかからないテキストを散々垂れ流してきました。
しかし、それは多数の方から見たお話、
こんな腐った伝統芸能のような事を続けながらも、“しょうがない”といった暖かい目で、
“サザエさん”のように見守った少数の人々も居たのです。
SAVIORは、姉妹の一人FORSTの、FORSTらしさを残した最後の作品、
続くと思っていた永遠への、決別の証なのです。

とまあ感傷的な出だしになろうともそこはFORST、
無駄にSFというコンセプトだけはしっかり守ってSAVIORのご入場です。
伝統芸能がなぜ伝統と言われるかとは、
その土台が固められ、高次元でまとまってるからだと思うのですが、
土台が意味不明であったFORSTは、やっぱり排他される運命だったのでしょうか。

もうホント、散々に繰り返してきました意味不明という言葉、
それはFORSTの姉妹のFORSTERの頃から使ってきたのだけど、
FORSTとの、いや“SAVIOR”と“EDEN”の違いと言うべきであろう意味不明は、
意味不明を愛せるか愛せないかの違いだったように思います。
EDENやDOLLといったFORESTER時代の作品群は、
一応アドベンチャーゲームという体裁でありながら、
プレーヤーにストーリーを読み解かせる事を放棄してました。
いや、放棄までは言いすぎかもしれませんが、
意味不明の上に支離滅裂、更に物語の端折りっぷりも半端ではなく、
斜めから見れば見るほど愛らしい作品であり、
またここまで全くわからないシナリオを書いてしまうライターは、
実は大物なのではとの想像も尽きませんでした。

そこで現れた、FORESTERからシナリオを掘り下げたブランドがFORSTだったのですが、
なんかもう、馬脚を現したとしか思えないよなストーリー展開、
テキストで説明してるのに全く頭に入ってこないシナリオは、
ライターの脳内だけで完結してるしゃらくさいシナリオとしか見えませんでした。
こういう形になるのは誰も望んでなかったはずなのに、
それでも出てきてしまったのがSAVIORです。

もう全くいい言葉が浮かんでこない
SFという設定も未来なら多少の事は誤魔化せるから企てたように見えるわ、
泣きどころのはずであろうクライマックスも、
安っぽいお涙頂戴にパクリの疑念を持ってしまうわと、
どんなにコキおろしても足りないぐらいに不満でいっぱいです。
無論、EDEN時代からの余りのマイナス方向へ変わりっぷりが、
落胆具合を増幅させてる俺のオナニー感想とはわかってますが、
客観的に見ても、これがもし二次元エロゲーであった場合に、
SF好きだけが買って「騙された」と言われ、忘れ去られる存在であろう、
っていう想像は多分大きくは外さないんじゃないでしょうか。

少しだけ持たせてるゲーム性も、
リアルタイムポリゴンの移動シーンという今更感が強いものな上、
嫌がらせのように時間制限を付けています。
ハッキリ言えば、これで3Dエロゲーにゲーム性を持たせた場合のスタート地点であり、
FORST三作目にしてやっとラインに立ったと言うより、
元のコンセプトがシナリオ重視なら、何故この努力をシナリオに向けない?
という疑問の方が先に浮かんでしまいます。

それでも僕はこのブランドが好き
と最初の台詞に戻ってしまうんですが、やっぱり決別するには惜しい存在、
もし昔に戻れるのなら、僕は僕が最初に買うエロゲーには、
絶対にフォスターのゲームを奨めてたでしょう。
希望も落胆もなく、ただそこにエロがあるフォスターのゲームは、
僕はエロゲーのデフォルトじゃないかと今でも信じてます。
そして姉妹のFORSTが出したこのSAVIORですから、
“超”が付くほど王道の3Dエロシーンが待ち構えてます。

シチュエーションって要素から言えば、
フタナリレズが多数を占めるエロシーンは、王道からは外れてるでしょう。
個人の属性として全く受け付けないという方も居るかもしれません。
そういう事ではなく、エロシーンの在り方そのものが王道を突き進んでます。
基本はムービーをループさせ、ワンクリックで次のループムービーへ、
行為中のターニングポイントではワンカットのムービーを使い、
またピストン運動などをループさせる、
“GREEN”なんかで見られたエロアニメーションがそのまま3Dに置き換わってると捉えれば、
わかり易いかと思われます。

3Dエロゲーの時点でこんなの当たり前のはずが、
イリュージョンはリアルタイムポリエロに突き進んだりしているので、
エロを安心して買えるのがFORSTだけになってました。
更にFORSTの場合は、ムービーという使命感があるのか、
登場キャラに巨乳ばかり用意してとことん揺らしてみたり、
あまりに規格外のチンコを用意してモザイク越しにプルンプルンさせてみたり、
滴り落ちる汗を水疱瘡の如く演出してみたり、

動くからこそ出来る演出を必ず作ってくれました。
なんかバカ演出にしか聞こえないけど、似たようなゲームをもしイリュージョンが作ったら、
ここまでのサービス精神を見せてくれるかは疑問です。

いや、イリュージョンにはイリュージョンならではの物があるのも事実ですが、
FORSTならではの物とはエロゲーの真っ当な在り方であり、
それが3Dエロゲーではオンリーワンになってしまった事実が、
3Dエロゲーそのものを揺るがしてる、
そしてFORSTが無くなりつつある今、3Dエロゲーの基本の部分、
ぶっちゃけ3Dで抜きたい時に何で抜けばいいかわからない、
フェティシズムの終息を意味してるかのようです。
まそれでもFORSTはWILL傘下としてまだ生きてますので、
そこまで悲観的になる必要はない、と自分に言い聞かせながら、
次に期待して待ちましょうか。
ああ、“EDEN FINAL”はFORSTじゃなくFORSTERゲームと思ってますんで。

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