CROSS HELIX
ブランド アハン声 ちゅぱ音 運命
システムロゼ 一部有り

動画は無しの3DSFアドベンチャー。

3Dにはメカが似合う、
これが私の持論なわけで、
その持論を持ってすれば、このゲームの雰囲気は望まれし物となったのですが、
残念なことに、ゲーム中に動きは一切無く、
それをストーリーでカバーしようと試みたのが本作品。
動かない3D、SFと3Dという、食い合わせが良いのか悪いのか判断つかないこのゲームは、
楽しめる物となったのでしょうか。

で、キモとなるストーリーを解説。
人工知能を開発していた主人公は、シアトルからカラフトへ移勤となります。
そこは人造人間「ドール」が大量に居る、売春の街。
主人公は、違法である「ブレインドール」、
人間の脳を組み込んだドールを見つける任務に着く事となりますが…

こういったサイバーパンクを匂わせるストーリーって、
大抵二種類に分別できると思います。
「反乱した機械達に立ち向かう人間」か、
「進化した機械人間の悲哀」か。
前者が「マトリックス」的であり、後者が「ブレードランナー」的である、と喩えられるこの設定は、
いわばサイバーパンクの中で使い古された設定でして。
この「クロスヘリックス」中は、
「ブレインドールは所詮売春婦」という設定を前面に押し出した、
「ブレードランナー」的なストーリーになっております。

そういう喩えを出したところから分かるように、
残念ながら既成の枠を超えることが出来ないストーリーと相成りました。
だってねぇ、冒頭でブレインドールの紹介をしたところで、ストーリーが読めちゃうんですもん。
「主人公がブレインドールを作った悪の組織と闘い、ブレインドールとくっ付いて終わり」
一行が全てを物語るこのストーリーに目新しさは全く無く、
既出の作品をなぞっているかの様。

ただ、ストーリー本筋はこうであるとしても、
細かい演出の為のテキストは、ムービーを省いた分だけのことはあります。
プレーヤー側がブレインドールに悲哀を感じることが出来るか、
ストーリーに対するプレーヤー側の没入度は、細かいテキストこそが命。
例えば「作中で一人のブレインドールの部屋が散らかっているのは、
ルームメイトが居るように見せた自己演出であり、
ルームメイトが居ると自分に思わせることで売春婦である自分の寂しさを紛らわせている」
こういった状況描写の発想、それに付いて行く良質のテキストは、
作中にのめり込むに充分な役割を果たしてくれます。

でも人工知能の名前がEVEはないだろ、
使いやすい名前というのはわかるが、
有名なゲームがあるからね。

んでエロシーンなんですが、ごく普通なんです。
和姦ありの、陵辱ありの、たまにフェラありの。
ワンシーンが比較的長いことぐらいで、取りたてて言う所はございません、
3Dという点を除いて。

3Dの造作が美しく見える為の共通点として、
目の回りの凹凸がくっきり見える、ということが上げられます。
この凹凸が薄いと、人形、というかマネキンがファックしてるように見え、
そこで3D各メーカーの技術力の差が浮き彫りになる訳ですが、
んじゃこのメーカー、システムロゼの技術力はどうかというと…
やっぱりマネキン。
メーカーサイトに飛んで、サンプルCGを見てもらえばわかる通り、
目の回りの凹凸が薄い、目を後から貼りつけたようなポリゴンであり、
3Dが好きだ!と堂々と言える人で無いと、ちょっとキツい造詣と思われます。

ま、テキスト描写がしっかりしている為、キャラが一人一人立っているので、
雰囲気作りに成功していると言う点で、ポリゴン技術の差は埋めているとは思いますが、
でもごく普通なんですね、エロシーンが。
フェラしてファックして汁ぴゅっぴゅ、2Dでは当たり前の風景、
じゃあなんでこの作品は3Dなの?
ムービーが無い、一枚絵だけで構成される3Dエロシーンがこんなに違和感を覚えるものだと、
3Dならやっぱり動いて欲しい、そう感じざるをえません。
エロシーン自体まともで、当たり前の風景だからこそ、その思いは一層強くなります。

確かにストーリーに入る事は出来ます。
でも、やはり二番煎じ、三番煎じの印象は拭えません。
SFというジャンルにおいて、二足歩行の巨大ロボが荒唐無稽と取られる昨今、
SFというストーリーを綴るのに不具合があるのはわかりますが、
それでも俺の持論「3DとSFはよく似合う」に変わりありませんから、
是非、このジャンルを開拓して欲しいものですね。

そういや「学園Z」もある種のSFだな…

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